2011年11月12日土曜日

ヒントはこの場に在ります

本会期も早いもので2度目の週末を迎え、残り1週間となりました。始まるまではあれこれと検討したり、悩んだりして、不安と期待がないまぜの状態でいつも開幕日を迎えているのですが、いざ始まってしまうととても時間が早く流れていくように感じます。


開幕してからはお客さんの反応が気になるわけで、かと言って見に来てくれた人全てが良いと感じて、ギャラリーを後にしてくれるとは思ってもおらず、何かひとつでも心に触れるものがあればいいのだけどと考えながら毎日を送っています。

こうして、自分の作品を発表することの意味や意義のようなことは人それぞれで、理由をあれこれ詮索する必要はありません。ただひとつ言えることは、発表する行為そのものは決して特別なものではなく、普段の生活で行っていることのひとつだということです。

誰もが自分の意見や意思を持ちながら日々の生活を送っているわけで、さまざまな情報や他人の考えも参考にしながら、結局は自身の判断で事を起こします。人から勧められたとか、常識として世間に受け入れられているからとか、或いはそれを逸脱していることでさえも、自身の意が働かないものはありません。

作品を発表することは正直大変なことです。量や質を考えればきりはありませんし、経済的な面も考えなければなりません。それでも、それを行う人が多くは無いけど、確かにいるという事実は、行うことの苦労や現実的な困難以上のものがそこにあるからだと、僕は思うのです。

それって、おそらくは自身の喜ぶや楽しみだけではないもっと大きな何モノかなのですが、その何モノかはとても普遍的なものへと繋がっていて、それらに触れたいと想う人たちが発表を考え、実際しているような気がします。だからその行為だけと捉えると、特別で、マイノリティーな世界なのかなとは感じますし、それらを形として表わしたり、理解することは難しいのかもしれません。

さて、カメラや写真が好きで、実際撮影をしている人は非常に多いと思いますが、そこに何を見て、何を求めていますか。

答えを出すのはあなた自身ですし、そこから先にある何モノかに触れたいかどうかも自由です。

ただ、それらを導き出すヒントはこの場に在ると思っています。

どうしてかって、ここは写真専門のギャラリーですから。





○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 ¥300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html

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