2010年10月24日日曜日

マツタケ大豊作

今年はマツタケが大豊作らしいです。例年の30~40倍の取れ高で、中国産や韓国産よりも安値で取引されている様子がテレビに映し出されていました。僕自身、とりたててマツタケが食べたいと思ったことが無く、普段は口にすることもありません。これまでは、高価でしたし、口にすることが出来なかったと言った方が正解かもしれませんが。


なんで今年はこんなに採れるのだろうかと地元の業者の方にインタビューをしていました。曰く、9月から急に冷え込み、それに加えて適度な雨があったので、マツタケが生育しやすい(喜ぶと表現していましたが)気候、環境になったからと話していました。ご存じのように、マツタケは人工生育が出来ない種類のキノコです。その為、国産品は特に高価で貴重なものとして、一般庶民には手の出せないものでした。

それが今年は、安いうえに質も良いようですので、話のタネに食べてみるのも一考ですね。この話題を見ていて、環境って当然ながら大事なんですねと思いました。マツタケ業者の言う適度な雨がどんなものなのかは分かりませんが、その適度の幅もきっと微妙で、タイミングとかがドンピシャだったのでしょうね。

自然の植物や生き物は、自分の感情や意識で行動していないですから、理にかなった動きしかしないことが常です。生存が第一としてあるわけですし、その時々で自分から環境を変えて過ごしやすくすることはなかなか出来ません。だからこそ、まるでそんな環境にある事を喜んでいるように、生育していったのだと思います。

一方で人は、と考えると、そうではありません。そこには人が持つ英知があったり、経験によるものが左右したりするので、むやみやたらにその環境に迎合するばかりではないと言えます。このことは、時として自然の摂理に背いていることなのかもしれません。

もし、マツタケの大豊作が異常気象の賜物なんて言われるのなら、その元凶として挙げられている過去に積み上げてきた人の行動がそうさせていることを考えながら食べないといけませんね。旬の期間はとても短いものですし。

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