2011年12月31日土曜日

一年間、有難うございました。

江口敬写真展  "Beyond"


Sha-gaku vol.2

Gallery Collection & Photo Showcase

黒田克夫写真展 『Origin and its Possibility』

Northeast Photographers “relation” in Miyagi

Love and Joy

Sha-gaku vol.3

PHOTOAID MIYAGI 2011~一歩前へ~

福島隆嗣写真展「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

Gallery Selection 2011

"自分自身へ・・・そして誰かに向けて"

2011年が今日で終わります。いろいろな事がありました。いろいろなことを考えさせられました。

そんな中、どれほどのことが出来ただろうか。ここに挙げた11回の企画展は、必ずしも全てが満足いったものとは言えないけれど、周りの大きな動きに揺られながら、確実に形として残されたものです。

今分かっているのは、どれもが僕ひとりでは出来なかったことだということです。

一緒に作り上げてくれたみんなに感謝します。そして、それらを温かく見守り、足を運んで下さった多くのみなさんに感謝です。

先のことは分かりません。でも、自分が今ここにいることはまぎれもないことで、ひとつひとつの積み重ねが、ここから先へ繋がっていくのだと思います。

一夜明ければ、2012年、新しい年の始まりで、何か新たな気持ちで向かう気負いもなく、確かに或るこの瞬間を大事にしていこうと思います。

一年間、有難うございました。





○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

 Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html

2011年12月30日金曜日

いつものように

今日が今年最後の営業日になります。思った通りの雪模様で、最終日には天気が崩れることはもはや約束事のようになりました。といっても、Scene-2と「自分自身へ・・・そして誰かに向けて」は始まったばかりです。年明け再スタート後、見に来てもらえれば嬉しく思います。


まだあと1日あるわけで、ブログも休む予定はありませんから、お礼もろもろはその時にと考えています。取りあえずは、今日一日、「今年を忘れ(ナイ)会」に来てくれる方も含め、楽しんでもらえれば良いし、気負うことなくいつものようにしていこうと思っています。

さて、明日からの休みは特に予定もなく、何もせずにのんびりしようと思っても、絶対何かしようとするわけで、やはりいつもと変わらない日々を送ることになるのでしょう。

変わらないことの大切さを感じつつ、穏やかながらも良い方向へ変わることを考えつづけていきたいと思います。

2011年もあと2日。





○「今年を忘れ(ナイ)会」 参加されたい方は御一報を!!

 詳細はこちら http://kalos-gallery.blogspot.com/2011/12/blog-post_15.html

 思いたって、急に来られても良いですよ。


○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

 Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html

2011年12月29日木曜日

非現実的な現実

昨日が仕事納め、今日から家の大掃除やら帰省されたりと慌ただしくなる方も多いかと思いますが、ギャラリーは明日まで開いています。年末のこの時期に写真なんて見てられないよとおっしゃるかもしれませんね。もしも、時間が空いた方やちょっと一息と思われたなら、是非ともギャラリーへお出で下さい。暖かくしておきますので。


明日は下にあるように、17:00頃から「今年を忘れ(ナイ)会」を行う予定でいます。素直に忘年会とすれば良いのに、またひねくれた名前を付けてしまっています。

今年は誰にとっても特別な年だと思っています。未曾有の大震災という悲劇の中にも、人として生きることの尊さやいとおしさ、哀しみの渦中でありならが、周りを気遣う優しさ、個々にある使命感といったことを再認識させられました。

だからこそ、これからがもっと大事になるわけで、その時、その場であったことを忘れちゃいけないよなと感じているのです。その為の「今年を忘れない」であって、一方、それだけに引きずられて前を向けないといったり、あきらめてしまうのも違っているようにも思えるから、不謹慎かもしれないけど、少しだけは「今年を忘れないかい」との意味もあります。

最近、何か復興という言葉がひとり歩きし始めているように感じてしまうのは僕だけなのかなと考えたりもします。でも、何よりその大元となるのは地元にいる人間なのだし、ひとりひとり、皆自分の出来る中で今も頑張っているのだから、その中のひとりだとの意識は持っていようと思います。

先のことは誰にも分からないけど、誰もが明るい未来を信じていたいはず。

それには、何でもいいから、夢中でいられるものを探すのもひとつの方法ではないかと・・・。

現実は否応なく目の前にあるわけだから、時には夢の中で自分自身を試してみることも良いのではと思うのです。

非現実的な現実をこの眼で、身体で感じたのですから。





○「今年を忘れ(ナイ)会」 参加されたい方は御一報を!!

 詳細はこちら http://kalos-gallery.blogspot.com/2011/12/blog-post_15.html

 12月29日、本日まで受け付けています。



○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

 Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html

2011年12月28日水曜日

もう一人の自分が、

さてさて、年末というかいつもの月末のあれこれを片付けないといけません。まだ間があるからと先送りばかりしていると、結局はそのつけが回りまわってくるものです。それほど多くはないけれど、午前中に動くしかないので、この後ちょっと出かけるとします。


僕なんかは普段から時間が無い、忙しいなんてことは思ったことはないのですが、何となく気分が乗らなかったり、考えに煮詰まったり、結論を出すことに躊躇したりしてる内に、勝手に時間だけが過ぎていくことが多いように感じることがあります。

目的が明確に決まっていたとしても、そこまでのプロセスが見えない時なんか(しょっちゅうですが)は特にそうで、自分の経験や知識の少なさを感じつつ、ついついもう少し経ってから考えようとしてしまいます。結局、してしまうだろうことだけは分かっているのにね。

今出来ることは、今しか出来ないことでもあるから。

誰でもない自分の為に、身近で想ってくれている人に対して、

そして、まだ会ったことのない人たちに向けて出来ること。

考えることはたくさんあるし、しなければいけないことも少なくないから、

動くしかないよと・・・

もう一人の自分が、今も言っています。





○「今年を忘れ(ナイ)会」 参加されたい方は御一報を!!

 詳細はこちら http://kalos-gallery.blogspot.com/2011/12/blog-post_15.html

 12月29日まで受け付けています。



○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

 Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html

2011年12月27日火曜日

Scene-2 そして「自分自身へ・・・そして誰かに向けて」開幕です!

Gallery Selection Scene-2が今日から始まります。全体の様子はこんな感じです。


木戸さんの作品は同シリーズの中で、仙台に来てから撮影されたものですから、初公開になります。続いて、小出さんの静寂かつ詩的な世界が見えてきます。一方でiphoneによる違った世界観が提示されています。それから、最後に熊谷さんのニュープリントによるカラー作品6点が並びます。


そうして、カーテンの奥に隠された部屋が、2人の新人による「自分自身へ・・・そして誰かに向けて」になっています。こちらについては今日は画像を載せません。実際に見て、感じて欲しいからです。




是非ともご覧にお出で下さい。




○「今年を忘れ(ナイ)会」 参加されたい方は御一報を!!

 詳細はこちら http://kalos-gallery.blogspot.com/2011/12/blog-post_15.html

 12月29日まで受け付けています。



○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

   Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html

2011年12月26日月曜日

「自分自身へ・・・そして誰かに向けて」



何も無くなってしまった奥の部屋


今日、また2人の新人の作品が並びます。

誰でもない自分で決めたことだけど、見知らぬ誰かに向けての精一杯のメッセージ

「自分自身へ・・・そして誰かに向けて」

明日開幕です。





○「今年を忘れ(ナイ)会」 参加されたい方は御一報を!!

 詳細はこちら http://kalos-gallery.blogspot.com/2011/12/blog-post_15.html

 12月29日まで受け付けています。



○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

 Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html

2011年12月25日日曜日

また思いつきだ!

Gallery Selection Scene-1の最終日になりました。今日は時間も17:00までですので、見に来られる方はご注意下さい。これ以降は撤収と同時に展示作業に入ります。明日も含めて、イメージ通りになるかが楽しみなところです。


30日に予定していた「今年を忘れ(ナイ)会」も、現在何人かから参加の連絡があり、こじんまりとしながらも、開催することにします。この日も営業は17:00までになりますが、遅れて参加の方もドアは開いていますので、はいってきて下さい。取りあえず、今日までに連絡をと言ってましたが、もし都合が合い、参加出来るとなったら、出来れば前日までに連絡して下さい。

なんか、業務連絡と報告のような始まりですが、個人としてのブログでもあり、ギャラリーとしてのブログでもあるので、ご容赦を。(いつものことか・・・。)

今日はクリスマス。

いろいろと予定がある人、特に予定もない人、さまざまだとは思います。今年はホント思いがけなことがあったわけで、これからも大変でしょうが、今日は心穏やかに過ごして欲しいなと思っています。

カメラを持っている方は、もちろん携帯でも良いのだけど、写真を撮ってみてはいかがでしょうか。好きな人とか好きなモノとか、何でも良いので。そして、写真家気分でタイトルなんかを付けてみましょう。上手い、下手なんて気にせずにね。

出来たら、こちらに送って貰っても、見せに来ていただいても良いですよ。

また思いつきだ!



それでは、皆さん、良い一日を。

メリークリスマス!!





○「今年を忘れ(ナイ)会」 参加されたい方は御一報を!!

 詳細はこちら http://kalos-gallery.blogspot.com/2011/12/blog-post_15.html




○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

 Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html

2011年12月24日土曜日

きっかけは、ここにあります。

それにしても一段と寒いですね。なかなか室温が上がってくれない中、奥の小部屋から寒い、寒いと思いながら、今これを書いています。今日は、クリスマス・イブですし、お天気は崩れ気味、夜にはホントにホワイト・クリスマスになりそうな気配です。


昨日も書いたように、僕はといえば、明日からの準備に付きっきりになりますから、クリスマス気分を味わう程の余裕はないかもしれませんが、新しい作品を展示し、最初に見ることがクリスマス・プレゼントのようなものなので、楽しんでしようと思っています。

さて、来年3月に予定しているSha-gaku vol.4ですが、今も参加者を募集しています。いろいろな写真との接し方があるのでしょうが、個人的にはそれらを発表していくことで、上達や成熟をしていくのだと思っています。

上手い写真を撮れなくてもいいんだと考えている方は別にして、大抵の人は自分にとっても見る人からも良い写真と感じられるものを撮りたいと思っているはずです。そうして、人知れず撮影に出かけ、その時々の結果を自分自身で判断しています。

それらの多くは、写真としての枠組みの中で、その雰囲気や表層のイメージの良さを判断基準にし、自分が何故この状況で、これを撮ったのかを考えないものです。そうして、自分で何を撮りたいのか、テーマはなんなんだろうと悩んでいる方の多くがそこで立ち止まってしまうのです。

そこから前に進む方法のひとつが、他者に対して発表することです。発表するにはいくつかの障害や問題がありますし、何も自ら進んでそんなことをしなくてもとか、他人に評価されることが怖いと思われがちですが、そうしなければいつまでもひとところに止まっているままなのです。

きっかけは、ここにあります。

もう一度、自分の心に問いかけてみて下さい。

立ち止まったままで良いかどうかを。

http://kalos-gallery.com/event/planning.html#vol4



○「今年を忘れ(ナイ)会」 参加されたい方は御一報を!!

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○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

 Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

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2011年12月23日金曜日

少しずつでも

今日から3連休の方が多いかと思います。中にはそんなことは言ってられない程忙しい方もいらっしゃるのでしょうが、気持ちだけでも余裕を持ちたいものです。


さて、Gallery SelectonはScene-1が今週で終了します。今日を含めて残り3日です。25日、日曜日は17:00からScene-2へ展示変えの準備に入りますので、来られる方は時間にご注意下さい。僕としては、ひととき、忙しさから離れて、アートに、写真に触れてみてもらえると嬉しいのですが。

そんなわけで、クリスマスの夜、僕はギャラリーで作業をしていることになります。特に寂しさがあるわけでもなく、むしろ今まで頭に描いていたイメージが具体化していくことにほくそ笑みながら、あれこれと動いているのだろうと思います。

いい歳した男がひとりでニヤついてる姿は、想像に絶えないかもしれませんが、同じようなことを繰り返し行ってきたとしても、その時その時で新鮮な気持ちが生まれます。今回は旧作の展示もありますが、でも、以前とは違ったものに見えてくることが不思議に思えますし、やっぱりこれだよなとか感じられた時にはワクワクとしてしまうものです。

今年は特別な年でしたから、気持ち的にも現実的にも喜んだり、楽しんだりすることが素直に出来ない人が多くいると思います。そういった思いや感情が癒され、自分自身で消化出来るようになるにはやはり時間が必要です。しかも、それって、結局は自分でしか対処できないものなんだとも思います。

そんな中、日々の忙しさは、それらを少しの間忘れさせてくれるもので、生きる為の処世術のひとつなのかもしれません。かと言って、それだけではいつか疲弊してしまうものです。

少しずつでも楽しさや喜びを感じられれば良いのです。

焦らず、構えず、自然な自分と寄り添いながら。





○「今年を忘れ(ナイ)会」 参加されたい方は御一報を!!

