2010年4月30日金曜日

4月も終わりです。

今日で4月も終わりです。昨年の今頃はオープン準備の中、既に横木安良夫氏の作品展示を終え、作品に囲まれながら最終作業をしていました。壁一面に貼り付けられた作品群を毎日見ながら、いよいよ始まるんだとの思いを強くしていましたね。
その時の展示の状況がこちらです。


今の展示状況は、ギャラリー然として、作品が整然と並ばれていますので、この時ギャラリーの扉を開けられたお客さんのほとんどは、その有り様に驚いていらっしゃいました。グランドオープンで壁が見えないような状況は、あまり見たことがありませんからね。


それにしても、それからじき一年になるわけですが、自分自身何をしてきたんだろうと思う事が時折あります。来て下さる一般のお客さんを始め、写真家の方も含めて、こんな見ず知らずの僕に対して、とても優しく接して下さいました。はたして、そんなお気持ちや行動に見合うだけのことをしてきたのだろうかと自問を繰り返ししていたように思います。

そんな思いもあり、6月から企画している写真展は、大胆にも公募展にしてしまいました。1年にも満たず、知名度も無いギャラリーの公募に対して、本当に集まるかどうかの不安より先に、著名な作家の作品紹介やイベント以外で、地方からの情報発信や作品発表に少しでも協力出来ないだろうかという考えの方が強かったのです。

6月行われる”Sha-gaku”は、予想通り人数は少なめですが、開催の目処は立ちました。参加して下さるメンバーは、アマチュアの方です。それでも、自身の作品を展示、発表することに真剣に悩み、考えていらっしゃいます。そんなメンバーの方とお話をしていると、僕も少しずつ元気づけられ、つい時間を忘れそうになります。

“Four stories”は、まだまだ余裕がある状況です。是非僕と一緒に、表現・発表の楽しさを感じてはみませんか。

ご相談、お申込みお待ちしています。
http://kalos-gallery.com/event/planning.html

2010年4月29日木曜日

病院帰りです。

たった今、polkaを病院に連れて行きました。その病院は祝日も午前中は開いていることを知っていたんですが、今日からゴールデン・ウィーク突入ということもあり、昨日電話で確かめていました。


実はもうこれで3度目になるので、お医者さんは麻酔を気にしていました。確かに、麻酔は人間でも心臓に負担をかけるものなので、あまり使用したくはないのですが、polkaは治療中おとなしくしているようなネコではないので、しかたありませんねと言われました。

年齢も年齢ですから心配です。いままで、病気らしい病気もなく、病院に行ったこともなかったのですが、まさかここにきてお世話になるとは思ってもいませんでした。見た目はちょっとおとなしいネコぐらいにしか見えないし、歩き回ってもいるので、余計、なんで?との気持ちが湧きます。

僕自身も腰の治療以外は、ほとんど病院に行くことはなかったので、そろそろ何かが起きそうな感じがしないでもありません。例年行っていたドッグでは、いつも問題が無いことをいいことに、結構公私とも無理をしてきた部分がありますから。

いやはやなんともといった感じですが、まだ鳩山さん程ではないので、薬や食事をお医者さんと相談しながら様子を見るしかないようです。まぁ、今すぐ命に関わるものではないのが救いですね。
昼前に迎えに行きますが、毎回polkaになんでこんなことされるのと言われているようで、その鳴き声を聞くと心痛むのですが・・・。

そんな状況ではありますが、ゴールデン・ウィーク中も通常の月曜休みのみで、ギャラリーはオープンする予定です。お見えになるお客さんが、僕にとっての癒しになります。今までアート写真を見たことが無い方も、現在の企画展を見て頂ければその良さや深さを感じてもらえるはずです。

ちょっと扉は重く、入りづらい印象ですが、気軽に覗きに来て下さい。

2010年4月28日水曜日

深夜から降り続く雨降りの朝

深夜2時、久々に目が覚めてしまい、眠れない状態になりました。ホントすっきりとした目ざめのような感覚だったので、少しの間はそのまま横になっていたのですが、あきらめて起きてしまいました。


若い頃から寝つきが悪く、夜中に目を覚ます事はよくあったのですが、ここ数年は目を覚ましてもすぐに眠っている事が多く、朝に再度目覚めた時には夢の中の話のような感覚でした。それでも、何度かに一度は頭が冴えわたる程の目ざめを感じていました。

そんな時はあきらめて一旦起きてしまう事にしています。ベットの中でじたばたとして、寝返りを打つたびに姿勢の悪さを感じたり、妙な脅迫観念に捉われたりするよりは、いっそのこと起きてしまい、そのまま仕事に行けばいいかぐらいに思うようにしています。

今は仕事に行くという感覚が希薄で、公私の切れ目もあまりない状態で、サラリーマンの頃のような周りとの事情を考えることもほとんどありません。これが良い状態なのか悪い状態なのかは分かりませんが、今は自然の流れにまかせようと思っています。

昨日は結局のところ、しばらくしてから横になったら自然に寝てしまっていたのですけど、朝の目覚めはそれほど悪いものではありませんでした。夜中に起きていた時から降っていた雨はそのまま降り続き、行きかう車の水切り音が聞こえてきました。

テレビの天気予報士は、今日は1日中雨降りと、外で傘を差しながら話しています。話の途中でテレビのスイッチを切り、自室を出た後、いつものようにエレベーターで降りました。地上に出てみると、結構強い雨です。空はどんよりと曇って、その様相を変えるつもりは無いようです。

雨降りの平日、今日はあまりお客さんもこないだろうなと思いながら、ギャラリーの扉を押し開けたのでした。

2010年4月27日火曜日

polka ふたたび・・・。

どうもpolkaの調子が悪いです。どうやら、また脱肛したようで、昨夜からふんばっているのですが、一向にウンチが出ません。朝からこんな話をして、読んで下さっている方には申し訳ないのですが、もうしばらくお付き合いを。


僕の部屋には、2人掛けのソファーと一人掛けの椅子が置いてあるのですが、僕が2人掛けのソファーに座っている時は、polkaは一人掛けの椅子で丸まっている事が多く、たまに僕が横になった時に身体に乗ってきたり、ソファーの背もたれ部にペタッと貼りついたりします。適当な距離感の中で、お互いに干渉せず、過ごしているわけです。

昨夜からは、ソファーの背で眠そうに目をシバシバさせながら、しばらく身構えた格好をしていたかと思うと、結局は腕に顔を乗っけて寝ていました。ずっと、僕の手の届く場所にいたわけで、助けを求めるでもなく、現在自分の身に降りかかっている災厄が、じっと通り過ぎるのを待っているかのようでした。

苦痛で鳴いたり、叫んだり、暴れたりせず、じっと身を横たえている背中を撫でると、まだ脱水症状にはなっていないようです。しっとりとした毛の感触と呼吸による胸の上下動はいつもと変わらないし、実におとなしいネコぐらいにしか感じません。

