2011年10月18日火曜日

いろいろな普通

物事には順番や時期、タイミングといったものが付きもので、何かを成す上で自分の今の立場や実力、その他想定されるあらゆるものを検討するのが普通のやり方です。ここで普通と書いたのは、いわゆる一般的な仕事として行う場合を意味し、プライベートであったり、その人個人のみに関わることについては全て当てはまるかと言えばそうではないこともあります。衝動的に、突発的に決めてしまい、行動が先走ってしまうこともあるわけです。


しかしながら、大抵の場合は、慎重に考え、他人から見ても正しいと思える手順で物事が進んでいることの方が好まれるし、時間を要するかもしれないけど、最終的に行き着く目的地が同じであればそれで良しというところは実際目にすることが多いから、それが普通と思われるのです。

時々、表現する人たちがそれらを発表するに当たって、同じような思考で物事を決めているのだろうかと思うことがあります。表現する行為の意味とその目的地の捉え方によって、まるで違った展開になるのだろうし、それでもやはり普通の人だから順序立って考えているのかなとも思ったりします。

ここで言う普通の人とは、一般的な世間の中で、何がしかで生活を営んでいる、僕らとなんら変わらない人のことを指してします。それを逸脱してしまって、自己表現される方はほとんどいないし、それが公に許される人は普通ではない人、選ばれた人とも言えます。

表現する人のほとんどは普通の人です。表現する行為そのものも普通のことだと思っています。ただ、それらを発表し、世に問う行為は、始まりはとても個人的なことであり、そういった意味では特別なものなのかもしれません。

そうであれば、あれこれと悩み、考え、慎重に事を起こすこともないのでは、と思うわけです。実は、個人的な物事の多くは、自分でも分からないことだらけで、やってみて初めて理解出来ることの方が多いのです。

順番や時期は確かにあるものですが、タイミングは自分で決めないとね。



○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 \300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html

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