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○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

 Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html

2011年12月22日木曜日

新しい出会い

準備作業は今のところ順調です。


昨日は偶然、「自分自身へ・・・そして誰かに向けて」に出展する2人が準備に来られました。これまで、Sha-gakuを始め、いくつかのグループ形式の企画展を行ってきましたが、展示作業前に参加者同士が会うことはあまりありません。不思議だと思われますが、参加されるほとんどは知り合いであったり、なにかのグループであることも少なく、展示期間もやや長めに設定しているので、準備で重なることが少ないのです。

僕としても、グループの形式や大きなテーマ設定はあるにしても、各々個人としての発表と捉えていて、他の出展者の作品に合わせたり、変な遠慮などない方が良いわけで、ごくごく自然にそうなっているのです。もちろん、参加する方ひとりひとりとは、希望により相談を受けたり、サポートをしているので、全体像は僕が把握しています。だからといって、恣意的にこうしろ、ああしろとは言うことはなく、自由に制作して欲しいと考えています。

会期が始まり、ギャラリーで他の人たちの作品を眼にし、実際会って話をしていくうちに、互いに意識しあってきたりすることはあるのでしょうが、それがまた刺激になったり、次の発表へと繋がっていくようなものであれば良いと思っています。



生きていくことは、出会いと別れの連続で、それらは偶然であれ必然であれ、少なからず自分に影響を与えます。新たな出会いはそれぞれの痕跡を残しながら、自身の取捨選択の後、別れに繋がり、そしてまた違った出会いを生むようになります。

ギャラリーには、写真というどこにでも眼にするものに、違ったアプローチで価値観を生み出したいと考えている方やそうではなく自己の楽しみの延長線上として発表を考えている方、さまざまな思いを抱えている方が集まります。

このような発表を通して得られる人との出会いが、それらがもたらしてくれるであろう新しい発見、やがてたどり着くかもしれない自分が目指す世界への道しるべのようなものになってくれたなら、それだけで良いと思います。



でも、その為には、先ず自分から飛び出し、動かなければいけないことは誰もが分かっていること。そうしなければ、新しい出会いなんて生まれてこないと、僕は思うのです。





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○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

 Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

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2011年12月21日水曜日

プリント作業

昨夜からプリント作業をしています。


えっ、と思われるかもしれませんが、僕としては特に変わったことをしているつもりはありません。暗室によるプリントではなく、インクジェット・プリントになります。よくあるデジタル・ラボの変形版のような感じと捉えています。

違っている点は、この作業が展示・発表へのサポートのひとつであることです。現在はギャラリーで展示をしたいと思い、公募に参加される方に対して、プリントを希望される方にのみ行っています。ですから、色校正やテストプリントも充分ではないかもしれませんが、一緒に行うようにしています。

プロの方は別にして、昨今の作品大型化の風潮は、ますます自身でのプリントを困難にしています。大きければそれで良いわけではなく、作品として大きくする意味があるわけですが、ただ単に会場の広さに合わせてといった観点でそうしているように思えるものも良く見かけます。

アマチュアの場合、以前から大抵の人は展示用にとプリントはラボ等に出すわけで、インクジェット・プリントにしても、まだまだ大きなサイズのプリンターを持っている方は少なく、業者へ委託することになりますが、いずれも直接作業者に指示をすることは難しい状況です。

本来、自分の思ったようなプリントにするのなら、現場に立ち会い、一緒に行うのが筋なんだと思います。自分の作品となるわけですから。とは言え、直接作業をするわけではありませんから、重要なのはコンセンサスとコミュニケーションになります。

少なくても、そこが行える環境でしたいとは思っています。その為に、テストプリントや画像編集を何度かしなければいけませんから、面倒な作業ではありますけど、苦にはならないです。

そんなわけで、これからインクを買いに行かなければなりません。予想以上に消耗が早かったのです。

寒空の下、自転車を飛ばしますか。



○「今年を忘れ(ナイ)会」 参加されたい方は御一報を!!

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○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

 Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

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2011年12月20日火曜日

本能としての表現

表現することは、誰もが持つ本能なのではと思っています。生きる上での術として、自分の意思を伝えることも表現であり、もっとも大事なことで、それ無しでは生活出来ないとも言えます。今はネット等で言葉交わすことなく何でも手に入れることが出来る時代ですが、それにしてもそれらを手に入れる為には、何らかの手段で伝える必要があります。


表現は「表に現わす」と書きますから、頭の中にあるだけでは何も起きないことを意味します。もちろん表現する為に、考えることは重要かつ必要なわけで、それ無しに表現し得る人は天才なのだとも言えます。

先にも書いたように、表現する為にもっとも使われているものは、「言葉」です。それらを組み合わせ意味を持たせながら、社会も生活も成立しているわけで、手段の中ではとても強いものです。その為、何気ない一言が誤解を招き、思いがけず人を傷つけたり、自分自身をおとしいれる結果に陥ってしまうなんてこともあるのです。

一方言葉以外の表現方法はどうかといえば、案外曖昧なものです。というのも、言葉とは違い、それらの意味する部分が固定化されないからです。言いかえれば、向けられている相手側の経験や思考に委ねられている部分が多いということです。

アート作品の多くは、よく分からないと言われます。元々アートは、新しい価値観の創造でもあるのだから、これまでの経験や知識の内では理解されないという宿命のようなものを自らに課しています。そういった意味では、ごくごく当たり前の評価なのかもしれません。

それでも、過去から現在において、それらを表現し、発表をすることが続いている事実を考えると、やはり表現することは本能のひとつであり、誰もが持っているものだと思えるのです。

だから決して、特別な人の為の、特別なことではないのです。

そして、頭の中にあるだけでは、何も起きないものなのです。





○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

 Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

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2011年12月19日月曜日

あなたは今どんな大人ですか。

昨夜は珍しくpolkaが寝ている僕の上に乗ってきて、何度か目を覚ましてしまいました。普段は一度退けると、自分の持ち場に行って寝るのですが、寒かったのか何度も乗ってきては腹這いになっていました。朝、水を飲んでいる様子にも変わりないし、大きく鳴くこともないので、一時のきまぐれだったのかもしれません。


そんなわけで、今朝はちょっと寝不足気味のスタートです。さてと、今日は休みですけど、昨日書いたように展示準備を進めようかと思っています。それでも、4点程額装をするだけです。結局は25,26日に一気に行うことになりますから、それまでは、段取りを頭に思い浮かべながら、必要なことをしていくだけです。

必要なこと、しなければいけないことを見つけることや実際に進めるには、多分にその経験値によるもので、いわゆる慣れもそのひとつだと思います。一方、まだ経験したことの無いことをするには、先ずそれをするには何をしなければならないことから始まりますから、その分時間や体力が要求されます。何事も若いうちからやった方が良いと言われるのも、それが理由になっているからですね。

では、年を取ってから何か新しいことをするのは難しいから、今までの延長線上とか無難にしていれば良いのかといえばそうではありません。したいと感じ、それが自分にとって許されるモノならば、するべきだと思うのです。ただ、若い時分に比べれば残された時間は少なくなってもいるし、体力も落ちてきますから、不安や諦めが先に立つし、これまで失敗したいくつかの経験も影響を与え、踏ん切りが付かないのかもしれません。

今は特に周りのスピードも上がり、徐々にそう感じる年齢が低くなってきているように思います。

しかも、結果が最重要であるような世の中でもありますから(決して間違ってはいませんが)、自分自身にもそれを求めてしまいます。

まぁ、僕を含めて、こういう姿を若い人たちに見せてしまっているせいもあるのだと思います。

さて、あなたは今どんな大人ですか。



○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

 Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

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2011年12月18日日曜日

作品準備

明日以降、Scene-2と同時開催する「自分自身へ・・・そして誰かに向けて」の作品準備にかかります。昼間は営業をしているので、おのずと夜に行うことになります。


Gallery Selection に出展する方は、基本的にプリントは自分で行いますし、構成も自身で決めてこられますから、額装作業をしたり、実際の展示の手伝いをするだけで済む予定です。一方、「自分自身へ・・・そして誰かに向けて」の参加資格はビギナーとしていますから、作品制作の部分から構成・展示までのあらゆることをサポートしています。

サイトを見て気付いていると思いますが、樋口さんは以前”Love and Joy”で初展示をしていますし、プリントも自身でされているので、主なサポートは済んでいます。もうひとりの渡辺さんは、大変失礼な言い方ですが、写真が好きで、休日に撮影に行っては、お店プリントをして楽しんでいるような、いわゆるどこにでも見かけるアマチュアの方でした。

でしたと書いたのは、作品としての写真を考え、選択し、構成していくにつれ、彼自身が少しずつ変化しているからです。参加を決め、今までの約2カ月の間で主に行ってきたことは、自分の撮ってきた写真を見つめ直すことと何がそこに写っているのかということを考える作業です。それらの作業を通すことで、自己表現の入口を見つけてきたとも言えます。

ですから、実のところ、作品制作はこれからなのです。残り1週間で間に合うの?と突っ込まれそうですが、僕は大丈夫だと思っています。能天気に、適当に形を整えればいいからと考えているわけではありません。

あとは自分の決めたことを素直に行うだけですから。

僕はそうして進んでいく彼が迷ったり、立ち止まったりしないようにするだけです。





○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

 Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

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2011年12月17日土曜日

2度目の週末

2度目の週末になります。ということは、残り約1週間でScene-2へと展示変えになるわけです。ホント、時間が経つのは早く、まだ余裕があるからと先送りしていたことを、そろそろ始めないといけません。


Scene-2からは、もうひとつの企画展「自分自身へ・・・そして誰かに向けて」を併設しますので、入場券を手配しないといけません。Gallery Selection 2011に使用している入場券を使用すればそれでも済むし、始めからそのようにデザインしていれば良いわけで、何か無駄なことをしているように見えますけど、僕としてはそれぞれの趣旨や発表の意味も違っているので、やはり違うものを作ろうと思ったのです。

Scene-1に来られたお客さんは手持ちの入場券でどちらも見られますし、Scene-2から来られる方には、いずれかの入場券を選んでもらうようにします。片面はこんな感じです。


裏はまた違ったデザインにしているのですが、これは来られた時のお楽しみということで。


年末、何かと忙しいでしょうが、是非とも時間を作って見に来ていただければと思っています。

それでは、良い週末を。





○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

 Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html

2011年12月16日金曜日

雪に変わりました。

寒いわけです。ぽつぽつと降っていた雨が雪に変わりました。


市街地では今年初めてとも言える雪と朝とは思えない程の暗さが、震災当日の夕方を思い起こさせます。とは言え、感傷に浸っているわけではなく、いつもの冬が訪れてきただけのことです。

そう、今日もいつもと同じような一日を過ごせば良いのです。さして特別なこともせず、自然なまま、自分の意に則しながら、過ごしていくとします。ごく当たり前のように過ごせている日々を大切に感じ、これから先にあるかもしれない何ものかを想いつつ・・・。



だから、今日はこれでおしまい。



皆さん、良い一日を。



○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

 Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html

2011年12月15日木曜日

思いつき

この時期になると、忘年会の話が出てきているようですが、今年はどうなのかなと。個人的には改まってすることもなく、一年を終える感じで良いと考えてはいるのですが、サラリーマン時代は恒例行事のように必ずありました。


今年はちょっと特別な思いもあるのでしょうが、いつもと同じようにすることも大事なのかなとは思います。文字通り、年内の苦労を忘れ、気持ちを新たにするという意味では、案外良い習慣なのかもしれませんし。

そんなことを昨日、なんとはなしに考えながら、今年はギャラリーでもしようかなと思いつきのように頭に浮かびました。単純に、ノープランで、写真が好きな人たちが集い、今年を振り返り、笑顔で来年を向かえようというもの。

○今年を忘れ(ナイ)会?

12月30日 17:00~帰宅可能な時間まで

¥1,500程度の会費制にして、その分で食べ物と飲み物を賄えるように出来ればと思っていますが、持ち込みも歓迎します。

思いつきですから、中身は今のところノープランですし、取りあえず参加希望の方を募ります。

12月25日までにメールもしくは電話で連絡して下さい。

http://kalos-gallery.com/infomation.html


何か希望があれば、添えてくれると嬉しいです。

今のこの時期に、しかも年末押し迫った日ですから、集まるのかどうか分かりませんが、人数等により正式に決めたいと思っています。



まぁ、思いつきですから。





○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

 Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html

2011年12月14日水曜日

そこから先

いやぁ、寒いですね。日差しはあるけど、気温が上がってくれないから、風があるとますます寒さを感じます。外での仕事をされている方にはホント身体に応える季節ですから、あまり無理せず当たって欲しいです。


ギャラリーの日中は暖房が入っていますから、そんなことはないのですが、やはり外気温が下がっているせいもあって、朝のこの時間は暖まるまでに少し時間が掛かります。だから、こうして何を書こうかと考えながらも、一番思っていることは早く暖かくなってよということなのです。

さて、Gallery Selection Scene-1は今日で中日です。忙しさや寒さもあってなかなかお客さんも見えられませんが、写真を撮られている方はもちろんアートに触れたいと考えている方にとっては、必見の写真展だと思っています。まずは、作品としての完成度やプリント品質を是非見てもらいたいですね。

カメラを持っている方は皆さん自分の満足いく写真やこんな人のように撮りたいと考えているようです。最近のカメラは高機能、高精度ですから、カメラ任せであってもきれいに撮れるものです。

世にたくさん出ているカメラ雑誌や技術本を参考にしながら、いつかは僕もと思いながらシャッターを押している方が多くいます。そして、次から次へと開発されるカメラに目移りし、これがいいあれがいいと考えるのもまた楽しいものです。

でも、実際その通りにしたからと言って、出てくる写真がそうであるかといえば・・・。

答えは誰もが知っています。
与えられた知識や学習は技術的な上達を促すわけですが、それらは必要最低限のことで、そこから先が問題なのです。

個人として作品を提示し、発表する方は、そこから先を見つめている人たちと言えます。そうでなければ、その人自身のオリジナリティーは生まれてこないとも思っています。

そして、それらが見える機会は、写真展といったオリジナルの展示でだけなんですね。そこで実際に目にし、感じることは、本から与えられるものでも、誰かが教えてくれるわけでもありませんし、自身で考えなければならないものですから、少々面倒かもしれません。

でも、先ずは見て下さい。

そうすれば、自分の写真もそこから先も見えてくるものです。





○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

 Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html

2011年12月13日火曜日

普通

今年も残り3週間となり、来週末はクリスマスと、公私とも忙しい毎日を過ごされているのではないかと思いますが、僕はいたって変わりない日々を送っています。休廊であっても日中はほとんどギャラリーにいて何かをしているわけで、何か特別な一日といったものもありません。


つまらない生活のように思われるかもしれませんが、今年、もっとも感じたことは普通に暮らしていることの大切さであったように思います。劇的な人生を送りたいと考えている人でさえ、いざその場に立った時には目の前で起ころうとしていることにたじろぎ、悩むものです。それが、自分にとって悪いことであればなおさらのことです。

ただ、この普通という状態は人それぞれで、一般的な平均値で物語れるものではありません。自分にとっての普通は、他の人には特異に見える場合もあるからです。こんなことは無くても、しなくてもいいじゃないと思えることも、その人にとってはそれがあること自体普通で、無いと困るモノだったりもします。

だから、先に書いた普通に暮らしていることの大切さとは、その人自身の価値観に基づいた暮らしぶりが出来ているかが大事なんじゃないのと言うことでもあります。

そういった意味では、いまだ普通には戻っていない状況なのだろうと思います。

今年の漢字に「絆」が選ばれたといいます。
言葉だけが先行して、忌わしい事実が遠く忘れ去られることだけは避けなければなりませんね。



○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

 Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html

2011年12月12日月曜日

永遠に変わらないものなんてないのだから。

休廊日の今日は気分転換も兼ねて、外に出てこようと思っています。寒さのせいもあるけれど、どうも内向きにこもりがちになってきている感がするので、気合いを入れずにのんびりと自転車を走らせようかと。


今週から来週にかけてScene-2の準備もしなければいけないので、やれることからしていかないといけないわけで、いつものように先送りをして、思わぬところで躓くことがないようにしないといけません。背中を丸めて、縮こまっているわけにはいきませんね。

今年は震災もあり、誰にとっても特別で、大きさの違いはあってもどこかで影響を受けています。でも、そんな暗い影に覆い尽くされた中に、いままで現れてこなかった本来誰にでもある優しさや強さ、そんな一条の光のようなものが垣間見られたはずです。