「猫をかぶる」という言葉がありますが、ネコが猫をかぶる事は無いと思うので、本人は動きたくもない、あるいは生存本能としてそうしているのでしょうね。今日一日様子を見て、変化がなければ、また病院行きとしますか。(これがまた嫌がるんですよね。)

少し面倒くさいと思いながらも、一緒にいるパートナーとしての勤めですから。

2010年4月26日月曜日

「ここにいること」

今日も自室を出る時に、polkaは一人掛けの椅子に身を丸めて眠っていました。そのあまりにも無防備な姿を見るにつけ、時折、羨ましさを感じることがあります。それと同時にずっと狭い部屋の中で過ごし、時折ぼんやりと窓から外を眺めている様子は、ある種いとおしさを感じさせます。


そんな時にふと、12年間もの長い期間、ほとんどが囲まれた部屋の中で過ごすことって、どういう事なんだろうと思います。外を眺めている時のpolkaの表情には、特に興味があるからそうしているような感じでもないし、毎日が同じように変わらなくても退屈している様子も見られません。

polkaにとっては、保護された環境にある自分を充分に理解していて、自然への回帰のようなものは既に無いのかもしれません。かと言って、ペットとしての自分の役割、行動を自覚しているようにも見えません。それは、僕自身がペットという感覚で見ていないということが、多分にそう思わせているだけなのかもしれませんが。

いずれにせよ、「ここにいること」がお互いに自然であることは確かなのでしょう。言葉という情報伝達がかなわなくても、すでにいるという事実の積み重ねがそうさせるのかもしれません。人であれ何であれ、歴史って、既に発生した事実(真実ではない)の積み重ねにより創造されていくものですからね。

さて、今日はお休みなんですが、やることは色々と溜まっていますので、あまりのんびりも出来ないようです。ひとつひとつをこなしたら、久々にpolkaのお相手をしましょうか。

もっとも、当人(ネコ)は嫌がるでしょうが。

2010年4月25日日曜日

久しぶりの青空です。

久しぶりの青空です。やっぱり朝からお日様が出ていると気分が良いものです。気温はさほど上がっていませんが、それでも春らしくない天気ばかりが続いていたので、なんかホッとした気持ちになります。


今朝早く、知人にメールしたところ、どうやら奈良に行っているようです。今、奈良では平城遷都1300年祭が開かれています。目玉でもある第一次大極殿も9年の歳月をかけ復原工事が終わり、いよいよ一般に公開されているはずです。

奈良には公私ともあまり縁が無かったので、25年程前に京都に遊びに行ったついでに、ちょっとだけ寄った程度で、実際はよく知りません。しかも、僕は歴史には疎い方なので、奈良時代と言ってもぱっと思いつくのは、日本で最初の流通貨幣である和同開珎が発行されたとか、確か日本書記や古事記が完成した頃の時代だよなぐらいです。

今から1300年前、人々はどんな思いを抱きながら暮らしていたのか、想像すらつきません。しかも現在より遥かに平均寿命も短かった中、限りある生をどのように過ごしていたのか、そして、現在をどのように見るかは興味があるところではあります。今とあまり変わらずに、日々の生活や仕事にあくせくと動き回っていたのでしょうか。それとものんびりと自然と語らいをしながら、スローライフのような生活をしていたのでしょうか。

残された遺跡や書物などからその時代の生活ぶりは解明されているのだと思いますが、これは遥か遠い昔の事として理解していても、何故か現代に通じるものもあります。不思議なことですが、実は人ってあまり変わっていないのかもしれません。同じような事で悩み、苦しみ、喜びを感じながら、その都度過去を振り返り、未来に想いを馳せ、生き続けているだけのような気もします。

とりあえずは、今日は晴れ、どんな人との出会いがあるのか、楽しみにしながら過ごしたいと思います。

2010年4月24日土曜日

いつも感謝しています。

月、週単位で発行されている情報誌は、フリーペーパーを始め、数え切れないほどあります。大抵はそうなんでしょうが、地元情報に特化している情報誌は、それぞれのターゲットとしている年代や性別が細分化されているので、読者はそれぞれの意向を読み取りながら購入している感じです。


仙台でもやはり多くの情報誌があります。その中でいつも写真展の紹介をして下さっているのが、「S-style」です。最新号でも今回の吉野和彦写真展を画像入りで紹介してくれています。こんな小さなギャラリーを扱っていただいて、本当に有り難く感じ、感謝している次第です。

仙台にはギャラリー、画廊といった美術関係のお店が、50軒程度あるようです。事前に調べた時は、20数軒程でしたが、小さな所やカフェ併設のお店を除いていました。それにしても、この数が仙台市内に固まっているのですから、とても多いですね。


でも、写真専門の企画・販売を行うギャラリーはうち以外にはありません。おそらく東北圏でもあまり聞いたことが無いと思います。これまで、岩手以外の他県のお客さんは既にみえられていますが、いずれの方も聞いたことが無いとおっしゃっていたので、実際そうなのだと思います。

S-styleの女性編集者の方も、2度程来ていただいています。来られる度に、とても興味深げにギャラリー内や作品を見られていました。S-styleは、若い女性をターゲットに発行していますが、僕のような年齢の人でも充分に楽しめる情報誌です。

サイトはこちらです。
http://www.pressart.co.jp/s-style/

大抵は、後ろの方のART&EVENTページに載せていただいていますので、宜しかったらお手に取ってみて下さい。

2010年4月23日金曜日

届けられたチラシとチケット

早いものでもう4月も後半。何かお天気は冬に戻ったり、春本番だったりと乱高下していますけど、気持ちの方はフラットにしていきたいと思っています。


来月久しぶりの東京での観劇ですが、今週月曜日にチラシとチケットが届きました。
そちらがこれ。


ホワイトバランス間違いで緑がかってしまっていますが、これまた久しぶりのチラシ入手です。紙媒体のチラシを手に取ると、何故か気持ちが高ぶります。以前は芝居を観に行くたびに手渡されるチラシの束を自宅で一枚一枚確認しながら、次はこれとか選んでいたりしていたものです。


芝居のチラシって、何回か変わることが多くて、最初はペラペラの単色刷りだったりします。大抵は半年以上先の公演で、タイトルも仮の場合が多く、この時点で情報入手しておくと後々チケットが取れやすかったりします。一般にはあまり出回っていないので、ある意味芝居を観に行った人への特典のような感じです。

一般に公演スケジュールはかなり前の時期に決めてしまう事が多いので、実はその時点ではまだ本も出来ていないケースが多く、作家はプロデュース側にタイトルだけでも決めて下さいと言われるようです。仮とするのもその理由の一つです。

