2011年10月30日日曜日

今日から開幕

いよいよ今日から福島隆嗣写真展の開幕です。天気は下り坂のようですが、初日でもあるので、いろいろな方がみえられ、外の天気なんか関係ないと思えることを期待しています。


ギャラリーはようやく2年半を越えたばかりで、まだまだ知名度もなく、大抵は初めて来られる人ばかりです。その中で、何度も足を運んで下さり、なにより写真が好きで、それらを自己表現の手段として捉え、発表することの意味を理解して下さっている方もいらっしゃいます。

そういった方々の多くは、これまで直に会い、話をする機会が少なかった地域の写真家の人たちが多いようです。ギャラリーを通して、さまざまな種類の写真を知り、作者と直接話をし、自分自身を再確認したり、違った捉え方に気が付いたりして来たのだと思います。十人十色というように、10人いれば10の考え方があるもので、しかも表現の世界においては、一般社会とは違い、その良し悪しを多数決により決められるべきものではありません。

地域はコミュニティーとしての強さがそのまま全体としての強さのように受け入れられがちですが、そこに中身を見出せなければなんら意味の無いものだと僕は思っています。極端な話、その中にあっても、個の志や姿勢の高さがもっとも重要な点で、結局は、とても個人的な部分に依存しているものと考えているからです。

これは、マイノリティーであることが、オリジナリティーに繋がることとは少し違います。より普遍的なことに対しての、個々のアプローチの仕方のことを言っているわけで、それらはおのずと個人へと立ちかえらざるを得なくなるものであるということです。

福島さんもそんな中のおひとりです。彼が今ここで考え、発表していることを、即座に理解して欲しいとは思っていません。表現は常に問題提起、問いかけでもあるのですし、それらに上手く反応出来なくても、なんら見る側の責任ではないからです。

そんなわけで、僕としてはほんの少しでも、関心を持たれたなら、または逆に批難を受けたとしても、それで良いと考えています。

皆さんのお越しをお持ちしています。





○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 \300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html

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