言いたいことも言えず、やりたいと思うことも出来ない、そんなままならない世の中だから、それぞれが抱え込んでいるエネルギーは強いもの、そう信じていたいと思います。そうして、その内なるエネルギーを、自分の出来る範囲で表に出していけば、何かが変わることを。

そう、大切なのは、表に出すこと,
そしてそれらがつまらないことだと思わないこと。

永遠に変わらないものなんてないのだから。





○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

 Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

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2011年12月11日日曜日

ルール

ちょっと寝坊をしてしまいました。毎朝あるpolkaの来襲を押しのけて2度寝したのですけど、寒さの影響だけではありません。いい年をしてと思われるでしょうが、いつもというわけではないし、もう少し寝ていたいと感じている身体に逆らわない方がいいなと思ったからです。


人にはそれぞれ自分の中のルールを持っていて、他者や社会と関係してこない(影響しない)部分について、極力そのルールの中で生活しようとします。大抵の場合、そうした方が自分にとって楽だからです。楽というのは、文字通り楽しいに直結していて、誰も苦しいことを自らの判断で選ぶことは少ないはずです。

その中で大もととなるルールと言えるものが、信念であったり生きる上での姿勢みたいなものなのでしょうが、それらは滅多に言葉や行動に現れることはなく、ここぞという時の判断基準だと思っています。なぜなら、それは単純に楽ということではないからです。だから、日常で自分に課すルールはそれほどの重要性はなく、案外そうした方が安心出来るといった意味合いの方が強いのです。

僕自身、これでなくてはとか絶対にここだけは曲げられないとか、それらを越えてこう生きたい、こうありたいという強い信念は希薄な方なのでしょう。だから、遠くの目標に向かって、自分の信念に逆らわずというより、今この瞬間に起きているさまざまな物事に対して、右往左往しながらも、ひとつひとつを出来るだけ受け入れ、例えば自分の考えとは違ったものについても認めていきたい、自分のルールに囚われ過ぎないようにと考えています。

とは言え、それを行動にすることはとても勇気もいるし、自分を苦しめる結果に陥れる可能性もあるわけで、なかなか素直にかつ迅速にはいけないものです。それらはまた自分の中にあるエゴにも密接に繋がっているわけですから、やはり難しいことです。

ルールは破るためにあると言われるように、そこに縛られているだけでは見えてこないものも確かにありますし、時代によって常識も移り変わるものだから、自分自身変化する努力はすべきなのでしょう。また、情報過多の現在だから、余計慎重にしなければいけないものでもあります。

でもそうしたことで、一番大事なのは、選択したルールに後悔しないことなんだろうね。

まだ、変えなくちゃいけないことも変えていきたいこともあるのだから。





○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

 Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

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2011年12月10日土曜日

取りとめの無い話

今日も寒くなりそうです。日差しはあるのですが、その分余計冷え込んでいく感じがします。


でも、このまま晴れてくれると今夜からの天体ショーが見られそうです。

皆既月食ですね。今回のものは日本全国で、全過程が見られるようです。高度も比較的あるので、ビルにも邪魔されずに地上から見られるかもしれません。出来るだけ暖かい格好をして、赤い月の満ち欠けを眺めてみてはいかがでしょうか。

さて、Gallery Selection 2011 Scene-1は今日でちょうど一週間を迎えます。このところの寒さと師走の忙しさもあってか、平日はぼちぼちと来られる感じで、幾分僕も暇をもてあそび気味ですが、この分いろいろと考える時間があるので、それはそれで良いかと思っています。

フェルメール展も12日までとなり、たくさんの方が見に行かれているようですが、歴史的価値のあるアート作品を見る機会は地域ではそれほどあるわけではないので、混雑するのも無理はないかと思います。

かつて都内の美術館で常設されているアート作品を見るたびに、それらが制作され発表された時、人びとはどんな思いや感情を持って向かい入れたのだろうと考えることがあります。特に、死後認められ、発表されたものについては、そんなことが頭に浮かびます。

その頃無名であった彼らの作品は何を持ってその時代で認められず、理解されないまま埋もれてしまったかというすごく単純な疑問のようなものです。当時の経済や社会状況、それから市民生活における流行といったものに、ものすごく影響を受けたことには間違いは無いのですが、はたしてそれだけなのかなということです。

おそらく、答えが出ないことは分かっているのです。

でも、その一端に入っている僕にとっては、少なくとも考え続けていかなければいけないことなのです。

何と、取りとめの無い話・・・。





○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

 Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

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2011年12月9日金曜日

最近のpolkaは調子が良さそうです。

最近のpolkaは調子が良さそうです。急な寒さに体調が付いていけないのは人間だけなのと思わせるほど、実に穏やかにしています。もともと、フン詰まりさえなければ、目立って元気がない素振りも見せずに、食べては寝る生活をしているのですから、これが彼にとっても普通のことなのだと思います。


僕がいる時間はガスストーブを付けるようになったので、ベッドにもぐり込んだり、僕の傍で暖を取るよりも、いつもの一人掛けソファで眠そうにしていることが多くなりました。まぁ、僕もその方が安心していられるし、そんな付かず離れずの関係で良いのだと思います。

そんなpolkaの要求行為はいつもポーズから始まります。ほとんどは、生存についての要求ですから、水やエサのある場所の前で行われます。先ずはじっと佇んでいて、すぐには鳴かないのですね。これから僕は水を飲むんだとかエサを食べるんだとかを自らに言い聞かせているかのように、その先を眺めています。

それから、僕がそのポーズに気付き、覗き込むようにすると、おもむろに正面を切って鳴くのです。僕が給仕係だと知っているので、そうするのでしょうが、その眼差しはストレートです。僕が寝ていたり、気付かなかったりする時は、僕の上に乗ったり、耳元で鳴くような直接行動に移すのですけど、これもやはりストレートです。

polkaもまた、この地で3年目を迎えます。部屋にしかいないのだから、どこにいようが同じようなものですが、時折外を眺めている姿を見ていると、お前はホントにここにいて良かったのかと問いたくなります。もちろん答えてくれないことは分かっていますけど。

さてと、僕はどれほどストレートなもの言いや態度で物事に当たっているのだろうか。

正面からしか見えないものもあるのだから・・・。



○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

 Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

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2011年12月8日木曜日

そこでしか出来ないものを

最近は夜にテレビ番組を見ることが少なくなっていて、以前からそうであったように録りためていた芝居を見るようになりました。新しいものはほとんどないので、現在テレビ等で活躍している役者の何年か前の姿を見ているわけで、あぁ、変わりないなと思うこともあれば、こんなに変わったんだと感じることもあります。


これは、年齢による容姿の変化だけを言っているのではありません。もともと、芝居はその時々でまるで違った状況や登場人物を演じるのですから、同時期であってもこんなに違うのと思うこともありますし、役者のイメージが見る側に固定化されないようにとの意図的な部分もありますから、一概に本人が変わったとは言えないからです。

それでも、この年齢でこの状況でなければ出来ないようなものは必ずあって、それは芝居の技術や方法論とかに左右されるものではありません。逆に、年老いてからでなければ出来ないものもあるわけで、それぞれの年齢において、そこでしか出来ないものを演じる機会を持てた役者は幸せなのだろうと思います。

また、芝居は自分ではない誰かを演ずることで自己表現しているもので、一種逆説的な表現手段とも言えるのですが、多分に自分の生身でもって扱うものだから許されるのだと思うことがあります。そう言った意味でも、年齢や体力は密接な関係を持つわけで、やはりその時々で表現していかなければ、この次や将来に繋がっていかないものなのです。

変わっていくことを自らに刻みつけ、それぞれのステージを経験することで、今を語れるわけですね。

先に「そこでしか出来ないものを演じる機会を持てた役者」と書きましたけど、大概は自分でその機会を作ろうと動き、もがいた人たちであって、ただ思っているだけでは、その機会が訪れることは無いのです。





○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

 Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

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2011年12月7日水曜日

見る側への意識

ギャラリーで展示をした方の何人かは、時々写真を見せに来てくれます。今、自分が抱えているテーマに沿ったものであったり、まだ漠然としている中で選んだものであったり、形はそれぞれです。ほとんどは、まだ自分の中でも完成されていない状態のものと言って良いと思います。また、テーマや提示されるイメージはさまざまで、同じものがあるわけではありませんが、ひとつだけ共通に感じられる事はあります。


自分が求める作品や世界を作り上げることは、常に自分へ内向きの作業を強いられ、他人には決して見えない部分です。そして、これらは全て作者の想像と創造によるもので、他者が介在することもあまりありません。とても不安で孤独な作業でもあり、逆に自分自身にとっての喜びや満足感といったものへ繋がってきます。写真を問わず、作品制作を行っている方の誰しもがこの段階まではきます。

この段階まで来た時に、それらを発表するかということになります。初めて見る側を意識し、これまでそそぎこんでいた内向きのパワーが、外向きに変わる瞬間です。そして初めて、制作とは違った不安やそれを発表する是非といったものを感じるようになったりするのです。しかも、喜びや満足感はこの時点で得られるものではありませんから、それらを推し進めるにはかなりのパワーが必要になるわけです。

話がズレていってるように思われますが、先に言った共通して感じられることとは、作品としての写真を実際に制作し、それらを選ぶ行為で、作者の中に、どこか必ず見る側への意識があると言うことです。内向きである制作のエネルギーの中に、常に外向きの意識が働いていて、瞬間的な変化ではなく、ある意味同時性を持ちながら、それら行為がなされているわけです。



誰にでも出来ることではないのかもしれませんし、もっと単純に自分が楽しければそれだけで良いのかもしれないけど、そこに価値が見出せるかと言えば、否と言わざるを得ないのです。





○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

 Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html

2011年12月6日火曜日

「自分自身へ・・・そして誰かに向けて」

昨日は久しぶりにサイトを更新しました。まだ完全版ではありませんが、次回の企画展 「自分自身へ・・・そして誰かに向けて」の紹介がメインになっています。


http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html

この企画への参加対象は展示ビギナーとしています。写真は以前から撮っていたけれど、発表する機会が無かった方や写真を撮り始めたばかりの人も含めて、自分自身でそう思われていれば誰にでも参加が出来るものとしました。

それでも、商業ギャラリーでしかも写真専門ですから、ビギナーの方にとっては敷居が高いと感じるのか、または、最初は知っている方と一緒に2、3点でも展示出来ればと思われている方も多く、最終的に2名での併設という形になりました。僕としてはとても残念との気持ちと同時に予想通りではありました。

だからと言って、参加する2名は無謀な挑戦者ではありません。むしろ、自分自身の素直な感情に従った表現者だと思っています。それは、タイトルにあるように、この展示会で発表することのほとんどは「自分自身へ」向けられているからです。

それでも、実際、見る側の評価は非常に気になるわけで、ただの自己満足だけで良いかと言えばそうではありません。その為、残り3週間となった今でも、2人にとっては気が気ではない毎日を送っているかもしれません。

でも、それって普段では得られない貴重な経験でもあるし、これからの生活に対しても決して悪い影響は与えないものだと思っています。僕としては、制作に伴って、苦しんだり、悩んだりする姿を楽しげに眺めるほどサディスティックではないのですが、出来るだけ自分で解決してほしいと考え、最小限のサポートをするようにしています。

結局、表現や発表はその人そのもので、その人自身のものだからですね。その上では、キャリアや技術といったものは関係なくなるものですし。



だから、表現するっていいよなと、誰かが感じてくれたなら、成功じゃないかと・・・。





○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

   Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html

2011年12月5日月曜日

最近のお気に入り

上原ひろみ HAZE

最近ずっとお気に入りで聞いている曲です。先週だったか、矢野顕子さんと一緒に演奏している姿をテレビで偶然見て、何となくYouTubeで検索して出会ったのがこの曲です。


以前から気にはなっていて、時折見たりもして、感情や感覚を純粋にそして全面から感じられるプレースタイルに魅かれてはいました。いつもはトリオの場合が多いのですが、これはソロです。


いつもは、小さな身体から発せられる圧倒的なパワーに驚き、超人的な指先の動きにどきどきとさせられ、感動や元気をもらえるような演奏は、彼女の本当の意図するところなのかは分からないけど、本人自身の楽しさやそれを見せられる、聞いてもらえる喜びのようなものは、見ているだけで直に伝わってきます。

でも、この曲にはそれだけではないもっと大きな何かを感じられるのです。

経験や学習によるものでもなく、まぎれもなく彼女自身の内から湧きあがってきた何物かであって、しかも誰の心にも刻みつけることが出来るそんな類のモノですね。

なんとも具体性の無い説明で申し訳ないのだけど、これは多分に個人的な感覚なのかもしれないし、取りあえず聞いてみて、感じてもらえればと思っています。



やっぱり、表現することっていいな、と思わせてくれます。





○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

 Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html

2011年12月4日日曜日

人の写真を見るということ

人の写真を見るということは楽しみと同時にとても繊細さを持って扱わなければならない作業だと思っています。多くの作品を目にしているので、慣れもありますが、それでもひとつひとつ違うわけですから、何か自分の感性や注意力を試されているようにも感じます。


これまで、何人かの作品を見る機会があり、その度に考えることは、この人はどうしてこういう写真を撮っているのだろうということです。方法や手段ではなく、これらを自分の作品として提示してくる理由のようなものと言ってもよいと思います。

大抵の場合、彼らのキャリアや知識といったバックボーンを知りませんし、それを知ったところでどうなるわけでもないから、作品そのものから受ける印象で判断せざるを得ません。それは時に間違っている場合もあり、その為、僕の一言に依って彼らが傷つきやしないかとも思います。

でも、展示会に見に来られる方々は皆そうで、何を思い、感じても自由なわけです。違っている点はそこで感じたものを自分でまとめ、考え、本人に対して口にするかどうかだけです。特に僕は写真家ではありませんから、そこに関わる技術や方法的な部分、写真家としての自分の方向性といったものもなく、目の前に出される作品だけを純粋に受け入れ、話すようにしています。

こちらの人は自分の作品を人に見せることにあまり慣れていない印象が強く、ましてや初対面の第三者に見せるなんてありえないと感じている人が多いようです。それゆえ、展示・発表という舞台は自分には縁のないようなものと思ったり、人様に見せられるようなものではないと自分で思いこんでいるふしがあります。おそらく、その行為自体、とても大変で勇気のいることなのでしょう。

でもね、個人的には何かモノを作ることの結果として、世の中に出すことが無いのであれば、それらは何の意味もないモノになってしまうと思っています。世に出す理由はさまざまで、その結果、人を陥れようとかしようものなら、それらは瞬く間に淘汰されるわけですし、出したからといって急に世の中が変わるものでもないわけで、それらを目にした数少ない方々の心に残り、心地よい感覚や何か自分を顧みられるような瞬間をを感じてもらえるだけでも良いと思うのです。

何でもそうですが、人に何かを見せる行為は、見る人たちに向かっているだけではなく、自分に対して向けられているものです。してみなければ分からない、これも良く耳にする言葉です。

