2010年10月1日金曜日

"Two in One in England" いよいよ明日開幕です。

ハービー・山口 、ヨーガン・シャドバーグ写真展 Two in One in England がいよいよ明日開幕となります。今回の写真展を企画したのは、昨年11月に行われたハービー・山口 Big Loveが好評であったこと、また、その時見逃してしまったとかギャラリー自体をまだ知らずに見ることが出来なかったとの声が発端になっていますが、当ギャラリーでの初めての外国人写真家の紹介にもなります。


ヨーガン氏は日本ではあまり知られた写真家ではありませんが、「南アフリカ写真の父」と呼ばれ尊敬されている方です。1960年代に撮影されたイギリスの市井の人々には、貧しさや生活の苦労の中にも懸命に生きている輝きのようなものが備わっています。そして、ヨーガン氏との出会いが、ハービー氏のその後の写真家人生を決定づけたとも言えます。

ハービー氏の今回の作品は1970年代のイギリスです。同じイギリスと言っても、時代背景や撮影している街も違う為、単純に比較することは出来ませんが、共通して言えることは暗く閉塞した世の中でも、人は懸命に生きているし、明るい未来を信じてもいいんだと言うことです。これは、現在にも通じることだと、僕は思います。

難しいことは何も考える必要はありません。素直に見て、少しでもその優しさやたくましさを感じて欲しいと思います。社会も人も未来永劫ではありませんが、継続していくものです。そして、それは終息に向かう道であって欲しくないと誰もが感じていることだと思います。

ここ数日これらの作品に囲まれながら、果たして僕は未来に対して何を残せるのだろうかと考えたりしています。大したことが出来ないことは分かってはいるのですが、何故かそんな気持ちになってしまうのです。



ハービー・山口 ・ヨーガン・シャドバーグ “Two in One in England”
2010年10月2日(土)~12月5日(日)
13:00~19:00 / 休廊日 月曜日 / 入場無料
Kalos Gallery

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