今回は古澤君の芝居と顔を観に行くような感じなんですが、本当はいろいろな写真展や他の芝居なんかを観てきたい所です。

それでも、今から楽しみではあります。

2010年4月22日木曜日

模倣とオリジナリティー

5月1日から開催する上海万博で、テーマ曲やマスコットキャラクターのパクリ疑惑がこのところ多く報道されています。


以前、台湾によく仕事で行っていた頃、有名ブランドの偽物を見にいったことがあります。主に時計だったのですが、それは非常にうまく作られたもので、ある意味感心させられたものでした。その時に一緒に行った駐在の方は、おそらく日本からのお客さんを毎回のように連れてきている様子で、店の人とも仲良さげに話していました。僕は店頭にある商品を漠然と見ていたのですが、やはり似ているけどどこか違う印象はぬぐえないもので、とても買う気にはなれませんでした。

しばらくして奥から駐在の方が僕を呼びました。狭い通路を奥に入っていくと、店の人が何やら箱のようなものを取り出して、それを僕の前で開けました。その中には、本物そっくりの誰もが知っているようなブランド時計が並んでいます。触れてもいいとのことなので、その中のひとつを手に取り、仔細に眺めたのですが、ロゴも含めて見た目はそのままだった記憶があります。結局、買う事は無かったのですが、いやはや何ともという気分でホテルへと戻ったものでした。

僕は決して模倣自体を否定はしません。物作りの現場にはそれは言わば当たり前のことでした。一人の職人が成長する過程において、先ずは先人の真似から入るものでした。その頃はマニュアルなんかもないですし、先人も自分の技術や知識を懇切丁寧に教えはしなかったので、その技術を見て真似る(盗む)しかなかったのです。そんなことから始まって、自分の考えややり方を試行錯誤しながら、オリジナリティーを見つけていったように思います。

それにしても、上海万博の件はあまりにもひどいことで、このような国家レベルのイベントで行われるようなことではありません。知的所有権云々以前の問題だと思います。

僕は万博と聞くと、三波春夫さんと岡本太郎さんをすぐに思い出します。いずれもその道で独自の世界を作り上げてきた人です。さまざまな摩擦や世間の評判、好き嫌いといった極端さはあったのでしょうが、やはりそれは強烈なオリジナリティーがあったからのもので、それに勝るものは無いのかとも思うのです。

2010年4月21日水曜日

自由な心

さて、今日は何を書こうか、毎朝ギャラリーの奥の部屋にあるPCの前で悩んでします。元来、日記や覚書や仕事でもあまりメモも取らないような人なので、改まって白紙のページに向かうとペンが進みません。キーボードの上で指が硬直し、泳いでいることが多いのです。


一旦書き始めると、徐々に進むようになるのですが、考えがまとまらない内に書きつづっているので、アップする前に読んでいると訳が分からないような状態だったりします。ホント、文章をまとめ、人に伝える能力のある人には単純に感心してしまいます。

そんなわけで、今日は大したことが思い浮かばないまま、こうして書いています。現在開催中の吉野和彦写真展もようやく中日を過ぎ、後半へと突入しました。世間では来週からGWに入るようで、色々と計画をしている方も多くいるのかと思いますが、時間に余裕のある方はアートに浸ってみてはいかがでしょう。

一昨日から始まった「仙台アート散歩」では、多くのギャラリーを始め、美術館、博物館が参加しています。本当に散歩がてら、足を踏み入れ、覗いてくれれば良いのです。おそらくそこには、日常とは違った空間と時間があるはずです。

僕は、入って来られたお客さんに、満ち足りた時間を提供したいと考えています。その為の作品選びや空間設定を常に頭の中で思い浮かべ、試行錯誤しながら展示しています。全ての人が満足し、感動を覚える環境作りみたいなそんな大それたことは考えていませんが、数多くの人に支持されるようなものではありたいと思っています。

かしこまらずに、素直な気持ちで作品と向き合えば、きっとそれ自身何かを語りかけてくれます。その何かが皆さんの思いの中で広がります。広がったもの全体や一部が感動や驚きや癒しといった感情を芽生えさせるように思います。

なので、表現するもの、それを受け取るもの全ては自由な心に根ざしているのです。

2010年4月20日火曜日

立ち止まってはいられません。

昨夜のニュースステーションで、8月に開催されるパンパシフィック選手権の競泳女子日本代表復帰を果たした「ハギトモ」こと萩原智子選手に、松岡修造さんがインタビューしていた映像を偶然見ました。


萩原智子選手は、昨年5年振りに現役復帰を表明し、再び競泳選手として2012年ロンドンオリンピックを目指しています。年齢は30歳と、普通に考えれば、競泳選手として復帰するには遅すぎるし、無謀な挑戦のように思えます。そんな彼女が先の全日本選手権の結果、見事日本代表の椅子を手に入れたわけです。

松岡さんは、復帰してからこれまでの自己ベスト記録を抜いたことについて、何故速く泳げるようになったのかと問いかけます。

「色々な人を取材したから」

萩原選手は実に意外な事を口にしました。

2004年に現役引退後、その美貌もあり、スポーツコメンテーターとしてテレビやラジオに出演していました。その中で、さまざまなスポーツ選手を取材していた時に、その選手らの長所や考えに触れ、自身の欠点や足りない部分を客観的に見ることが出来たとのことでした。その経験を生かし、同じ自由形の第一人者との競泳ビデオを見ながら、自分自身で変えなければならないことを具体的に知り、逆にまだまだ記録が伸びることを確信したようです。

まぁ、それからのトレーニングは、普通ではなかったと思いますが、インタビューでの歯切れのいい回答ぶりといい、実に見事ですね。おそらく、過去の結果に満足しきれなかったこと、そしてまだいけるとの思いがあったからこその現役復帰でしょうが、その目的意識やモチベーションの高さにはある種の畏怖すら感じます。

昨日昼間に行った私的な催しに参加下さった若い女性の方に、決して上から目線ではなく、目的意識と機会・きっかけは大事ですよと話したのですが、まさにそれを実践し見せてくれているのが萩原選手だねと感じました。昼の話では、一般論として、時期は若ければ若い方がいいと話したのですが、この映像を見ていて、年齢は関係ないなと僕自身の本音の部分を確認した思いがしました。

立ち止まってはいられませんね。

2010年4月19日月曜日

自然のすごさ

アイスランドの火山噴火による火山灰は今もなおヨーロッパの空をマヒさせています。観光や仕事で滞在し、ヨーロッパで足止めを食らっている人や日本から帰国出来ないでいる方も多くいるのではないかと思います。


今後も様々な影響が現われてくるのでしょうね。先ずは気候から始まるのかなと思いますが、今も大きな気温の変化や日照不足による農作物の高騰が問題になっていますので、これで冷夏にでもなり、ますます値上がり品種が増えたりすると即生活を圧迫します。それと、輸入品がどうなるのかと言う点でも心配です。

