2010年10月9日土曜日

アルゼンチンのメッシはやはり別格でした。

昨夜はサッカー日本代表戦を見ていました。対戦相手は南米の強豪アルゼンチンです。結果は皆さんご存じのように、日本の歴史的勝利と評され、各局がこぞってその結果を報道していました。確かに、親善試合とは言え、大したものです。ほんの少しだけ映し出された試合後のメッシの顔は、信じられないとばかりの表情でしたから、アルゼンチンにとっても信じられない出来事だったに違いありません。


それにしても、メッシは昨日のフィールドの中でも別格でした。彼がボールを持ち、ドリブルした瞬間、観客は何かが起こることと期待し、ワクワクしている様子が画面上からでも分かります。誰も止められないと言った形容は、決して大げさなものでなく、またどこに目が付いているのだろうとも思われるほど、パスセンスも抜群のものでした。

そんなメッシと一緒のフィールドで、肌でそのスピードやテクニックを感じることが出来た日本の選手たちはとてもよい経験をしたのだと思います。世界レベルを直に感じる機会はそれほどあるわけでは無く、選ばれた者しか体感出来ませんからね。

さて、スポーツの世界は、そんなレベルの差を数字や勝負事という明らかな結果として、晒されるわけだから、時に残酷なものです。アートの世界はどうでしょうか。すごく曖昧ですね。例え、コンテストで順位を決めるにしても、結局は相対的な評価なわけ(中にはそれぞれのポイントによる評価があるかもしれませんが)ですから、自分はそうは思わないという人がいても、それは当然のことです。

基本的に、写真も含めアートは他者との勝負事ではなく、自己表現を自分の内側で昇華し、そこから湧きあがる感情や感覚を他人である見る側といかに分かち合えるかだと、僕は思っています。そしてそれは、作家としてのエゴや思い込みによる押し付けであってはならないとも思います。

あぁ、メッシのような写真家がいないものかな。

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