2010年10月26日火曜日

環境

札幌の朝の模様がテレビに映し出されていました。去年より6日早い初雪の模様です。初雪と言っても、結構な降り方をしていました。いよいよ冬の到来となりそうです。寒いのと暑いのとどちらが良いかと聞かれることがありますが、僕の場合はどちらかと言えば寒い方が気にならないかもしれません。元々がこちらの生まれだからそうだろうと思われがちですが、実際は東京の生活の方が長いので、あまり関係はないと思います。


住環境といった点では、逆にこちらの方が暑く感じたりしますし、一概に北にあるから涼しいよねとは言えなくなってきました。それでも今この時期に雪が降る地域が日本にあるのですから、改めてその幅や広さみたいなものを感じます。

よく、環境が人を作ると言われますけど、季節感や体感として受ける温度差は大きな要因のひとつだと思います。僕もこの数日少し体調が落ちているので分かりますが、必要最低限のことしかしていない日々を過ごしているようで、気分的にも落ちています。昨日は、意図的にそんな風にしていたのですが、している本人がそう感じてしまうのですから困ったものです。

例えば、寒さをしのぎ、内に籠り、出来るだけ必要最低限の行動を行い、自分を抑えているような生活を続けていると、最初の内はとてもフラストレーションが溜まってきます。でも、その環境が自分の力では変えられないことが分かると、人は2つに分かれるような気がします。

ひとつはそんな中にも楽しみを見いだしながらより行動的に生きようとし、もうひとつはこの環境を仕方ないものとして、まるで厄災が通り過ぎるのをじっとして待っているような生き方です。異論を唱える人がたくさんいることを理解していますし、もっと違った生き方をする人もいるのでしょうが、印象的にはそんな感じです。

前者は、その後自分のしようとしていることがこの地では出来ないもしくは変えられないと感じた時点で、外に向かうようになります。後者は誰しもに与えられた環境であるから、耐えしのぶことが当たり前で、それが地域としての統一感なりモチベーションとなっていくわけです。

でもね、現在を考えると、実は僕は両方ともに否定的なのです。世の中はグローバルであり、情報の発信はほぼ自由に出来ます。個と個の繋がりは非常に希薄にはなってきていますけど、本質的な人の心は太古のころからあまり変わっていないように思います。だからこそ、与えられた環境が人を作ってはいけないように感じるわけです。

逆ですね。人が環境を作る、べきなのですよ。
しかもそんな世界はすぐそばに、既に存在しているのです。

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