それにしても、ここ数年、地震を始め、世界各国で自然災害の発生が多いように感じます。日本は地震大国で、小さなものは日常茶飯事的に起きていますが、以前知り合いになった外国人のほとんどの人はひどく地震を怖がっていました。まぁ、その時点で何をしていいのかが分からないし、起きてから揺れがどの程度になるかも分からないわけですから、余計不安になるのも当たり前です。

チリ大地震の余波による津波被害は、宮城でも養殖業者に多大の損害を与えました。日本の裏側で起きたことが、目の前で現実となってその影響を現すのですから、地元の方はその有様に眼を疑ったことだと思います。思いもかけずとはまさにそんなことなのでしょうね。

今より先の事は誰にも分からないし、分かっていてもどうしようもないことは多々あります。それでも、色々なリスクを想定しながら人も社会も動いているのですが、こと自然に関しては為す術なしの状況に陥るケースの方が多いです。それだけ自然の力は人間の英知を超える大きな存在なのですね。

最近は何でもエコという言葉ばかりが先走りして、それを売りにしなければいけないような風潮になっています。地球に優しくといった環境に対する標語も何か嘘っぽく聞こえたりもします。

自然はそんな人や風潮に警鐘を鳴らすかのように、時折悲鳴を上げているのかもしれません。

2010年4月18日日曜日

dearly days

サイドメニューのマイブログリスト内にある「THE EYE FORGET」は、グランドオープンで開催した横木安良夫氏のブログですが、そのワークショップグループであるAYPCによる展示会の案内が、現在掲載されています。


実は一昨日AYPCのメンバーの方がDMを持って、ギャラリーを訪れて下さいました。その方は仕事の関係で神奈川から仙台へ越してきたようで、仙台担当で持ってきましたと話されていました。

昨年ギャラリーで開催したワークショップには、AYPCメンバーの9名がわざわざ関東から参加されました。大したもてなしも出来ずに、1泊2日の貴重な時間を割いてくれたことに今でも感謝しています。

そんな彼らが東京と大阪の2か所で、グループ展を開くことを大変喜ばしく思います。ひとつの形として、表現・発表することが何より素晴らしいことです。お近くの方は是非見に行かれて下さい。横木氏も東京初日は在廊されていますし、翌1日もギャラリートークがあるようですので、色々なお話が聞けるのではないかと思います。

タイトルは、dearly days ~なぜか気になる、ありふれた光景~となっています。22名の日常が、それぞれの特別な記憶の断片となって、写し出されているような気がします。

写真展ブログはこちらです。
http://aypcphoto.exblog.jp/

タイトルにあるdearlyは、心からとか切にとか深くという意味でしょうが、普段の何気ない日常にこそ感動は宿るのかもしれませんね。

2010年4月17日土曜日

春の雪~「井上雄彦 最後のマンガ展 最終重版」@仙台

綿のような雪が降っています。ようやく桜も咲きだしたばかりの仙台ですが、今年はホント春らしい感じがしません。いまだガス・ストーブは欠かせませんし、冬物のコートを羽織っていますから、もうじき来るゴールデン・ウィークはどうなってしまうのだろうと心配になります。
もっとも、ギャラリーは通常の月曜休みで開けていますので、あまり関係ないのですが、それでも暖かい日差しの中、アートを楽しんでほしいと思います。

昨日、19日から始まる「仙台アート散歩」の資料が届きました。今年は27の美術館や画廊、ギャラリーが参加をしています。当ギャラリーも今年から参加します。まだ、全然と言ってよいほど、知名度もありませんから、是非多くの人に来ていただきたいものだと思っています。各会場でそれぞれ趣向の違った展示会が開催されますが、僕の注目はせんだいメディアテークで5月3日から開かれる、「井上雄彦 最後のマンガ展 最終重版」です。

確か東京、大阪、熊本で行われ、今回がホントに最後になると思います。入場時間指定がある程の人気でしたので、仙台を始め全国から多くの方が見えられるのではないでしょうか。井上さんは筆を使用している漫画家なので、肉筆画が見られるのはとても貴重で、特に大きな作品は水墨画の様相もあり、すっかりマンガの域を超えてしまっています。

詳細はこちらから。
http://www.flow-er.co.jp/sendai/

それと、忘れてはいけません。吉野和彦の写真です。こちらも写真の域を超えている程の表現力と描写力で、見る者の心に迫って来ます。
絶対にお見逃しなく。

2010年4月16日金曜日

「ゲゲゲの女房」

このところNHK朝ドラ「ゲゲゲの女房」を見てから、ギャラリーへ降りています。今回の放送から以前とは少し違った趣向になっていますね。現在の僕のテレビ環境はアナログ放送しか見られないので、いつも8:00から見ています。以前と比べると15分早まっているのですが、時々そのことを忘れそうになり、あわててチャンネルを変えることがあります。ご存じのように、BS2局でも毎日放送しているので、朝7:30から3回連続で見ることが出来るわけです。もっともそんな人は数少ないと思いますが。


それから、テーマが流れる前に前回のあらすじや導入部なんかが使われています。これは、アバンタイトルもしくはプレタイトルと呼ばれているようで、レギュラー化されるのは初めてだそうです。民放では良くナレーションやテロップなんかで見られますので、今回が初めてだとは意外でした。

テーマ曲は、「ありがとう」。毎朝この曲を聞くと元気がもらえるような気がします。ややもするとベタになりがちなタイトルですが、とてもシンプルで素直な曲ですよね。若い方に大変人気があると書くと語弊を招くかもしれませんが、いきものがかりが楽曲担当しています。いいものは年齢関係ないです。昨日偶然、YouTubeでフルバージョンがアップされていたのを見つけたのですが、どうやら削除されたようです。これはいつもの放送のものです。
http://www.youtube.com/watch?v=TdkxS6Qp_Sk

出演陣も魅力的な方々が多いので、飽きない(まだ始まったばかり!)ですね。僕は大杉漣さんと竹下景子さんを見ているだけで、ワクワクします。大杉さんの頑固おやじ振りと竹下さんの勝気な感じがこれまでとは違う表情を見せてくれています。


大杉さんはあの太田省吾主宰の転形劇場出身ですが、ようやく40歳を越えたころから、脚光を浴びた人です。竹下さんは逆に若い頃からテレビで活躍し、最近では舞台にも力をいれています。2007年東池袋「あうるすぽっと」の柿落とし公演「海と日傘」では、平田満さんと共にとても好演だったことを思い出します。

何はともあれ、今後が楽しみです。

2010年4月15日木曜日

「宇宙から見た地球は想像以上に美しかった」

「宇宙から見た地球は想像以上に美しかった」


国際宇宙ステーションに滞在中の山崎直子宇宙飛行士が、昨日、記者会見で話した言葉です。宇宙で捉えた地球の姿を、普段僕たちは映像や画像で見ることは出来ますが、もう幾度となく見ている山崎さんをしても、その美しさは格別であったわけです。

