2010年10月11日月曜日

しあわせの瞬間

幸せはその状況や状態では無く、その瞬間、瞬間に感じるものである。


誰の言葉だったかは忘れてしまいましたが、昨夜遅くある映画を見ていて、ふっと頭に思い浮かびました。絶望的な状況においても、人は感動し、その瞬間、幸せであることを感じるものです。むしろ、そんな幸せな状況がごく当たり前のようになった場合、案外、人はそう思わないのかもしれません。

ある人は自分の身を飾り、美しくあることで、またある人は美味しいモノを食べているその時に、そしてまたある人は自分自身では創造出来ないものに出会ったその時に喜びや驚きを感じます。殊更に幸せであると感じるよりは、むしろそこから得られる所有感や充足感、その他感動の類がそう思わせるだけなのかもしません。

つまりは、そういった物的なものや状況は、きっかけに過ぎないと言えます。しかもそれらは、見えないもしくは感じていないだけで、身の回りに転がっているもののように思えます。

この世は自分の思うようにはならないし、さまざまな困難や苦労を重ねながら生きて行くことが人としての宿命のように思われがちです。実際、現実的に生活をしていくということは、そうゆうものなのかもしれません。それでも、物事を悲観的に捉え、全てを訳知りのような顔をして、世の中こんなもんだよと口癖のように話している人でさえ、そんな幸せを感じる瞬間があるはずです。

僕は以前からそれでいいんじゃないのと考えていました。そして、その瞬間、瞬間を自分自身だけでなく、他の人たちと共有出来ることが出来たなら、すごいことだろうなとも思います。それは、家族の中であれ、グループであれ、決して形に捉われるものではありません。

もし、このギャラリーの中でそんな瞬間を見つけられたら、どんなに幸せかと感じます。

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