さて、それをするには・・・。

だからこそ、大切に扱わなければいけないのです。



○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

 Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

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2011年12月3日土曜日

for all who loves photography

いよいよ今日から正式な開幕です。


お天気はあいにくの雨模様、冷え冷えとした寒気に包まれていますけど、ギャラリーの中は暖かく、ちょっとだけ緊張感を交えながら、作品ひとつひとつが皆さんをお迎えします。

for all who loves photography

昨日最後に載せた言葉は、今回のDMにも載せているものです。イメージはこちら


写真を愛する全ての人に楽しんでもらえる、しかも地元で活躍している写真家の作品で、がコンセプトのひとつでもあるのです。


今は写真を撮ることが無くなった方やもともと写真以外のアートに興味のある方、まるでそういったものに触れる機会の無い方にとっても、普段、世に氾濫し、いやが上にも目にしてしまう印刷物等の写真とは明らかに違うことが分かるはずです。

先ずは頭で考えるのではなく、感じてもらえれば良いと思っています。

是非とも足をお運び下さい。





○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

 Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html

2011年12月2日金曜日

展示状況の一部

明日正式な開幕を迎えるGallery Selection 2011ですが、昨日も先駆けてお客さんがみえられています。今日は、展示状況の一部を載せてしまいます。


入口はいってすぐのところが木戸さんになります。


そこからすぐに阿部さんです。



そして奥の部屋、カーテン越しに江口さんになります。


展示状況を開幕前に見せちゃっていいのとも思いますが、実際にその場に立ってもらった時の雰囲気までは伝わりませんから、あくまで情報だと捉えています。

また、写真を撮られている全ての人たちに見て欲しいと本気で思っていますので、これを読んでおられる方は是非勧めていただけると有り難いです。

今日も引き続きギャラリーは開いていますので、いつでもお出で下さい。

For all who loves photography


○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

 Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html





2011年12月1日木曜日

「オーケストラ!」


展示準備期間中に何本か観た映画のひとつです。


日本では2010年公開のフランス映画「オーケストラ!」です。公開当時から評判が高く、見たいなと思いつつも、忘れてしまっていたのですが、ふとしたことで思い出し、レンタルして来ました。あらすじや批評はいろいろなところで書かれていますから、そこに言及はしませんが、一言で言うと、この映画の良さはラスト12分に集約されています。

映画や演劇ではラストが大事なことは誰にも分かることですし、最初からラストシーンを決めて制作しているものもあるくらいですから、そこまでの展開がとても重要になります。適度な緊張と笑いの要素も交え、現実的な悲哀もあり、登場する人物が抱え込んでいる困難や思いをさりげなくそしてドタバタと表わしていることに好感が持てます。

クラシックを普段聞かない僕でも充分にその素晴らしさを堪能出来た映画でした。夢のような話ですが、2つの実話がベースになっているとも言います。また、何かに突き動かされる瞬間やタイミングは誰しも経験があると思うのですが、その部分って僕がもっとも求めているところなんだなぁと思わせてくれました。

敢えてここには書きませんが、監督のプロダクション・ノートに書いている言葉がまた感動的です。公式サイトがまだ残っているようですから、気になった方はこちらを。

http://orchestra.gaga.ne.jp/#


それにしても、人気ヴァイオリニスト、ジェケ役のメラニー・ロランは美しさだけでなく、感情表現の巧みさを併せ持っているとても良い女優です。ほれぼれとしてしまいますね。



さてと、今日から先行して開幕するGallery Selection 2011

こちらもうまくハーモニーが奏でられていると思っていますので、是非ともご高覧を!





○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

 Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html

2011年11月30日水曜日

先行オープン

Gallery Selection 2011の展示準備は今日には終わる予定です。


先日もちょっと書きましたが、先行して明日、明後日とギャラリーをオープンします。

入場は無料とします。もちろんチケットはお渡ししますから、次のScene-2でも提示してもらえればそのまま入場になれます。時間は通常通り、13:00-19:00です。

このブログのみでの告知になりますので、偶然これを見た方やいつも読んで下さっている方で、少し時間が空いちゃったと思われたなら、気軽にお越しください。

お天気は今日の午後以降雪マークが付いていて、市街地でも深夜にはみぞれが降るような感じですが、これから寒くなるのは当たり前のことです。寒いからと言って部屋に閉じこもっているだけではつまりませんよ。これ、今一番自分に言わなきゃいけないことだと思っているのです。このところ、ギャラリーに閉じこもってばかりいるような感じなので。

アートには人に力を与えるような何がしかがあるのかとかその必要性とかをたまに考えたりするのですが、いつも結論は出ません。ただ、世の中にはさまざまな考えを持った人たちが混然一体となり生活し、それぞれの価値観で行動していることだけは確かです。その中のひとつとしてアートがあり、僕はまたその中の写真を選んだわけです。

今回の企画はタイトルにあるようにSelection(選択)が重要なポイントで、ここが全てだと思っています。僕が考え得る写真表現として価値ある作品やそれらを生みだし続けている写真家を選んでいると言うことです。そして、これらは決してこの地域だけに特化しているわけではなく、広く世の中に通用するもの、そこにいなくても感じられる、考えが及ぶようなものであるべきと考えています。

見る側がどう受け取るかは自由です。

たとえそれが、僕から皆さんへの一方的とも言える問いかけだとしても・・・。





○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

   Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html

2011年11月29日火曜日

チケットが出来てきました。

2日程前にチケットが出来てきました。今回はこんな感じです。


チケットというと、大抵は半券のようにちぎられる部分があるのですが、これまでのものもそんな形にはなっていません。僕もそうなのですが、案外チケットは終わるとすぐ捨ててしまったり、いつの間にか無くなってしまっている場合が多いのです。パスポート制としていることもあるので、やや腰のある紙質のものを選んだり、財布等に入れられるようなものにとか、出来るだけ持ってもらえるようにいろいろと考えて作っています。


今回はスタンダードな名刺サイズとし、表側をDMとは違ったデザインで、裏側に3月までのスケジュールを入れています。実はスケジュールはまだ未定の状況で、どうなるか分かりません。無責任な言い方ですが、出来なかったならそれも止むなしと思っています。

というのも、ある提案に対して、誰も受け入れてくれないのは先ずは自分の責任と考えていますし、それだけのことだったと言うことだからです。企画は自分なりに熟慮した上に告知しているわけですから、意思や考えを発表する展示と一緒だと思っています。その評価はやはり展示と同じようにそれを見る側、読む側に委ねられ、それに対して僕自身がどう反応するかが重要なことなのです。

また、表現する行為は、自発的なものでなければ意味が無いとも思っています。逆に言えば、その部分さえあれば、どんなものでも発表する価値はあるのです。


まだ時間はあります。現在検討されている方がいるのなら、僕と一緒にスケジュールを埋めてみませんか。先のことは見えないものだけど、結局未来を作るのは今この瞬間ですから。



○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

   Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html




2011年11月28日月曜日

選択

今朝は曇り空、週の始まりの日としてはやや気分が重くなりそうですが、寒さは弱まっている感じなので、ちょっとだけ出掛けようかと思っています。もちろん自転車ですから、厚いコートを着込んでということにはなりますが。


県美術館で行われているフェルメール展には先週5万人の入場者数に達したとの記事が新聞に載っていました。僕も以前から見に行こうとは思っていたし、その気になれば今すぐにでも行けるのですが、何故か行かないまま今日にいたっています。

元来のあまのじゃく的性格のせいかもしれませんが、自分の気持ちとのタイミングをちょっと逸した感がするのです。結局は見に行くことになるのでしょうが、決して良い傾向ではないなと思っています。

物事の優先順位は先ずは現実的に迫られているものからしていくわけで、それが自分の気持ちと一緒かと言えばそうではない場合の方が多いと感じます。今日はこれをしたい気分だなと思っていても、現実的にそれをすることが許されないといったものです。

また、これが片付かないと、他の事に手が付かないこともあります。結果として、自分が思う以外のことをしばらくしていく内に、徐々に本当にしたいことを自分でないがしろにしてしまっているような気分になってきます。さらにその傾向が進むと、本当に自分がしたいことすら思い出せなくなってしまい、今ある現状を受け入れていくようになります。

仕方ないといった言葉に現れるように、自分ではどうにもならないと感じるものに対しての諦めや慰めが先に立つようになることは決して良いことではありません。本当にどうにもならないものがあるのは事実で、それらを受け入れることも必要です。

でも、ホントにどうにもならないのと何度も自分に問いかけ、自分から選択していく方がもっと大事なことだと思っています。与えられたものだけからは、何も生まれないということですね。



さて、フェルメールは何故絵画の世界を自らの考えで選択したのか。

やっぱり、見に行かなくちゃいけないかな。





○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

 Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html

2011年11月27日日曜日

Gallery Selection2011 準備進行中

昨日までGallery Selection 2011の出展者紹介をしてきましたが、準備は徐々に整ってきています。会期は年末までのScene-1と年明け22日までのScene-2の2部構成になっています。現在、Scene-1の2人は既に展示を終えていますから、もしかすると正式開幕以前にプレオープンのような形でお見せするかもしれません。


展示はいたってシンプルになります。演出は極力抑えて写真本来の美しさや持ち得るアート性をお見せできると思います。もちろん、それぞれが向かっている表現の方向性は違いますし、制作方法等も変えていますので、以前見られた方でも、飽きることなく楽しめる構成になっています。

Scene-2については実はまだ全貌が見えていません。この時期で大丈夫なのかと言われそうですが、Gallery Selectionについては、以前に書いたように心配はしていません。Scene-2からは、新人2名による「自分自身へ・・・そして誰かに向けて」を併設しますので、こちらの方の内容を詰めていくことが今の重要課題です。新人と言っても、ひとりは以前にうちで出展経験をしていますし、もうひとりの方も非常に協力的ですから、大丈夫だと思っています。

そんなわけで、Gallery Selection 2011は始めから見てもらえると、さまざまな楽しみ方が出来る写真展と言えます。以前見逃した方はそのエッセンスを見られますし、以前見た方には新作もありますし、構成、制作方法の違いにより、その時には感じなかったもうひとつの側面を垣間見ることが出来ます。そして、新人による新鮮かつキャリア等に依存されない自由なアートの世界を感じてもらえるものと思っています。なにより、写真を専門として行っているギャラリーとはどんなところなの?と思っている方には、これを見てもらえれば充分に理解出来るものにするつもりですから、是非とも足を運んで欲しいですね。

さて、入場券ですが、全て共通になっています。デザインは2種類を予定していますから、のちのちこの場で紹介しようかと考えています。ということで、Scene-1から見ていただけると、その後は券の提示だけで楽しめます。おそらく、顔を覚えていると思います(最近ちょっと不安・・・)から、提示が無くても大丈夫だと思いますが、念のためお持ち下さい。

随時サイトの更新もしていく予定ですので、ブログ同様にチェックして下さい。



それではまた。



○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

   Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html

2011年11月26日土曜日

今日は5人目、最後の紹介

今日は5人目、最後の紹介になります。宮城県大崎市在住の小出一郎さんです。


小出さんと関わりはギャラリー開設前に仙台に来た時に、彼が所属しているグループの写真展で作品を見たことがきっかけです。その時に見たモノクロ描写の美しさと構成の見事さに魅かれたのと写真から浮かんでくる普遍的なものに、これまで僕が思っていたことと同じ匂いを感じたのです。

一旦東京に戻り、連絡を取ったのですが、結局仙台に来るまでは会えませんでした。ギャラリー開設間近のある日、彼から連絡が入り、既に展示も済み、オープン前のギャラリーで会ったのが本人との出会いでした。ギャラリー初めてのお客さんが彼だったわけです。

そこからの付き合いで、何度か出展をしてもらいました。今回はその中から、初めて出展してもらったSha-gakuでの作品と現在のフィールドワークとなっているiPhoneによる写真作品を紹介したPhotoShowcaseから、新作も含め、展示する予定です。

Sha-gakuで発表した作品は僕が初めて目にしたものに近い、モノクロの美しさが良く出ているインクジェット・プリントです。一見すると銀塩と見まごうばかりですが、その技術以上に一枚一枚が絵のような完成度を持ち、見る者に迫ってきます。

一方、PhotoShowcaseでの作品は全てiPhoneで撮影、編集し、プリントしたものです。いまやiPhoneは多くの人が使用し、撮影をしている方もいますが、プリントとし作品化することはほとんどありません。せいぜい、ネット上に掲載するぐらいで、記録する為の道具として扱われているのだと思います。そんな世間の状況の中、彼には既存の写真という枠組みでは捉われない自由さとそれにより誰しもが表現する喜びを感じられる可能性を、自らが体現しているように思えるのです。

いずれも、同じ人間が違う側面を持ちつつ、それらを表現し、作品化したものです。

表現することのオオモトは誰でもなく自分自身へ向かっているものですが、それらを発表することで他者との繋がりを意識し、その中で共感が生まれることで、世に受け入れられるわけですが、それが何であっても良いのです。

大げさな言い方ですが、彼は写真の中にそれを求め、新たな価値を生み出そうとしているのです。これはとても勇気あることでもあるのですが、本人はいたって楽しみの中にいるだけなのかもしれません。(怒られそうですが)



さて、写真やカメラが好きで、自分を表現したいと考えている人たちは少なからずいて、発表も考えているわけですが、くだらない枠組みに思い悩んだり、自分自身に言い訳をする前に、動いてしまうことも大事なことだと僕は思っています。

そのことは、彼の提示する作品を見てもらえれば、きっと感じられるはずです。





○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

   Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html

2011年11月25日金曜日

改めて考え・・・4人目

こうして、Gallery Selection出展者を紹介し始めると、親しいがあまり言葉として出さなかった事が頭に浮かび、自分自身でも整理されていくような感じがします。言わなくてもすでに分かっていることだからと、普段は考えなかったり、あえて伝えようとしない場合って良くあります。でも、本当にそうなのかと改めて考え、言葉にしてみることでその人に対しての心持ちが変わったりするのです。


もちろん再認識することの方が多いのだけど、案外気付いていなかった側面や新たな発見が生まれたりするには、やはりきちんと考え、何であれ表に出すことが大事だなと思わされます。

さて、4人目として紹介する方は、自ら、自身のさまざまな側面を毎回見せてくれている熊谷毅さんです。毎回と書いているのは、これまでのSha-gakuで連続して作品発表をしている唯一の写真家だからで、その度に違った感覚を僕に与えてくれました。

彼は一言で言ってしまうと、とても構成力に長けた人なのだと思います。発想や作品制作といったものはある程度瞬発力みたいなもので、それらに何がしかの意味を持たせ、独自の世界観を生みだしていくことは、紆余曲折しながらの地味な作業なわけです。考える時間の方が遥かに多いからそうなのですが、彼は忍耐強くそこでの作業を繰り返し行っているように思います。