多くの宇宙飛行士は、地球外での滞在を神秘的、スピチュアルなものと感じ、その経験から地球に戻ってからの生活感に変化を及ぼすと言われています。それほどまでに美しく、青く輝く地球の存在を、僕たちは日頃常に感じながら生活しているかと言うと、そうではありません。

広大な宇宙のスケールで考えれば、ほんの一歩にも満たない場所にいて、自分自身を眺めているようなものなのですが、その一歩はとてつもなく大きなものなのですね。しかも、現在はほんの一握りの人だけが経験出来ることなのですから、地球にいる僕たちにはその感覚はまさに想像出来ない程だと思います。

それでも、僕たちの周りにもまだ知らないだけの美しいものや尊いものが、たくさんあるはずです。そういう小さな感動や喜びの積み重なりが生活の糧ともなっています。そんなきれいごとだけで生活なんて出来ないよとどこかで聞こえてきそうですが、誰しも辛く、苦しい毎日を過ごすことが人生なんだとは考えていないと思います。

先ずは、自分自身の中で小さな一歩を踏み出し、自分を見つめることから始める。

そこから、焦らずにゆっくりと。

2010年4月14日水曜日

「Soldier Of Love」

10年振りとなるSadeのニューアルバム「Soldier Of Love」です。日本では3月3日雛祭りに発売されたようです。僕は昨夜初めて知った(すっかり世間に取り残された感…。)ので、早速公式サイトを覗いてみました。

視聴してみると、ほとんど変わらない歌声やメロディーが流れてきて、何かほっとした気持ちになりました。それから、Youtubeでのインタビューやライブを見たのですが、50歳を越えたばかりの姿は、想像していたよりもはるかに若々しいように見受けられました。懐かしさと共に、80年代に戻ったような感覚を受けました。早速、今日注文してみようと思っています。


もうひとり、早く新作が出ないかと待っている人がいます。その人は、Kate Bushです。最近でも2005年に発表された「Aerial」を聞くことが多いです。世間では、明石家さんまさんの「恋のから騒ぎ」でオープニングテーマに使われている「嵐が丘」が有名ですね。この曲はデビューアルバムの曲ですから、今から30年以上前のものですが、現在でも新鮮な感じがします。「Aerial」が12年振りに発表されたアルバムですから、次はまだ先なんでしょうかね。

この二人は、僕と同年代と言うか、ほとんど同じ年齢で、リアルタイムに聴いていたので、余計思いが強いのかもしれません。それにしても、10年以上も新曲を発表せずに、ほとんど活動休止状態だったのにも関わらず、発表するやいなや商業的にも成功するってホントすごいことです。

2010年4月13日火曜日

変わっていくんです。

昨日は休廊日であったので、ずっと置き去りにしていた免許更新に行ってきました。冷たい雨が降る中、バスに揺られて一路免許センターまでの約40分間、ずっと窓の外を眺めていました。


今から約30年前、僕はこの道を毎日バスに乗って高校へ通っていました。流れゆく風景に当時の面影を見つけようとしましたが、それは無理なことでした。まるで違うというか、本当にこの道路だったのかすら思い出せないのです。もしかしたら違う道なのかもしれません。停留所の名前も聞きなれないものばかりです。

そんなどこでもないどこかに向かっているような心持ちになってきたその時に、免許センターの建物が右手に見えてきました。当時も見ていたであろう免許センターの建物を目の前にしても、やはりその感覚は変わりませんでした。

申請から始まって、目の検査そして講習を終え、再び免許センターの入り口に立った時、時刻は午後3時前でした。そこから、もう一度周囲を見渡しましたが、何も思いだせない自分に少し呆れながらも、そういうもんだよなと言い聞かせながら、帰りのバス停へと向かいました。

当時はニュータウンという言葉がありました。そんな言葉とともに、市街地が周囲へと拡大、開発されていった最初の時期でした。免許センターはその入り口付近に位置していたように思います。僕はと言えば、毎日入ってくる新聞の折り込みチラシを見ながら、なんであんな何もない所に土地を買って、家を建てるのだろうと不思議に思っていました。

その頃の僕には、目の前のことしか見えていないし、将来への願望も漠然としたもので、なんら具体性も無かったので、このニュータウンには、10年後に駅が出来、周りも便利な商店街が入り、永久の住みかには最適ですとの宣伝文句を言われても全然ピンと来ませんでした。今はもうニュータウンなんて言われないでしょうし、あの頃の場所はすでにニュータウンでは無くなっています。すでに世代も変わり、既得権としての故郷へとなっているのだと思います。

変わるもの、変わることを拒むもの、変わっていかなければならないもの、本当は変わってはいけないもの、それでも変わってしまう形や理由はさまざまです。なんかまとまりが付きませんが、否応なくそんな変化の中で、人って生きているんだよと教えられた気分でもありました。

2010年4月12日月曜日

貴重な宝物

日本全国雨模様です。仙台もここ2日程は暖かく、春の訪れを体感し始めていたのですが、今日はうってかわって冬に逆戻りのような天気です。そんな雨音を聞きながら、早朝からマスターズを見てしまいました。polkaに起こされてしまったので、起きたついでに見てしまったわけですが。


タイガー・ウッズは4位でしたね。まだ本調子ではない姿が見られながらも、この成績ですから、やはりどれほどのものなのと感心させられました。日本のあるゴルファーは、スポーツ番組の中で、マスターズは常に攻めることを強いられ、守りに入るとパーも取れないというような内容の発言をしていましたが、これはコース設定を見ていると良く理解できます。

実に美しく整備されたコースで、見る側はその景観にほれぼれしながら見惚れてしまうのですが、選手にしてみればポイント、ポイントでしか攻め所が無く、それをはずしてしまうととんでもないリスクが襲いかかってくるのです。美しい女性にはとげがある的なもの(例えがどうも古すぎる!)ですね。

そんな中、イタリアの16歳の少年がアマチュアでありながら予選通過し、トータルでも4オーバーで終了したことは称賛に値します。少年の名前はマテオ・マナセロ君と言います。昨年の”The Open”でも、トム・ワトソンとペアリングしてプレイしている姿がありました。5月のイタリア・オープンでプロとしてデビューする予定ですので、石川遼君同様高校生プロとして活躍するはずです。

こうして、ゴルフのことを書いていると、さぞ本人はゴルフ好きなのかと思われがちですが、実はそうではなく、30歳を前にして止めてしまい、それ以来今までクラブを握っていません。ゴルフを始め、スポーツは自分の生身の体を駆使して、自分を表現しているわけで、プロであれアマチュアであれ、見るものに感動を与えてくれます。

それは、実はスポーツに限った事ではなく、普段に生活している中でも見られるものですが、スポーツの場合はより単純に直接感じられます。僕からゴルフを取り上げても、なんら支障はありませんし、生活に困るわけではありません。でも、それ自体に一生を賭け、かけがえのないものとして捉えている人は現実としています。そんな彼らの中で、ほんのわずかな人々が、僕たちに感動を与えてくれているのです。

