2011年11月1日火曜日

今日から11月

今日から11月です。毎年このぐらいの時期になると、今年は何をしていたのかとふと考えたりするのですが、どなたにも例年とは違った思いがあるのだと思います。


今なお困難を強いられながら生活されている方々が多くいる中で、ほぼ切れ目なく写真作品を紹介出来てきたことは幸運だったのかもしれません。でも、はたしてこの活動にどんな意味があったのだろうかと考えることは、今でもあります。いや、今だから、そう考えるようになってきたように感じます。

偽善とか、自己満足と言われようが、より直接的な被災地支援やボランティア等への参加の方が実のあることが出来たのではないかと思えることもあります。一個人として出来ることには限りがあるし、本当に役立てているとの実感は得られないかもしれないけど、この場で限られた人々との交流をしているだけよりはまだましなのかもしれないと。

その一方で、自分がすることが他の人たちへどれほどの影響力があるかと考えると、限られた人に対してやはり限られたものしか与えられないことを承知しているし、大抵の人がそうであるように身近である周りの人との関係性の中で、喜びや幸せを見出せればそれで良いのではとも思います。

いずれにせよ、多くの人は、今自分がここにいて、何をしているか、周囲に対してどんな影響を与えて、または与えられているのか、そしてそれらは本当に必要なものなのかどうか、そんなことを否応なく考えさせられたはずです。

おそらくは、この先ずっと考えていかなければいけないのだろうと思います。それが、この2011年を忘れ得ぬ年として、決して風化させないことなんだろうとも思うのです。

常に疑問を持つということは、今自分が行っていることを信じるための手段のひとつです。少なくても僕はそう思っているわけで、行ったり来たりするけれど、そこから自信と謙虚さのバランスを取っているようにも思います。

そして、もっとも重要と思えることは、小さくてもそれぞれの形とし、継続的に結果として残していくことです。しかも、その対象は、自分自身でも、他の身近な誰かであっても構わないのです。



○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 ¥300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/current_exhibition.html

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