今回は、一回目のSha-gakuで初めて個人作品としての展示・発表をした”JANE is HERE”を”JANE the Stranded”とタイトルを変更し、再構成します。実は展示構成の詳細はまだ僕にも分かりません。2度程この話を持つ機会があったのですが、まだ考えているようです。

でも、心配はしていません。なぜなら、タイトルを変えたいとの連絡を受けた時点で、期待感の方が強くなっていたからで、それが僕の望むところでもあったのです。今の心境は、どんな形になるかは出来るまでのお楽しみという感じですね。

約1カ月後のScene-2からその結果をお見せできます。

それまでは、じっくりと考えてもらいましょう。



それでは、また明日。



○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

   Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html

2011年11月24日木曜日

3人目の紹介

今日は3人目の紹介になります。昨年7月から8月にかけて個展を開催した仙台在住の木戸孝子さんです。個展のタイトルである”The Ordinary Unseen”は一貫して彼女の追い続けているテーマのひとつです。直訳すると見えざる日常と言えるかと思いますが、日常に隠れたもうひとつの美しい日常を写真表現として発表し続けています。


経歴を見ていただければ想像はつきますが、卓越した技術で制作されたゼラチン・シルバー・プリントと対象に真正面から対峙し、それらを切り取る能力には目を瞠るばかりです。もちろん作品だけを見ればそのような印象を強く持つわけだけど、写真に取り組む姿勢や普段の人柄に接している僕にはそのような技術だけではない、もっとそれ以上の大きな世界へと繋がる美しさを感じるのです。

ニューヨークから帰り、仙台の地に住むようになってからは、プリント環境が整っていない為、自身によるゼラチン・シルバー・プリント作品の制作は残念ながらしていませんが、現在はそれらとはまた違った価値観を持つ作品制作をしようと考え、インクジェット・プリントを行っています。

Scene-1では、個展で発表したゼラチン・シルバー・プリント作品の中から再構成したものと、それらのインクジェット・プリント作品が並ぶ予定です。Scene-2においては、展示変えを行い、インクジェット・プリント作品を中心に、主に帰国後に撮影を行った同テーマの新作が並ぶ予定です。

いずれにせよ、再度木戸さんの作品を、新たな制作を交えながら紹介出来ることは、僕にとってもとても楽しみであり、同時に有り難いことだと感じています。おそらくは、この仙台で見ることが出来る数少ない世界レベルのゼラチン・シルバー・プリント作品(インクジェット・プリントも同様に必見ですが)と言えるし、他のプロジェクトも含め、今もなお作品制作を継続して行っている数少ない写真家のひとりであるからです。



作品紹介はこちら

http://kalos-gallery.com/shop/takako_kido.html






○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

   Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html

2011年11月23日水曜日

祝日・・・そして二人目

今日は祝日です。週半ばに休みがあると、遠い昔は何故かホッとした気分になりましたが、この10年来は祝日に関係ない休みになってしまいましたから、そんな気分はどこかへ行ってしまいました。でも、何かいつもと違う一日になるような感じはします。


さて、本日は2人目の紹介です。

今年の5月から6月にかけて開催されたNortheast Photographers “relation” in Miyagiで発表された阿部信義さんです。この企画展には20日まで個展をしていた福島さんも参加されていました。タイトルのように阿部さんは宮城県大崎市在住の方で、僕がここで言うのも失礼な話なのですが、温和で人柄も良く、一見とてもおとなしそうに見えます。でも、一旦写真の話になると、とても熱く、常に撮る側に真摯に向き合いながら撮影されていることが良く分かります。

作品は、Northeast Photographers “relation” in Miyagiで発表された「祭風(まつりかぜ」で出していたポートフォリオ内から再度エディティングを行い、タイトルも”Matsurikaze”として展示します。A0サイズの大判カラー作品1点とアート用紙である局紙にモノクロインクジェットプリントを施した5点の計6点を予定しています。前回の展示では祭りの荘厳さやそれに関わる人々に焦点を当てた展示でしたが、今回はより人に迫った作品を選び、生きていることの喜びや希望をあまり重くなく、じっくりと心に沁み渡ってくるように見ていただけます。以前見に来られた方には、同様な対象でも展示構成によりその印象が変わることを楽しんでいただきたいとも思っています。

人を撮ることはそれだけでとても難しく、特にスナップの場合は対象に寄っては撮れないものです。ましてや動きのある祭りの中で、これほどまでに構成の整った撮影をするにはよほどの技術を持っていないといけません。でも、阿部さんの写真には、その卓越した撮影技術を見る側にあからさまに感じさせない自然な描写が見られます。これはやれと言われても、なかなか出来ることではありません。

おそらくは彼が持ちうる人柄や感どころの成せる技だと思うのですが、その辺りの秘密は本人のみが知ると言って良いのだと思います。プリントは、使用する用紙を変えていますので、いくらか黒を強調し、若干黄をかぶせたトーンで、人々の表情がより深く表現されているように感じます。

人を撮りたいと思っている方は、必見の作品です。



それでは、今日はいつもと違った一日をお過ごしください。

また明日。



○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

 Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html

2011年11月22日火曜日

お一人目

昨日ここで書いたように、今日からGallery Selectionに出展する作家の紹介をしていきます。


1人目は、福島在住の江口敬さんです。

江口さんとの出会いは、2010年の初めて公募で行ったSha-gakuです。それから半年後に彼にとって初となる個展を当ギャラリーで開催しています。個展開催と同時期にRICHO RING CUBEの「NEXT GENERATION展」で展示を行い、最近では関西御苗場に出展をしたばかりで、震災にも関わらず、精力的に活動の範囲を拡げています。

彼の作品のテーマは、日常のとなりにある、非日常の美しさです。一見して何を写しているか、その意図するところを推し量ることは難しく感じますが、自然の内にその世界に引き込まれていくようなタイプと言えます。

今回は個展”Beyond”から、中核となる部分を再現します。個展の際に、全体の展示コンセプトを記したものを用意し、希望する方にお配りしていたものがありました。そこから、一部を載せようと思います。

・・・今回の展示プランは、先ず大きなものとしてギャラリー全体を家のように見立てています。
入口から見える大きな部屋に、大小いくつもの窓があり、そこから「向こう側」を見るような格好にしています。そうしてカーテンに閉ざされた奥の部屋は、これまでが明のイメージであるならば、言わば暗のイメージへと変化します。

・・・ですから、奥側は窓では無く、鏡のようなものです。つまりは、非日常として写し撮られた作品そのものが、見る方々の心に問いかけを行っています。

・・・実は、このコンセプトは千葉にある川村記念美術館の「ロスコ・ルーム」から得たものです。「ロスコ・ルーム」の作品はもっと大きく、部屋自体も天井が高く、広いものです。僕は以前その部屋の中央で、何も出来ずにただ茫然と立ち尽くしたことがあります。赤と黒を基調にした抽象画が、圧倒的な力と繊細な優しさを兼ね備えながら、一瞬で僕自身を包み込んでしまったからです。

「ロスコ・ルーム」と比較することは出来ませんが、これはひとつの冒険なのです。おそらくは、再びカーテンを開け、入口側に戻られた表情がその全てを語っているような気がします。

ということで、今回は奥側の展示を再現します。

何を感じていただけるかは、見る側の自由です。

そして、心に浮かぶさまざまな感情や頭で理解し得るもののひとつひとつは、全て正しいことと言えるのです。

作品紹介はこちら

http://kalos-gallery.com/_userdata/index01.html




○Gallery Selection 2011

 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)

      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)

      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html

2011年11月21日月曜日

無事終了

福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」は昨日無事終了しました。見に来ていただいた多くの方に感謝いたします。有難うございました。


昨日中に作品はすっかり外され、ギャラリーの壁には金具が残されているだけです。今日からは次回のGallery Selectionの準備を行っていきます。

Gallery Selectionに出展予定の作家の方たちは宮城、福島で活動されていて、写真そのものと自分自身と向かい合いながらそれらを作品として発表されています。今回は以前ギャラリーで発表された自身のテーマを再度紹介する形になっています。

単なる焼き増し的な企画と思われそうですが、決してそうではありません。確かに同じテーマで行った作品を見せるのですから、決断するには、僕なりに結構悩み、考えました。その過程の中で、かつて発表したものであっても、それが一過性のものではなく、いつどの時に提示されても共感を持つことが出来るのなら、それで良いのではとの思いと、そこから先にあるそれらを生み出す作家としての姿勢に対して、僕自身の中に尊敬の念があることに改めて気付いたのですね。

だから、Gallery Selectionは今までの企画とは少し違った想いと共に、ホントに多くの人に見てもらいたいのです。相変わらず宣伝は下手なので、これを読んでいる方には是非ともギャラリーへ足を運んでいただきたいし、周りの方にも広めてもらえれば有り難いと思っています。

今週からは少しずつその内容について書いていく予定です。あまり、詳しく説明してしまうと、面白くなくなりますから、少しだけになりますが、楽しみにしていて下さい。



また、Story vol.3、Sha-gaku vol.4への参加をお持ちしています。

あなたの想いを形にすることで、周りの誰かに喜びや感動を与える、そんな場を作って下さい。

宜しくお願いします。



○Gallery Selection 2011
 Scene-1 2011年12月3日(土)- 12月25日(日)
      13:00-19:00(25日は17:00まで)、月曜日休み

 Scene-2 2011年12月27日(火)- 2012年1月22日(日)
      13:00-19:00、月曜日、12/31-1/4 休み

 入場料 ¥300 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。
 http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html

2011年11月20日日曜日

「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」 最終日

さてと、今日が最終日です。


外は意外に暖かく感じられ、晴れてくれそうな気配です。是非とも多くの方が見に来られることを願っています。

3・11以降、多くの震災の写真や映像を僕たちは見てきました。これらは記録、歴史的な目撃者としての資料には必要なものです。何故なら、人はもっとも個人的な記憶以外はやがて曖昧になり、いずれ忘れてしまうものですから。

僕の住んでいる市内部は被災地との括りではありますが、何も無くなってしまった沿岸部とは明らかに違った感覚で生活をしているように思います。あえていうなら、実体としての被災が直接的に感じられないもどかしさに近いものです。この感覚は被災直後、ライフラインが復旧したころから次第に大きくなってきましたし、僕以外でもそういう感覚を持った人はいるのだと思います。その時、僕自身は何が出来るだろうと自問自答したわけですが、他の方も同様に思い、悩み、実際ボランティアであったり、支援活動をしたのだと思います。

写真家も然りで、そのほとんどは報道を目的としていない方です。偶然にでも現場に立つ機会を持ち、その惨状を目の前にした時、彼らはそれらを写真として収めることの意味を考えたはずです。そうして、ある覚悟の元に直接撮影することを決めたり、或いはそれとは違った形で表現することを選ぶに至ったのだと思うのです。

今、ここにある作品は3・11以後の思索の中で選択、構成されたものです。直接的なイメージはありません。それでも、まぎれも無くあの日が無ければ、このような形で問題提起されなかったものだと思います。(違った観点でまとめられたとしても)

また、これらは、タイトルにあるように、自己実践によってのみ現れてくる、答えの無い答えのようなものなのかもしれません。

つまり、それを考えるのは、見る人自身ということなのです。



○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 ¥300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html


本日、最終日です!!

2011年11月19日土曜日

普段通り

やはりというか天気予報通り空はどんよりとして、今にも降り出しそうな感じですが、今日、明日と普段通りしていこうと思います。


表現する人にとって、その行為は普段の日常の一部分であり、食事や睡眠といったものと同じように切り離すことは出来ないと思っています。だから、大抵のものは普段通りの行いの中から生まれているものです。

写真は記録する媒体で、カメラはその一端を担っている道具に過ぎません。ですから、その結果として作品として提示されるものは、常にその枠の中にあると思っています。とは言え、アートとして見られる多くの写真には、決してそれだけではない作家本人の意思が感じられなければなりません。目の前に見える事象そのものだけではなく、内に秘められた何物かであったり、作家自身の生き方や行為を象徴するものといった、ある意味枠をはみ出したものといっても良いかと思います。

それでは、その対象となるものは、何か特別なもので無ければいけないのか、と言うことになります。でも、答えはNoであることは、誰にでも分かることです。なぜなら、そのほとんどは普段の日常から生まれているものだからです。

しかも、写真は四角い枠の中で表現するものです。中にはそうでは無いものもありますが、それらは違ったものとして捉えられる方が多いですから、他のアートと比較すれば、創造の自由度は少ない方なのかもしれません。制作という観点で考えれば、とても小さな枠組みの中でステレオタイプに陥りやすいものなのです。

素直に美しいと思えるもの、さまざまな定義に沿った写真の類は、それはそれで良いものだと思っています。それらのものを認めないまま、枠をはみ出すことはあり得ないと考えているからです。言いかえれば、ただいたずらに外れただけでは、それだけのものにしかなりえないということですね。

人はいろんな枠に囲まれながら生きているわけだし、その枠を意識し認めることは普段の生活を送る上で大事なことです。だからといって、その枠の中でしか生きられないと思う必要は無く、その前提があってこそ、ここから外とかそこから先とかが現れてくるものだと、僕は思うのです。





○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 ¥300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html

2011年11月18日金曜日

大人として

福島隆嗣写真展は今日を含め残り3日となりました。いつものことながら今日ぐらいから天気は下り坂のようですが、よほど普段の行いが悪いのかと思ってしまいます。


昨夜はちょっと用事もあり、部屋に戻ったのが9時過ぎだったのですが、テレビにスイッチを入れると、世界女子バレーの放送をしていました。もうすでに終わっているかと思っていたのですが、ドイツ相手にフルセットの熱戦でした。結果は御存知のように日本が勝ったのですが、今回はこれまで知らなかった若い選手が活躍している姿が印象的でした。これまで選ばれていた選手は経験を積み成長しつつ、新しい血が入ることでより活性化しているように僕には見えて、素直にいいなと感じました。

なでしこジャパンもそうですが、このところ何か女性アスリートの活躍が目立ちます。もちろん男だって頑張っているし、自分が男だからというところもあるのでしょうが、そのように感じてしまいます。

若い力には、経験の乏しさや技術の未熟さはつきものです。それでも、それ以上にまだ何ものにもなりえる可能性を持っていると思います。そして、それらを見つけ、そうなっていこうとするには、自分自身の努力の他に環境が大事な要素になってきます。

何でもそうなのでしょうが、目標が必要で、それって環境に依ってくるものだということです。環境は自分で変えていくべきなのでしょうが、前提としての環境が無いことには残念ながら始まらないことの方が多いのです。つまりは、若い力を活かすような環境足るものを、大人として与えたり、残していかなければ、何も変わらないまま月日だけが流れていってしまうと思うのです。