そう考えていると、何か貴重な宝物のような感じに見えてきます。大げさにいえば、この時代、時間を共有出来ることへの感謝のようなものが芽生えてきます。そういう気持ちが、喜びや哀しさ、驚愕やはかなさといった情感に変わっていくのかもしれません。

2010年4月11日日曜日

井上ひさしさん亡くなる。

ギャラリーを閉めてから昨夜はPCを一切見ないまま早めに寝てしまったので、今朝がた載っていたニュースを見た時には驚かされました。それは、作家の井上ひさしさんが9日夜に亡くなられたニュースでした。以前肺がん治療を行う報道が流れた際にも取り上げましたが、あれからまだ4カ月も経っていません。7月公演予定の新作執筆が遅れる知らせが発表された矢先でしたので、良くはないんだろうなと思ってはいましたが、非常に急な話です。


劇団こまつ座のHPにはまだ状況が掲載されていませんが、今後どうなるのかなとの思いはあります。こまつ座自体の役者は辻さんおひとりですし、毎回プロデュース公演形式で行っていたから、これからも続けられるのだろうとは思いますが、今後新作は無いことになるわけです。旧作を公演する場合も、その時々に合わせ改稿されていた場合もあったので、それも無くなります。

井上さんがこれまで作り上げてきた膨大な量の著作や戯曲の数々を、後世に伝える為にも継続はしてほしいですし、このような事態になることは充分に考えていたとは思います。それでも、いざそうなってしまうと、本当にこれからどうしようかとなる部分が多いですから、当事者はほんと大変だろうなとの思いはあります。

仙台には仙台文学館という施設があり、初代館長を井上さんが行っていました。仙台ゆかりの作家でもあるので、そのようになったのだと思います。昨年3月に講演があったのですが、ギャラリー準備の時期が重なり、見に行けなかったことが、非常に残念でなりません。

人の一生はだれにでも限りがあるわけで、誰しもが何かを残して去っていくと、僕は考えています。それがごくごく周りの人たちが対象であったり、広く世間に対してであったりするのですが、事の大小に変わりは無いとも思っています。

井上さんは作家活動中に多くの人々の支援や支持を受けていました。そのことはとても大事なことです。それは、表現者にとって、その作品が支持され、実質的な援助や支援を享受出来ることが一番と思っているからです。事実それが無ければ、作家としての活動を続けることは不可能なのです。

それにしても、今後井上さんの新しい作品を見られないことは、本当に残念でしかたないです。
心からご冥福をお祈りします。

2010年4月10日土曜日

「わが家の歴史」

昨夜からフジテレビ系でフジテレビ開局50周年企画ドラマ「わが家の歴史」が始まりました。脚本は三谷幸喜さん、監督・演出が三谷さんとは旧知の中で最も信頼しているという河野圭太さんです。トータル8時間、3夜連続で放映されるわけで、テレビドラマというよりは、映画3本が連続上映されるのに近い感じです。


キャストも三谷さんがらみの方を含め、とても豪華ですね。まさにオールスターキャストの雰囲気で、今はあまり見られない大家族の歴史と昭和の歴史を交えながら、物語は進みます。映像もやや照明を抑え気味にして、昭和を感じさせるようなざらついた印象を醸し出し、とてもテレビ的でないのが良かったです。

勿論僕はその頃はまだ生まれてもいなかったのですが、実家も親の兄弟が多かったので、何となくですが、ひとつテーブルの周りで食事や家族で話している様子には懐かしさを覚えます。当時はああいった大家族がほとんどだったように思います。

物語は当時の事件や人物を絡めて進むので、いわゆるドラマ的であり、フィクションでありながらも、当時を知る誰しもが体験してきたかのような作りなので、とても楽しめます。また、その時代を知らない人にとっても、何故か妙に身に覚えがあるような感覚を覚えるのではないかと思います。その辺は作りの丁寧さなのかもしれません。

それにしても、テレビってまだ50年ぐらいしか歴史がないんですね。NHKの初放送が1953年2月とのことですから、まだまだ人の一生にも足りない程度ですが、その進化や有り様はものすごい勢いで変わってきています。現在はさまざまなメディアが混在し、それぞれに特徴を持っているわけですが、やはり一番の影響力を持つものはテレビなのかなと思います。

第一話では、まだテレビは登場してきません。おそらく今夜の終わりぐらいに登場するのではないかと思います。テレビが世の中に果たしてきた役割は非常に大きいので、その影響力も物語として現われてくるのかと考えると、開局50周年企画としてもうなずけるのかなと思ってしまいます。

2010年4月9日金曜日

マスターズが始まりました。

今朝早くからゴルフのマスターズ中継が始まりました。今回の注目は何と言っても、あのタイガー・ウッズが復帰することです。オーガスタは相変わらずの美しいコース設定と平らな所が無いのではないかと思えるほどのうねりが画面を通してもよく分かります。


この時間では初日は終えていると思いますが、上位のスコアが非常に良いのが目につきます。また、2位タイまでの選手の顔ぶれを見ると、アラフォーもしくはそれ以上の選手です。還暦のトム・ワトソンがいるのが驚きですね。

色々なプロ・スポーツがありますが、これほど高齢の選手が活躍しているのは、メジャーなスポーツではゴルフぐらいではないでしょうか。体力的な衰えが即成績に繋がらない部分があるのかとは思いますが、それにしてももうじきシニアに足が届くような選手がトップ争いを演じられることは、同じ年代としてもとても嬉しい感じがします。

スポーツ医学や道具の向上がその一役を買っていることは確かなのですが、やはり選手個々の自己管理が徹底されているのですね。トップ・プレーヤーにはそれを援助、バックアップするスタッフが必ずいるので、精神的なケアも含めてかなり環境面でもシステマチックに整えられてきたことも一因ではあります。

さて、タイガー・ウッズですが、やはりすごいですね。試合勘がどうだとの不安もありましたが、初日はトップとは2打差の7位タイですから、並ではないです。それでも、明日以降は、予選突破や決勝ラウンドでの緊張感も加わり、体力的にも精神的にもさらにタフさが要求されるわけですから、勢いだけではスコアは伸びないし、目が離せないプレイが繰り広げられることと思います。

どうやら、今週末にかけて、早起きが続きそうです。

2010年4月8日木曜日

昨夜はサッカー日本代表戦を見ていました。

昨日は夜来られる予定のお客さんが急用で来られなくなったので、自室で日本代表のサッカーを見ていました。僕はスポーツ全般、何でも好きな方なので、今年はオリンピックやサッカーワールドカップがあり、個人的には楽しみの年なのです。


