2012年9月29日土曜日

自分を晒す機会


さてと、台風は近づいているようだけど、今週末は、出展者も何人か来られるようなので、普段よりはにぎやかになる見込みです。作者と話をすると、作品についても違った印象を持たれたり、想像とは違った(想像通りの)人柄に触れられたりするので、面白いものです。

人は見かけによらないといいますが、作品にはその人自身が表れるような気がします。それが、その人の持つ個性や色と言うべきものなのでしょうが、それでも、あぁ、これはあの人の作品だと咄嗟に思えることは、案外少ないものです。

毎回違ったモチーフや作風で発表をしている人でも、根っこの部分では同じだなと思えるものも良くあります。一瞬、今までとは違ったように見えはするのですが、じっと見ていると、やっぱりなと感じられるものです。

また、大抵の人は自分の行動や思考パターンを劇的に変えることを苦手としています。作品作りも同じよう思えます。徐々に変化をしつつ、自分自身の表現に行きつくのでしょうね。だから、そこまでのプロセスが大事になってくるわけですが、やみくもに行きついたと思えるところまで続けていくにはよほどの覚悟が必要になります。今しようとしていることが、ホントに正しいかどうか不安になるからですね。

作品作りって、常に試行錯誤が伴うものです。選択した方向が合っているかどうかは、その場では分からないものだし、たとえ自分はそう思っていても、それがそのまま受け入れられる保証はありません。ある意味、失敗であったかすらも分からないのです。

だから、作家というものは、時に客観的に自分を晒す機会を持たないといられないのです。


 

Sha-gaku vol.5

2012916日(日)-108日(日)
13001900924日、101日(月)休み 入場料 \300
期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

 

エリック・チャン写真展  光と歳月

20121014日(日)-1028日(日)                                     
13001900、月曜日休み 入場料 \300
期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

0 件のコメント:

コメントを投稿