とは言え、僕自身そうしているかと考えれば、まだまだそんなことは出来ていないと感じていますし、大それたことも出来ないと思っています。

でも、そうしたいとの思いはいつも持っていて、そこに起こるジレンマに毎日うずうずとしながら生きている気がします。個人で出来ることにも限りはあるのですから、自然にそうなることが一番良いのかなとも思っています。

単なるひとりよがりなのかもしれませんが、写真を通して自己表現をしたいと考えている方、自らの思う環境に変えたいと思われている人は、いつでもギャラリーの扉を押しあけてきて下さい。





○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 ¥300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

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2011年11月17日木曜日

「ディア・ドクター」

「ディア・ドクター」


昨夜遅くからついつい観てしまった映画です。始めは寝る前に少しだけと思って手にしたのですが、逆に眼が冴えてしまい、最後まで飽きることなく観てしまいました。

今でも笑福亭鶴瓶演じる主人公の中年医師(もどき)の笑顔や困惑の表情が頭に現れてきます。どうして?と考えると、淡々として描かれる日常の営みに、嫌になる程のリアルさを感じてしまったからなのですね。たぶんそれは、こんなこと無いよなからこんなこともあるよねと思わせてくれるような作品だったということです。

監督は西川美和、30代とは思えない程の卓越した心理描写により、登場人物の心の揺れを描き出します。前作の「ゆれる」の時もそうでしたが、この人にかかったら、全て裸にされてしまうような怖ささえ感じてしまうのです。もちろん、それは映画での話で、実際の生活がそうであるかは分かりません。

映画そのものはとても地味なものなのだけど、見る側を決して飽きさせることはありません。そこには違った意味でのエンタテイメント性を感じます。見る側に意識させない程のとても緻密で入念な構成で持って進められている、その力量に驚きさえ覚えます。

よくある感性や雰囲気や思いつきだけはない、とても考えられた作品だと言えます。



うーん、次回が楽しみになります。

と同時にもっと考えろと言われているようでもありました。

まったくもって・・・。





○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 ¥300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

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2011年11月16日水曜日

polkaの居場所

いよいよもって冬本番を感じさせるような朝です。部屋に居る時はいつもソファーに座ったり、寝っ転がったりしているのだけど、まだ暖房を入れていないから少し大きめのブランケットをかけています。今は、その上がpolkaの定位置になっています。


やはりpolkaも敏感に寒さを感じているようで、ごはんと水を取る以外はこの定位置でじっとしていることが多くなりました。僕の方も生身の湯たんぽを抱えているようなもので、始めの内は暖かいからそのままにしていますが、次第に重さを感じ、やや鬱陶しくなってきます。その度にトイレに立ったり、お湯を沸かしたりして、一時的に逃れるのですが、また戻って来ると、同じように乗ってきます。これまではあまりそういう行動は無かったように思いますし、年齢のせいなのかも分かりません。

polkaにとっては仙台での3度目の冬です。部屋にしかいないわけだから、どこに居たって同じだろうと思われますが、その時々で居場所を決めているようです。以前はサラリーマンでしたからほとんど部屋にはいない状態で、しかも寝に帰るような生活でしたから、元気でいるかぐらいしか見ていなかったように思います。ここにきて比較的一緒に居る時間が増えたので、余計そういう些細なことに気が付くようになったのかもしれません。

一緒にいなければ分からないこと、一緒にいて近すぎて分からないこと、気付こうとしなければ見えないもの、気付きたくないのに見えてしまうもの、全てひっくるめて生きているわけで、そういうものを全て捨て、ひとりでいることは出来ないものです。



今夜は更に冷えそうです。

ガスストーブを使おうと思います。

polkaが僕から離れていくかもしれませんが。





○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 ¥300

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2011年11月15日火曜日

出会いがあって

福島隆嗣写真展は早いもので今週一杯となりました。興味はあるけどまだ見に来られていない方はもちろんもう一度見たいと考えている方もお待ちしていますので、是非見に来て欲しいと思っています。半切、手焼きのモノクロプリントが24点見られる写真展はあまりありませんので、写真本来の美しさも楽しんでもらえます。


そろそろ次回の準備も進めないといけないのですが、出展して下さる方々はしっかりとした制作スタンスを持っているので、僕の方であれこれと注文する必要はありませんから、心配はしていません。Gallery Selectionと名打っていますが、僕が選んだというよりも、自然にそうなった感が強いのです。出来れば、彼らの持つ世界観や制作姿勢のような背景が見る側に伝わるような写真展になってくれたらいいなと思っています。

ギャラリーを始めてわずか2年半強で、宮城、福島と、地元で真摯に写真を考え、実際制作されている方と出会えたことはとても幸運だったと思います。福島さんもそうですが、何か必然とも言える自然な出会いだったように、僕には思えます。しかも、ギャラリーで紹介した作品の多くはどこに出しても見劣ることもないものばかりだとの自負もあります。

これはと思う作品を見る機会(オリジナルで)は非常に少ないもので、それは一枚の作品だけでその人の言わんとしていることや表現したい内容が見えづらいことが理由に挙げられます。表面から見えてくるテクニカルな部分や対象の持つ美しさはもちろん必要なことですが、その奥にある何かが見えてこないと惹かれないのです。

それには、ポートフォリオや展示といったある程度まとまりのある形でないと分からないし、本当の自分の意思が投影されているかどうかだと思うのです。年一回の恒例の展示会といったものやテーマのあるコンテストのようなものに、それらが見られることはとても少ないものです。

だから、この場でもさかんに発表をすることの意義や意味を書いているのです。それは、まだ見ぬ原石のような作り手との出会いやその表現を見たいとの強い欲求が僕にあるし、そうした出会いの中から、さまざまな経験をし、成長していけば、おのずとアートとしての写真は引き継がれていくはずだと信じているからです。たとえ、地域という小さな世界であったとしてもね。

現在募集しているStory vol.3、Sha-gaku vol.4にしても内容は違っても、中にある思いは同じです。自らの環境をより良く変えていくことが出来るのはその人しかいないわけで、そう考えている人は多くいるのだろうけど、動き出すには勇気がいるから、何度も躊躇してしまうのは理解出来ます。

でも、今のままではと、うずうずとしているだけでは何も変わらないことを一番知っているのも、その人自身なのだと思います。

さて、あなたは、どうされますか。



○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 ¥300

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2011年11月14日月曜日

NHK杯フィギュアの日本人選手たち

昨夜2011NHK杯フィギュアのエキシビションの放送を見たのですが、編集されていたとはいえ、日本人選手が多かったのに驚きました。男女シングルでは、国際的にも通用する選手が多くいることは知っていましたが、ペアやアイスダンスでもトップクラスの選手がいるということですね。


フィギュアスケートはテレビで見るぐらいで、ほとんど門外漢ですし、取り上げられる選手もほぼ決まっていることもあるので、実際そうなってしまいがちですが、国内で行われる国際大会だから他の選手についてももっと紹介すればいいのにと感じました。

エキシビションは上位の選手のみが参加するようですから、ペアやアイスダンスで結果を出した日本人選手がテレビで紹介されたことは良かったと思います。こんなことを書くと、お前は日本人だからって言われそうですが、世界へのステップアップとしての場をひとつの目的としている大会でもあるのだから、幅広く日本人にスポットを当ててあげるのがホントでしょうと言いたいのです。

注目されるには実力はもちろんだけど個人の持つタレント性なんかが必要で、世間もそれを望んでいるわけで、おのずとそんな選手に偏ってしてしまうものです。メディアにしても話題性や数字は大事なことですからね。

日本人が日本人を応援したり、活躍を喜ぶことは当然のことだと思うし、それを見ることで気分が良くなったり、気持ちが晴れたりするものです。また、あまり注目をされなかった(メディアに取り上げられない)選手が、素晴らしい演技や実力を見せてくれた時でも、同じような喜びや感動を受けるわけで、有名、無名によってだけで生まれる感情ではないものです。

文化・芸術の世界も然りで、一握りの著名な作家や芸術家の周りには、数多くの優れた方々がいらっしゃいます。スポーツに比較して、メディアに取り上げられることが極端に少ないですから、知られないのは当たり前の話なのです。まぁ、メディアに取り上げられないイコール評価されないことではないし、世に認められるだけを目指して作品を発表しているわけではないのだけど、やはりもっと広く認められてもいいよなと思ってしまうことは良くあります。

その辺りは、地域では特に強く感じます。個人的には、今はどこで活動しようがあまり関係ないと思うのだけど、首都圏依存の仕組みや傾向は以前から脈々と受け継がれているもので、この場に根を据えてと考えてる人は少ないのだと思います。

そのあたりは無名であっても地域で頑張ろうとしている人を、地域で応援・支援してあげられないことにも繋がっています。とても、哀しいことですね。


おっと、またグチのようになってしまいますので、この辺で止めます。

それでは、また明日。



○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 ¥300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

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2011年11月13日日曜日

必要とされる嘘

毎日朝ギャラリーに降りてきてすぐに、ここに書くことが日課となってはいますが、今日はこれを書こうかと考えることはほとんどありません。何となくキーボードに向かい、何となく書き始めることの方が多いので、自分でもまとまったことが書けていないと思っています。


今日だって、実は今こうして書いてはいるものの、特に浮かんでくることも無く、書いています。だから、時々内容と感情が一致していないこともあるわけで、自分でもどうなのこれと思うことがあります。もっとも、のちのち自分で読み直す性分でもないし、ブログってとても主観的なものだから、あまり気にはしてはいません。

まぁ、書いたことそのものに責任は伴うのかもしれないけど、影響力のある話でもないと自認しているので、そうなっているのです。それでも、出来るだけ嘘事は書かないようにしようと決めています。出来ればと書いたのは、必要とされる嘘もあると思っているからです。

表現の場においても、演出の中で必要とされる嘘はいくつもあるもので、それらは見る側に意識されること無く、自然にその世界に入り込んでしまうような類のものであることが望ましいと思っています。策略的に、それを知ったものだけが何か分かったような感覚を与えるべきではないと考えているからです。

現実の世界での嘘は、時に人を不幸に陥れたり、逆に何も疑うことも無く、幸せに生きていけるものとして有るのだと考えていて、すべてを正直にさらけ出しながら生きていけるものではないとも思っています。もちろん、前者の嘘は生きていくのさえ嫌にしてしまうから、決してあってはいけないものです。

必要とされる嘘を、これから何度ついていかなければならないかなんて分からないし、それが本当に必要なものなのかすら覚束ないけど、結果としてそうなってしまうことはあるのだろうなとは思っています。考えに考えた上のことであっても、結局、自分のためだけのものだったら哀しいので、それだけは避けるようにね。

今日もまとまりがないなと感じながら、そろそろと終わりにしようと考えています。

それでは・・・。



○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 ¥300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

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2011年11月12日土曜日

ヒントはこの場に在ります

本会期も早いもので2度目の週末を迎え、残り1週間となりました。始まるまではあれこれと検討したり、悩んだりして、不安と期待がないまぜの状態でいつも開幕日を迎えているのですが、いざ始まってしまうととても時間が早く流れていくように感じます。


開幕してからはお客さんの反応が気になるわけで、かと言って見に来てくれた人全てが良いと感じて、ギャラリーを後にしてくれるとは思ってもおらず、何かひとつでも心に触れるものがあればいいのだけどと考えながら毎日を送っています。

こうして、自分の作品を発表することの意味や意義のようなことは人それぞれで、理由をあれこれ詮索する必要はありません。ただひとつ言えることは、発表する行為そのものは決して特別なものではなく、普段の生活で行っていることのひとつだということです。

誰もが自分の意見や意思を持ちながら日々の生活を送っているわけで、さまざまな情報や他人の考えも参考にしながら、結局は自身の判断で事を起こします。人から勧められたとか、常識として世間に受け入れられているからとか、或いはそれを逸脱していることでさえも、自身の意が働かないものはありません。

作品を発表することは正直大変なことです。量や質を考えればきりはありませんし、経済的な面も考えなければなりません。それでも、それを行う人が多くは無いけど、確かにいるという事実は、行うことの苦労や現実的な困難以上のものがそこにあるからだと、僕は思うのです。

それって、おそらくは自身の喜ぶや楽しみだけではないもっと大きな何モノかなのですが、その何モノかはとても普遍的なものへと繋がっていて、それらに触れたいと想う人たちが発表を考え、実際しているような気がします。だからその行為だけと捉えると、特別で、マイノリティーな世界なのかなとは感じますし、それらを形として表わしたり、理解することは難しいのかもしれません。

さて、カメラや写真が好きで、実際撮影をしている人は非常に多いと思いますが、そこに何を見て、何を求めていますか。

答えを出すのはあなた自身ですし、そこから先にある何モノかに触れたいかどうかも自由です。

ただ、それらを導き出すヒントはこの場に在ると思っています。

どうしてかって、ここは写真専門のギャラリーですから。





○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 ¥300

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2011年11月11日金曜日

今日だから考えること

今日は一並びの日で、震災からちょうど8カ月目になります。


もう8カ月、まだ8カ月と、人それぞれに感覚は違うのだと思いますが、誰にとっても忘れてはいけないし、忘れられない日だと思います。

ロシアの劇作家、チェーホフの一生を舞台にした「ロマンス」で、井上ひさしさんは「人生はボードヴィルだ」と言ってましたが、現実のチェーホフ自身はそれほどまでに華やかで笑いに満ちた生活をしていたわけではありません。

かのチャップリンは、「人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ」と語っていましたが、スクリーンに映る姿、そして現実世界での彼自身がそう見えたかと言えば、そうではなかったように、僕には思えます。

ただ、両者に共通して見えたことは、未来へ希望を持ち、現実を笑い飛ばせるだけの力強さ、そして、それらを他の人々へ向けて伝えようとしてきたことです。笑いという人特有の感覚でもって表現された作品の数々に、僕たちは笑い、喜び、時に哀しくなりながらも、彼らの発する無形の力を与えられたのだと思います。

まだ思い出となるには早すぎるし、喜劇とは決して思えないからといって、このまま悲しみに打ちひしがれながら一生を送りたいと考えている人は少ないはずです。昨日書いた「幸福論」でのキーワードは次の3つだと番組の中で話されていたのを思い出します。

意思、努力、行動



毎日考えて生きるのはちょっとしんどいかもしれないけど、今日は少しだけでも考えよう。

そういう日だから、そしてそうしたいから。



今の自分がどうなのかを確かめるために・・・。





○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

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2011年11月10日木曜日

「幸福論」

名高い山頂まで電車で運ばれた人は、


登山家と同じ太陽を見ることはできない。


昨夜偶然テレビで見たNHK「100分de名著」に出てきた言葉です。フランスの哲学者アランの「幸福論」の中に記されていると言います。

他にもこのような類の本は出ていて、哲学書というとそれだけで避けてきたような僕ですから、もちろん読んだことはありません。それでも、そこで紹介されていた言葉は、いちいち引っかかってくるのです。番組では、「世界中でもっとも美しい本の一つである」と紹介していますが、まさに言葉そのものに美しさを感じます。