結果は、皆さんご存じの通り、0-3の惨敗でしたね。相手の国はセルビアでしたが、今回は親善試合らしく、お互いに海外で活躍中の選手を呼んでいないので、国内レベル選手同士の試合だったようです。セルビアは2軍、日本は1軍半的なチーム構成です。

それにしても、セルビアはフランスを抑えての予選リーグ1位通過の国らしく、日本とは地力が違って見えました。身体的な優位さは確かにありますが、それ以前に気持ちの入り方やこの試合に対するモチベーションの高さが違っていたように感じます。

日本もこの試合が、代表メンバー選出の最後になるわけですから、今回初めて招集されたり、これまで出場機会に恵まれない選手は、しゃかりきになっていたと思うのですが、いまひとつ画面から感じられないのは何故なんだろうと思いました。

僕もあまり歴史や経済に詳しくないので、セルビアというと、旧ユーゴのひとつで、現在もコソボとの関係が曖昧であったり、かつて民族間の紛争があった国ぐらいの知識しかありません。おそらく、経済的には日本よりも相当に低い(豊かさとは別であるが)レベルだと思います。人口だって、一千万弱ですので、東京都の人口より少ないのです。それでも、世界レベルのチームとして現在あるのですから、根本的な何かが違うのでしょうね。

良く分かりませんが、経済や歴史、国民性や身体の優位性だけでは無い何かです。

さて、6月に行われるワールドカップで、日本は勝てるのか(予選で)と言えば、今の状態だと限りなくNoに近いような気がします。残り2ケ月、岡田監督は頭と胃が痛む毎日を送ることになるかもしれませんが、最後までもがいてあがいて欲しいと思います。それは選手も一緒です。

いちサッカーファンとして言わせてもらえるなら、ワールドカップはもはや夢ではなく、現実の場所なのですから。

2010年4月7日水曜日

エサが無い。

polkaがエサが欲しいと鳴いています。いつもは、朝起きるとすぐに水とエサを交換するので、何事も無くごく自然に食べているのですが、今日はちょうどエサが切れてしまった為、交換していないエサの前で鳴いているのです。


エサはいつも通販で買っているのですが、配達先をギャラリーにしていることもあり、普段は箱ごとギャラリーに置いて、必要に応じて1袋ごと自室へ持っていってるのです。昨日はたまたまエサがあとわずかであったのを忘れてしまい、新しい袋を持っていってませんでした。

どのネコもそうなのかは分かりませんが、polkaは同じ銘柄のエサしか食べませんし、ちょっと時間が経つと見向きせず、新しいエサを要求します。水も水道から流れてくるものを好み、ボウルに入れている水にはほとんど関心がありません。元来臆病であるので、エサに関しては同じものしか食べないのは分かるような気がしますが、水については普段いないことが多いので、いつも帰りを待たずに飲んでほしいと思っています。

昨年暮れのフン詰まり現象が起きた時にも、年齢とともに足の筋肉が弱り、踏ん張る力が弱くなってきていると医者に言われ、エサもドライからウエットに変えようかとも考えたのですが、残す量の方が多いし、今更変えてもと思い、そのままにしています。いずれは、そうしなければならないかとは考えていますが、今はたまにミルクを薄めて飲ませることでフンを柔らかくする方法をとって、負担を軽くするようにしています。

まぁ、この10年間病気ひとつなかったのですから、そのぐらいはあって当たり前です。それにしても、よく何事もなく生きてきたものです。仕事が忙しい頃は、徹夜明けで帰っても文句も言わず(言っていたのかもしれませんが)待っていましたし、ホント、ほとんどほったらかし状態でしたが、そんな環境もネコだから許されたのかもしれません。

あと何年一緒に居られるかは分かりませんし、居ることが当たり前の生活になっているので、少しは構おうかとも思っています。多分、嫌がるでしょうが。

それでは、エサを持って上にいってきます。

2010年4月6日火曜日

覚悟って・・・。

昨日ネットで見て、もっとも印象に残った言葉です。


「感動を創(つく)るものは走らなければならず、感動を得るだけなら座しても可能だ。走るか、座るか覚悟を決めなさい。おれたちは此処(ここ)にいてずっと走ってる。行ってらっしゃい」。

多くの人はすでに知っていると思いますが、脚本家で演出家の倉本聰さんが26年間もの長い期間主宰してきた「富良野塾」を閉塾するに当たり、4月4日の閉塾式で最後の25期生16人を送り出した時の言葉です。

倉本さんと言えば、「北の国から」が誰しも思い浮かぶと思いますが、僕も「前略おふくろ様」から好きな作家でした。当時はテレビの場合、脚本家や演出家は目立たぬ裏方であり、あまり表に出ることが少なかったのですが、そんなテレビ界ではすごく稀に世に知られた方です。それ以前では、山田太一さんぐらいだったように思います。

インタビュー番組での倉本さんは、その自信のありようが、少し上から目線のように感じて、僕はあまり好きでは無かったのですが、創られる作品はいつもすごいなと思っていました。それに26年もの間、私財を投じて、若手育成の場を提供し続けていたことに、本当に感服もしていました。

上の言葉には、個人の問題というか、最終的には周りではなく、その人自身のありようが一番重要で、そんな思いがある人とは一緒に事を起こす準備はしているよ、と言っているようで、素直に感動してしまいました。

これは、何も芝居に限った事では無く、普段の日常の生活の中にも言えることだと思います。評論家然として周りを眺め、面白可笑しく生きていくことを選ぶか、その中に入り周りに感動を与える生き方をするかでは、まるで違う生き方をしなければなりません。

それが、覚悟なんでしょうね。

2010年4月5日月曜日

ピアノの旋律

東京は桜が満開のようです。そんなニュース画像がテレビから流れるたびに、松任谷由実 、春よ来いのイントロが頭に浮かびます。あのピアノの旋律がとても懐かしく感じられます。
http://www.youtube.com/watch?v=0UQliqHXZoM

仙台はあいにくの雨模様です。「雨音はショパンの調べ」といったところでしょうか。どうも思い浮かぶ曲が古いのですが。


そう言えば、今年はショパンの生誕200年に当たる年で、さまざまな企画やイベントが行われています。つい先日も、辻井伸行さんの「マイ・フェイヴァリット・ショパン」というCDが発売されました。コンクール受賞後の新録音で、海外でのレコーディングのようです。

僕は昔からピアノの音が好きだったように思います。その時々で色々な音楽に触れ、固まった嗜好があるのかと自分でも感じるほど節操なく聴いていたのですが、結局のところピアノの旋律に惹かれていたような気もします。もちろん、ピアノ以外でも好きな物はありますが。

今、ギャラリーでは坂本龍一さんの曲が流れていますが、元妻という言い方は大変失礼なのですが、矢野顕子さんの楽曲、特にカバーを聞いていることが多いです。もっぱら、Youtubeですので、PCの貧弱なスピーカーから流れるわけですが、それでもとても心揺さぶられるものがあります。矢野さんの場合、カバーじゃないですからね。

一番気に入っているのがこれです。
http://www.youtube.com/watch?v=lSF8acaXgpE
 
こちらは、カバーではありませんが
http://www.youtube.com/watch?v=QSg4kACNG5w&feature=related

元気になれます。

2010年4月4日日曜日

少しだけ変えました。

昨日からカウンターの表示が出ていない状況だったので、今日から変更してみました。しばらくはこれでいこうかと思っていますが、また気が変わるかもしれません。


それと演劇情報も変わっています。5月公演予定の劇団、本谷由紀子の「甘え」です。1月に公演があることを知ってはいたのですが、チラシも出たようなので載せておきます。小池栄子さんのスタイルとそれらしい雰囲気がいい感じですね。どこかの牛丼のCMよりずっと良いです。カメラマンは、週刊誌、女性ファッション誌の表紙・グラビアで、内外の有名女優を多数撮影、活躍中の渞忠之(みなもとただゆき)さんです。

同時期に東京にはいるのですが、時間的に観ることは出来ないのが残念です。土、日はもう売り切れのようですが、青山円形劇場は間近で役者さんを見ることが出来ますので、一度足を運んで観られてはいかがでしょうか。

それと、今日は少しだけ、吉野和彦写真展の展示状況を掲載します。


日曜日も開いていますので、散歩がてらお気軽にお立ち寄り下さい。

2010年4月3日土曜日

何気ないこと。

久しぶりに爽やかで穏やかな朝です。昨日は関東地方では強風の為、空の便がかなり乱れていたようです。春休みの行楽や仕事に困ってしまった方がたくさんいたことでしょうね。僕はと言えば、今はもう飛行機に乗ることが無くなったのですが、サラリーマンの頃は出張でよく利用していました。それでも、月に2、3回程度で、それもほとんどが決まった場所でしたので、あまり多くない方かと思います。


よく利用したのは、山形へ行く時でした。当時は新幹線もありませんし、出張先が将棋で有名な天童付近で空港からも近かったので、朝一番で東京を立ち、最終便で帰るような事をしょっちゅうしていました。朝一便で東京を立つと、9:00前には現地に着いてしまいます。もうすっかり慣れた仕事先でしたので、始業前に入って、従業員の方を待つなんてこともよくありました。

東北新幹線が出来てから、仙台-東京便が無くなり、山形への便がどうなったのかは知りませんが、多分少なくなっているのでしょうね。国内線の場合、大抵は1時間程度のフライトですから、乗ってしまうとアッという間に着いてしまいます。当時は、時間をお金で買っているような気分で、何気なく利用していました。

僕は旅行や観光に殊更興味がある方ではないので、ちょっと時間に余裕が出来て、観光もどきのような事をしている時に、連れ立った人なんかが楽しそうにしている様子を見ていると、何故か羨ましく感じたことがあります。そんな時は、仕事も大抵は上手くいっている時で、気持ち的にも余裕があるのですが、それでもそういう何気ないことにも楽しみを見つけ出せることに感心もさせられました。

興味の対象は人それぞれで、それをいいこと悪いことと決めつけることは出来ません。でも、出来るだけ興味の対象を広げることは良いことだと思います。自分の経験知でしか話せない人を僕は哀しく思います。理解出来ない、何気ないことを、頭ごなしに拒否することもとても悲しい行為です。

何気ないことって、実は何気ないことではないのです。

今日の青空を見ていると、改めてそんな気になります。

2010年4月2日金曜日

まだまだ頑張らなくちゃね。

昨日久しぶりにパルコのHPを覗いたら、「裏切りの街」の出演者ビデオが更新されていて、古澤君の名前がありました。少し緊張気味にカメラに向かって話す姿を見ていると、何故か1年以上会っていないとは思えない程身近に感じられました。


最近、Youtubeや動画系のサイトもよく見るようになったのですが、出ている人が職業的に演出や芝居がかっていても、どこかで素の部分が見えるものだなと思う事があります。サイトにある動画はほとんどライブでは無いので、投稿する側も編集が出来るはずです。その為、かなり本人の意向とは違った面が見えてしまう場合があります。(意図的にそうしている方が多いのかもしれませんが。)

古澤君のビデオを見ていると、彼の人柄の良さや芝居についての真摯な思いのようなものを、すごく遠慮がちな話し方の中に感じとれます。まだ、脚本も読んでいないし、ましてや稽古すら行っていない頃の収録にも関わらず、すでにその世界に入り込んでしまっているように見えます。まぁ、ホント久しぶりの芝居ですので、始めから飛ばしすぎないようにしてほしいとは思っています。

それから、3月29日にustreamで生実況されたソフトバンク孫正義氏の講演はすごいの一言でした。孫さん自身の生き方のスケールは、まるで地球外生物のようです。あれほど熱い人は最近では見たことがありません。上には上がいるという事実を改めて考え、感動、感心しながら、すごく元気づけられた自分を感じることが出来ました。

オープニングの仰々しさは無視してもよいかと思いますが、まだこちらから見られるはずです。

http://www.ustream.tv/recorded/5828069
 
僕も本当に微力ながらも、まだまだ頑張らなくちゃね。

2010年4月1日木曜日

エイプリル・フールですか?

先週来られたお客さんに、「撮影されているオブジェは現実に存在するものとは思えません。CGのような感じですね。」と言われました。それも、おひとりでは無く、複数の方からそんな話が出ました。


仮想現実という言葉が一般に出現したのは、多分1990年代初めのような記憶がありますが、まさにその世界のような印象を受けての話だと思います。作品のほとんどは背景が黒で、オブジェは何か宙にでも浮いているイメージを受けます。プリントもイルフォクロームとフジクリスタル・プリントですので、光沢感と色調の鮮やかさが際立っています。しかも、撮影に使用しているカメラは、カメラの原点とも言える8×10(エイトバイテン)の大型カメラですが、その描写力はデジカメの領域を遥かに圧倒しています。

そんな古さと新しさの入り混じった技術をもとに、近未来的であったり、異様になまめかしい姿をしたオブジェ達が写し、晒されているのです。一様に並んでいるその姿は、ある種現実の領域を越えてしまっているのかもしれません。

多くのCGやアニメーション、3D映像はリアルではありながら、現実のものではないとの認識があり、人はその世界を単純に驚き、楽しんでいます。毎日見ているPC上の動画や画像にしても、時折それが本当の世界なのか戸惑う事があります。

バーチャルと現実の境界が曖昧になっていくことは、現在のネット社会ではそう不思議ではないように思います。そんなことを考えていると、今現実としてある目の前の世界は本当に確かなものなのかさえ疑問に思えてきます。

今日は4月1日です。嘘かまことか、現実なのかフィクションなのか、真実なのかシャレなのかよく分からないことが多い世の中で、今日だけがエイプリル・フールでは無いとの感覚になるのは、僕だけでしょうか。