哲学と言うと何か観念的で難解なものという印象があり、実際手にしたものは大抵がそうなので、読まなくなってしまったのですが、これは日常に沿った書き方であり、難しい言葉を使っていないのも好感が持てます。とても優れた文学書のような感じですね。

最近、本を読むことが少なくなってしまったので、学生の頃を思い出して、ちょっと読んでみようかと思っています。


最後に、

悲観主義は気分に属し、楽観主義は意思に属する。



うん、そうだよな・・・。



○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 ¥300

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2011年11月9日水曜日

寒い寒いとばかり言っても何かを変えられるわけではない

本格的に寒くなりそうです。眩しい日差しが部屋に入ってきたのには気付きながらも、なかなか起きられない朝でした。今日はこのまま晴れたまま、放射冷却も進んで、気温は上がらないようです。


寒い寒いとばかり言っても何かを変えられるわけではないし、ややごわごわになるのは嫌だけどちょっと着込めばいいことだから、このあと、そうやって出掛けようかと思っています。いつも入口ドア前に置いていたランプが付かなくなったので、代わりを探しに行こうかと。

時間は午前中しかないし、まぁ、ドアに掛かっている「OPEN」のサインが見える程度ぐらいのものでいいかなと考えています。お店なんだからもう少し考えろと言われそうですが、僕自身あまり興味がないし、殺風景で怪しそうな鉄の扉を照らして、今は営業中だよと分かれば良いぐらいにしか思っていないのです。

要は入ってきてからの話ですからね。中身が伴わなければ演出する意味は無いし、表面の感じ良さや華々しさといったものは大事なことだけど、絶対に必要なモノでは無いよなと思っているのです。当たり前ですが、お客さんはどんな写真が観られるの?と期待してくるわけで、それに応えるように毎回考えているわけです。

でもね、本音のところはいつも不安なんです。表現って基本的に伝わりづらいものだし、押し付けたところで意味もなく、自己満足に浸っているだけではと思えることも無いとは言えず、感情だけで訴えられないものだから。しかも、答えは無限大にあるのですが、受け入れられるものはごくわずかだから、実に割に合わないものです。

枠や予定調和にくくられていることは、それだけで案外心地よいことです。でも、それら自体は、実は自分自身にとってのことであって、他の人は違った思いをしているはずです。

だから、表現はそういった違いを敢えて見せることだとも言えます。


そして今、僕が見せたいモノ、作り上げたいことは・・・・。



○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

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2011年11月8日火曜日

今日は何かをしよう。

今日は立冬らしく、幾分寒い朝でした。今週は寒さが増すようで、体調管理が難しそうです。昨日は午前中に外出してから、結局は何もせずにゴロゴロとしていました。たまには息抜きも必要で(他人からすればいつもそのように見えるのですが)、身体がそう言っている感じでしたから、抵抗しない方が良いと思ったからです。


polkaも寒さは感じているようで、そんな僕の膝の上にしょっちゅう乗ってきます。夏場は涼しさを求めて、フローリングの床にべったりとしているのですが、最近は寝ている時にも身体の上で寛いでいることが多く、徐々に重さに耐えられなく、というより眠れないので、可哀そうだけど追い払っては寝ているような感じでした。

以前から、今日はぐっすり寝たなと思えるような睡眠をしていないので、慢性的に寝不足を感じながらの生活をしていたように思います。結局、どこかで耐えられなくなり、休みの日にぐったりと寝ていることも良くあることでしたから、昨日はそんな日だったのかもしれません。

そんな日は大抵、今日は一日何もせず何か損をした気分になるのですが、その日に限ってしなければいけないことはそれほど無いもので、たまの休みに何もしなかったことを残念に思うだけです。普段だってやろうと思えば出来るものを、次の休みにしようと先延ばししていることが出来なかったと思えるだけとも言えます。

充実感や満足感は時間や量には関係ないのだし、一日の内のほんの数分でもそんな時間が送れたならそれで良いと思っています。見知らぬ人からの一言に一喜一憂するのも人ですし、そんな瞬間瞬間の中で生きているのだとも思うしね。

何もせずぼんやりと過ごせる時間が持てることは意味ある事で、それって、自分で良しと思えるようにしなければいけないことやしたいと感じることを日常的に行っているかの裏返しだとも思うから。

大事なのは、したいことやしなければいけないことで、させられている、仕方なくではないということです。だから、この時、この日は何もしなくても良いと思えるのです。

とは言っても、こんな偉そうに書いている僕はまだその域に達していないので、ちょっと損したなと残念がっているのです。



だから、今日は何かをしよう。

一分でも一秒でも。





○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

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2011年11月7日月曜日

そうだな、今日も何かをしよう。

さてと、今日は何をしようか。何もしないで身体を休めるのもいいかなと思ったりもしながら、そうだ、フェルメールを見に行くのもいいし、その前に次回のDMを置いてもらいに行かなくちゃと考えたり、そう言えば資料も検討しなくちゃなと、いろいろなことが一度に湧き出ている状態です。


結局は、あまり多くのことは出来ずに、今日も一日が終わってしまったなと感じるのだろうけど、それでもじっとしているよりも、ジタバタとしながら、かと言って焦ることなく動いていればいいかなと思っています。

次回の企画は、暮れから年始を通しての、2部構成に依る写真展になります。

途中展示構成が変わるし、その時間もほとんど無いので、事前の準備がこれまでよりも必要になります。その時点で、こんなはずじゃなかったと言わないようにしないといけません。もちろん予想以上と感じられたなら、その方が良いわけで、それにはやはり地道に進めていくことが一番だと思っています。

その為には今何をしていくべきなのかと思う前に、先ず取りあえずやってみようかといったことも必要で、始まりが早ければ多少のミスは取り返しが利きます。一番悪いのは頭でばかり考えて、行動が鈍ってしまい、最終的に時間が無いとか仕方ないからとかしょうがないと思うことです。

やはり、出来る、しようと思った時に行う方が良いのです。若干形が変わったとしても、結局は、してみることになるのですから。そして結果として、ほんの少ししか前に進まないことでも、そう分かっただけでも良いのです。やってみなければ、そのことすら分からなかったのだから。



そうだな、今日も何かをしよう。





○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 \300

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2011年11月6日日曜日

写真展の紹介

開幕してちょうど1週間です。ギャラリーに来られる方には、展示会自体の話をするのがメインになるのですが、そうではない写真に関する話もしています。最近は近々開催される予定のこの写真展を紹介しています。


鬼海弘雄写真展 PERSONA 

12月15日(木)−2012年1月29日(日)

山形美術館

今年8月から10月に東京都写真美術館で開催された初の回顧展の巡回展です。鬼海さんは山形県寒河江市生まれで、写真家としては少し変わった経歴を持っている方です。作者紹介の中には、本格的に写真を始めたのが24歳と記されています。決して始めるには早くはない年齢です。

本写真展のタイトルでもあるPERSONAは、浅草界隈で撮影した一連の肖像写真が集められた写真集PERSONAから取ったもので、彼自身の代表作でもあります。

かなり前になりますが、銀座のニコンサロンで偶然お目に掛かった時には、作品の前でひとりの老婦人と話しているところでしたが、とても朴訥で優しい目をされていたのが印象に残っています。写真集PERSONAで土門拳賞を受けているのですが、もっともっと紹介されて良い写真家のひとりです。

どんな作品か興味のある方は、こちらの東京都写真美術館のページをご覧下さい。

http://www.syabi.com/contents/exhibition/index-1384.html


是非、多くの人に見て欲しい写真展です。


さてとここからは宣伝ですが、現在メインで参加募集中の企画がふたつあります。

“Story vol.3”と”Sha-gaku vol.4”です。検討されている方もいるのかとは思いますが、まだ参加者が集まらない状況です。反応が遅いのはいつものことなのですが、自分の今のステージを見つける為にも、是非とも発表して欲しいと思っています。個展としてであったり、2人展といったものでと考えている人も相談して下さい。

http://kalos-gallery.com/event/planning.html


先に紹介している鬼海さんも山形生まれで、その他にも東北出身の写真家の方は多くいます。そのほとんどは首都圏での活動が主ですが、以前は環境が無かったわけで、結果的にそうせざるを得ない状況でしたが、今は違います。地域からでも発信は可能だと思っています。

いずれにせよ、どこで何をしようが、自己表現における一番核となるものは、自身の奥に在る何物かですからね。

そして、ただ漫然と写真を撮っているだけでは何も始まらない、その事を一番知っているのはあなた自身なのです。



○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 ¥300

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2011年11月5日土曜日

休みモードで考えたこと

今週は3日の祝日もあり、いわゆる飛び石連休で、何となく周りの状況も休みモードのように感じられました。とは言え、実際そうだったのかと考えると、普段はこんな曜日に来るはずがない方が来て下さったりするだけで、案外主観的な面が強く、そうでは無い人の方が多いのかもしれません。


土日の週末が決まって休みの人の方が多いのかと想像はしますが、僕自身ずっとそのような形でなくても特に問題を感じていませんでした。むしろひとりで動くことが好きな人にとっては、便利に思えたりするものです。

今も公称としては、月曜日を休みとしていますから、あまり変わらぬ生活サイクルを送っているようです。以前から生活のサイクルが変わると、やはり身体が慣れるのに時間が掛かります。年のせいだよと言われそうですが、若くてもそれほど変わらないと思っています。ただ、無理が利かなくなるということは認めますが。

これは生活サイクルだけじゃなく、新しいことやモノに触れた時も同様です。昨日書いたように、経験や知識がもたらす新たな創造に対しての拒否感が生まれるからですね。言葉を変えるなら、新しい価値観を認めることへの抵抗とでも言えるものです。

昔から頭が固いとか柔らかいとか言われますが、物理的なことではなく、主に考え方についての表現です。一般的には、物事を柔軟に考えられるかどうかということですね。これまでとは違った発想や考えをどれほど思いついたり、または受け入れられるかを言っているようにも思います。

これまで積み上げてきた自分なりの価値観を180度変えろと言われても、そうそう出来ないのが普通ですし、かと言って、確かに時代はさらに前を進んでいるし、今までの常識が非常識になってしまっている場合も往々にしてありますから、やはり一旦は受け入れることは必要だなぁと思っています。

しかも、考えているのは、頭だけではありません。心や体が直接的にそれはダメだ(自分にとって)ということはよくあることです。まぁ、最終的には自分自身で結論を出すしかないのですし、選択肢は多く有った方が良いですから、考え、悩みながら進むしか無いようです。

しかしながら、年を経るごとにその猶予は少なくなってきますから、この辺りも変わらないことへの言い訳になってしまうものです。でもね、それってホントに言い訳なんですね、そう決めたとしても、心のどこかにモヤッとしたものが残っていたりしてますから。

そういった意味では、頭が固いよりも心が固い方が、厄介だったりするのですね。でも、先ずは自分が新しい価値観を見つけたり、変わっていかなければ、前には進まないものです。

また、そんな様子を、子供や若い人たちがどこかで見ているわけで、しかも彼らの方が遥かに先のことを考えているのかもしれないのですから、したり顔で、思慮深げに構えてばかりではいけないのです。





○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 ¥300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html

2011年11月4日金曜日

コース料理

何となく今日は月曜日の気分です。昨日が祝日であったこともありますが、それだけではない感じです。もっともONとOFFの区別があまり無い生活をしているから、マンデー・ブルーのような感覚はないので、少し気が抜けているだけなのかもしれません。


福島さんの個展はまだ3日目を終えたばかりです。お客さんもぼちぼちと来られている状況です。グループ展の場合、参加者それぞれの知人が来られるケースが多いので、そこそこお客さんは来られます。友だちが展示しているから行ってみるか、ぐらいの乗りで来られるわけです。

そうして来られるお客さんも、友だち以外の作品を見られるわけで、ここで何か感じるものを得られたならそれで良いと思っています。もちろん友だちの作品に関して、これまで知りえなかった部分を見ることも出来るでしょうし、某かの感情を持つはずです。そういった意味では、グループ展はアラカルト料理であって良いのです。

今回は個展です。個展の場合でも、ひとつのテーマ・コンセプトに限らず、多種多様さを見せるような展示会はあります。いわゆるその人自身に焦点を当てたものがそれに当たります。この場合、全体の印象がやや漠然としてしまう恐れがあります。人はその時その時で変わっているもので、作品にもそれが現れるものだからです。

全てがその人自身であるわけですが、見る側の受け取り方はやや違っています。特に気に入ったシリーズや印象に残った作品がある場合は、それ以外の作品を目の前にした時に、一種の戸惑いを覚えます。経験や知識が新たな創造に対して、無意識下で拒否感を持つのですね。

そうではないひとつのテーマを持つ個展は、タイトルから始まって、展示方法や全体としてのコンセプトに統一感を求められます。統一感と言っても、何か同じようなものをただ漫然と並べれば良いわけではありません。乱暴な言い方ですが、個人的にはコース料理であって欲しいと思うのです。

コース料理にもさまざまな種類があり、あまり重いものばかりだと胃がもたれてしまいます。軽すぎても、物足りなさを感じます。力強さや弱さを含み、時に優しさや美しさを備え、さまざまな感覚が刺激しあい、深い余韻が残る、そんな料理が良いのです。

この場では、誰しも、ただお腹を満たすだけの料理を求めていませんから。





○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 ¥300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html

2011年11月3日木曜日

文化の日

昨日も書いていますが、今日は文化の日です。ゆっくりして体を休めるのも良いですが、暖かくなりそうですし、表に出てはいかがでしょうか。普段はあまり見ることの無いものにあえて触れることも刺激にはなりますからね。


僕もそうですが、一見して何を表現しているのかが分からない芸術作品はよくあります。これまでの経験で触れたり見たりしたことの無いものを目にすると、誰でも一瞬身構えてしまいます。それからおもむろに、これって何?と考えるのが普通です。そして自分なりの結論を出すのですが、大抵はよく分からないと首をかしげるわけです。

感受性の強い人といった言い方をしますけど、そう言われる人がそんな作品を前にして、明確に理解しているかと言えばそうではありません。実際、理解するには作品本体以外の部分が知識として入っていなければいけない場合があるからです。特に、近年の現代美術における表現方法論的なところは、単純、かつ純粋であるべき芸術に対して、理屈や論理を強調するがあまり、ますます難解なものとして捉えられる傾向ではあります。

だから、分からなくて当たり前と思って、ただ感じるままに見れば良いとさえ言えます。考えるのはそれからでも遅くはないのです。もし、その作品に惹かれる何かを感じたなら、その惹かれる訳を考えれば良いのです。

写真は絵画や彫刻といったものと比較して、歴史的にもその発生の仕方にしても明らかに違ったものです。それらを作品として提示することが、言わばアートとしての根源であるわけで、いつも目にする雑誌や広告に使われている写真をアートとして受け取る人はあまりいません。

歴史的な流れからいっても、現代美術のひとつなのだと思います。

ここまで書くと分かる人がいるかと思いますが、先ずは感じるままに見れば良いのです。

単純かつ純粋であるものを感じることが大切です。

そして、そこから先、もっと奥深いものがあるのです。



○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 ¥300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html

2011年11月2日水曜日

昨夜手にしたのは、「ストレンジャー・ザン・パラダイス」でした。

最近、夜の時間に映画を見ることが多くなっています。以前からテレビは付けているだけで、じっくりと見ることもなく、他の事をしていたのですが、こちらに来てからはDVDで映画を見る機会も少なくなっていました。


震災時に床に散らばったCDやDVDの山をようやく片付け始めた先週ぐらいから、選ぶわけでもなく、手にしたモノを見る感じになっています。ジャンルも傾向もバラバラなのは、おそらくその時点での興味の対象が変わっていて、単なる節操の無さがそうさせたわけで、中にはどうしてこんなモノを買ったのだろうと思えるものもあります。

そんなわけで昨夜手にしたのは、ジム・ジャームッシュ監督作品「ストレンジャー・ザン・パラダイス」でした。1984年制作だから、おそらくは新宿かどこかのミニシアター系の映画館で見たのだと思うのですが、鮮明な記憶はありません。その時つまらなく感じ、まるで残らない作品だからではなく、当時乱立し始めたミニシアター系映画館のどこだったのかが思い出せないだけです。

作品自体は演出がとても変わっていたのと、モノクロの風合いがとても良かったこと、ドラマらしいドラマは起きないことが印象に残っていたのだけど、昨日その印象がフラッシュバックのように蘇って来たのにはちょっと驚いてしまいました。

約30年前の映画のですから、僕の中ではかなり曖昧になり風化していて良いのだけど、当時の感覚のようなものを感じられたのですね。おそらくは、違っているはずなんですけど、何となくそう感じられるところが、この映画の凄いと思える所なんだろうと思います。

簡単に言ってしまうと、見るたびに新鮮であるけれど、どこか普遍的な何かを感じさせる、そんな作品なんです。

詳しい内容とかを書くつもりはありませんので、興味のある方は先ずは見て下さい。

さてと、明日は文化の日で、祝日ですが、この日ばかりはということはないにしても、何でも良いので自分の興味あるモノに触れてみてはいかがでしょうか。

もちろん写真に興味がある方は、是非ともギャラリーへお越し下さい。



○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 ¥300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

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2011年11月1日火曜日

今日から11月

今日から11月です。毎年このぐらいの時期になると、今年は何をしていたのかとふと考えたりするのですが、どなたにも例年とは違った思いがあるのだと思います。


今なお困難を強いられながら生活されている方々が多くいる中で、ほぼ切れ目なく写真作品を紹介出来てきたことは幸運だったのかもしれません。でも、はたしてこの活動にどんな意味があったのだろうかと考えることは、今でもあります。いや、今だから、そう考えるようになってきたように感じます。

偽善とか、自己満足と言われようが、より直接的な被災地支援やボランティア等への参加の方が実のあることが出来たのではないかと思えることもあります。一個人として出来ることには限りがあるし、本当に役立てているとの実感は得られないかもしれないけど、この場で限られた人々との交流をしているだけよりはまだましなのかもしれないと。

その一方で、自分がすることが他の人たちへどれほどの影響力があるかと考えると、限られた人に対してやはり限られたものしか与えられないことを承知しているし、大抵の人がそうであるように身近である周りの人との関係性の中で、喜びや幸せを見出せればそれで良いのではとも思います。

いずれにせよ、多くの人は、今自分がここにいて、何をしているか、周囲に対してどんな影響を与えて、または与えられているのか、そしてそれらは本当に必要なものなのかどうか、そんなことを否応なく考えさせられたはずです。

おそらくは、この先ずっと考えていかなければいけないのだろうと思います。それが、この2011年を忘れ得ぬ年として、決して風化させないことなんだろうとも思うのです。

常に疑問を持つということは、今自分が行っていることを信じるための手段のひとつです。少なくても僕はそう思っているわけで、行ったり来たりするけれど、そこから自信と謙虚さのバランスを取っているようにも思います。

そして、もっとも重要と思えることは、小さくてもそれぞれの形とし、継続的に結果として残していくことです。しかも、その対象は、自分自身でも、他の身近な誰かであっても構わないのです。



○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 ¥300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html

2011年10月31日月曜日

バランス

福島隆嗣写真展の初日がいつものように土曜開幕と思われていて、直前でスケジュール調整が付かなかった人もおられたようですが、昨日は割と顔なじみの方々が集まってくれ、一日中写真談議に花を咲かせていたような日でした。


もっとも僕はカウンターの中にいたり、ギャラリー内をうろうろとしたりで、時折話に交じる程度でいましたので、個別に作品や写真に関しての話をする必要も無く、のんびりとしていました。正直、僕がしゃしゃり出てというよりも、ここで知り合った方々が勝手に話をしてもらえる方が良いと感じているし、写真を撮るもの同士の方が共通理解も得やすかったりするので、その様子を眺めているだけで、いいなと思えるのです。

サロンといった特別で気取った感じでもなく、いつものようにフラッと入って来て、時々知り合いがいたりして、何となく話をしながら、リラックス出来る空間であることもギャラリーの要素のひとつだと考えています。時に演出も必要だけれど、殊更に強調することのない自然な居心地の良さみたいなものがあればいいと思っているのですね。

でも、これって、展示している作品の世界観にも依ってくるわけで、鑑賞という点では逆効果を与える場合もあるので、注意は必要です。この辺りは、写真を専門で見せているギャラリーとしては、一番考えている点ではあります。

先ずは作品に注目してもらえなければいけないし、その為に緊張や居心地の悪さが出てしまうことはありますから、そこだけを目指しているのではないのですね。何事もバランスなんでしょうが、普段言葉では簡単に言えるけど、実際はとても難しいのです。

まぁ、何でもそうですが・・・。



○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 ¥300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html

2011年10月30日日曜日

今日から開幕

いよいよ今日から福島隆嗣写真展の開幕です。天気は下り坂のようですが、初日でもあるので、いろいろな方がみえられ、外の天気なんか関係ないと思えることを期待しています。


ギャラリーはようやく2年半を越えたばかりで、まだまだ知名度もなく、大抵は初めて来られる人ばかりです。その中で、何度も足を運んで下さり、なにより写真が好きで、それらを自己表現の手段として捉え、発表することの意味を理解して下さっている方もいらっしゃいます。

そういった方々の多くは、これまで直に会い、話をする機会が少なかった地域の写真家の人たちが多いようです。ギャラリーを通して、さまざまな種類の写真を知り、作者と直接話をし、自分自身を再確認したり、違った捉え方に気が付いたりして来たのだと思います。十人十色というように、10人いれば10の考え方があるもので、しかも表現の世界においては、一般社会とは違い、その良し悪しを多数決により決められるべきものではありません。

地域はコミュニティーとしての強さがそのまま全体としての強さのように受け入れられがちですが、そこに中身を見出せなければなんら意味の無いものだと僕は思っています。極端な話、その中にあっても、個の志や姿勢の高さがもっとも重要な点で、結局は、とても個人的な部分に依存しているものと考えているからです。

これは、マイノリティーであることが、オリジナリティーに繋がることとは少し違います。より普遍的なことに対しての、個々のアプローチの仕方のことを言っているわけで、それらはおのずと個人へと立ちかえらざるを得なくなるものであるということです。

福島さんもそんな中のおひとりです。彼が今ここで考え、発表していることを、即座に理解して欲しいとは思っていません。表現は常に問題提起、問いかけでもあるのですし、それらに上手く反応出来なくても、なんら見る側の責任ではないからです。

そんなわけで、僕としてはほんの少しでも、関心を持たれたなら、または逆に批難を受けたとしても、それで良いと考えています。

皆さんのお越しをお持ちしています。





○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 \300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html

2011年10月29日土曜日

明日が開幕日だけど・・・。

明日から福島隆嗣写真展が始まります。もういつでもお見せできる状態ですから、時間がある方は今日にでも来ていただいて構いません。ひょっとして、これまでの写真展は土曜日開幕が多いので、今日からだと思っている方もいると思いますので。


そんなわけで、午前中はテーブル等を片付け、掃除をします。それから、ちょっと用事を済ませに外に出て、午後からはギャラリーにいる予定です。ドアのクローズ表記は外しておきますので、重いドアを開け、入ってみて下さい。おそらく、ギャラリーの照明は落とされ、奥の部屋の明かりだけが付いていると思いますが、すぐにそこから顔を出しますから。

サイトも今日更新する気でいます。スケジュール更新が主になりますから、楽しみにお待ち下さい。また、”Story vol.3”と”Sha-gaku vol.4”については、会期が後ろにずれ込む感じになっていますので、今から始めても間に合います。是非とも参加してほしいと思います。発表する経験を多くの人にして欲しいし、今はまだなんて考えている人には、高飛車な言い方だけど、じゃぁいつなのと言いたいですね。

「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ!」

少し前に流行語にもなった言葉だけど、多くの人が共感を持ったからこそ、広まったのだと思います。表現の世界もまさにその通りで、展示会という現場で起きていることが全てで、そこでしか感じられないものです。そうして、その現場の一員として発表することで得られるものは、バーチャルではない本当の感覚であって、その人にとっては唯一無二なものなのです。

経験って学習とは違い、誰かに与えられるものではありません。自分が考え行動し、感じたこと、得られた事を自らが取捨選択しているものだと思っています。

さて、今回の写真展は個展です。

表現し発表することのひとつの答えがここにはあります。





○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 \300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html

2011年10月28日金曜日

芸術の秋

昨日から宮城県美術館で「フェルメールからのラブレター展」が開催されています。フェルメールは17世紀オランダ絵画の巨匠と言われていますが、現存する作品数はとても少なく、それぞれが大変貴重なものとして、日本人にも大変人気の高い作家のひとりです。


今回は、修復作業を終えたばかりの「手紙を読む青衣の女」が目玉として出展されています。オランダ絵画の特長として、そこで描かれる光の取り入れ方が、実に写真的だと個人的には思っています。フェルメールの作品は、室内の人を描いているものが多く、必ずと言って良いほど、印象的に光が取り込まれています。

実際、17世紀に描かれたオランダ絵画には、独特の陰影を持つ同地の自然光が影響を与えていたと言われており、そのことを称して「オランダの光」と言います。この光を追い求めたドキュメンタリー映像作品が、ずばり、「オランダの光」というタイトルでDVD化されていますので、興味のある方はご覧になってはいかがでしょう。

そして、フェルメールを見に行かれたなら、その後、佐藤忠良記念館に寄って下さい。以前紹介していますが、佐藤忠良さんは宮城県生まれの日本を代表する彫刻家です。僕が言うのもおこがましいのですが、展示構成や作りもしっかりと考えられています。出来れば晴れた日がいいですね。

さて、こういった歴史的価値のある絵画や巨匠と言われる方の作品を見た後は、ギャラリーへお越しになって下さい。身近でしかも現在を表現している中には、これはと思えたり、素直に素晴らしいと感じられるものがありますし、そういった中から文化や歴史が作られていくものです。

有名、無名に捉われず、素直な眼で感覚で、それぞれに価値を見出せれば、それはそれで真っ当なことなのです。



○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 ¥300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

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2011年10月27日木曜日

自分にとっての確かさ

今朝の寒さを象徴するような真っ青な空です。周りの空気がピーンと張って、冷たさが直に肌に感じられる気持ちの良い朝です。背を丸め、寒いとばかり言わずに、全身で寒さを受け止めて、背伸びをしてみると、少しだけいつもと違う一日が始まるような気がしました。


いいなと思える瞬間、そんな出会いが出来ればと思いつつ、日常の煩雑さの中、忘れてしまっていたり、気付かなかったりしながら、僕は生活しています。見過ごしてしまった多くの事やモノたちは常に寡黙で、それらの存在自体本当にあるのかさえ分からないものです。

それでも、ひとたびそれらに触れ、感じられた時の確かさは、充分な程の重さや大きさを持っていて、一瞬で全身を覆い尽くしてしまいます。そして、物理的なそして現実的な安心や安定とは違った形の、自分にとっての確かさに包まれたその時に、あぁ、いいなとか幸せなんだなと思えるのかもしれません。

でも、大抵はとても短い時間で、しかも目に見えるものばかりではないから、触れたことにさえ気付かないことが多いのです。ほんとはいつでもそこにあるのだろうに。



そんなモノたちに出会いたい。

いつもそう思いながら、注意深く構えれば構えるほど、遠ざかり、姿を消してしまいます。



まだ気付くには早いからそうなのか、はたまた注意深さが足りないからそうなのか、

よくは分からないけど、自分にとっての大切で価値あるモノだから、

それらと出会うには、まだまだやるべきことがあるようです。



○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 \300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

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2011年10月26日水曜日

展示がほぼ終了しました。

展示がほぼ終了しました。脚立やテーブルが写っていますが、こんな感じです。



開幕前に画像を載せてしまうと、新鮮さが無くなると思われるかもしれませんが、作品一点一点とそれら全体から醸し出される雰囲気や世界観は実際ギャラリーで体感していただくしかないので、ここで紹介してしまっても特に心配はしていません。


開幕までまだ4日ありますが、以前書いたように連絡さえいただければお見せ出来ます。僕はこれからの3週間、毎日これらの作品に囲まれながら過ごすようになります。果たして作家の意図する全てを理解していけるかといえばそうではありません。

見に来る皆さんと同じように、先ずは感じることから始まります。そうして感じたものの根本とも言うべき何かが降りてくるのを待ちます。僕は感受性やそれらを具体的に理解することに長けているわけではありません。むしろ、いわゆる鈍感な部類だと思っています。

だから、徐々に降りてくるのを待つのです。お客さんのほとんどは1度だけギャラリーを訪れ、短時間で作品を見られますから、そこで何かを感じ、理解を得られなくても不思議なことではないと思っています。むしろ、その短い時間に心に留めるモノや引っかかることがあればそれだけで良いとさえ言えます。それすら感じられない展示会はいくつもありますから。

そういうわけで、僕としては一度きりではなく、何回も見に来て欲しいのです。

来るたびに印象や感じ方が変わる、新しい何かが見つかる、そうして作家の伝えたい何物かと共感出来る、そんな展示会にすることをいつも目標にしているのですね。もしそんな展示が出来たなら、常設もありなんだけど、まだまだそれは無理なようです。



○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 \300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html