2011年6月22日水曜日

梅雨入り

東北地方もようやく梅雨入りです。これからしばらく続く雨やじめじめとした湿気を思うと、ややうんざりとしてしまいます。夏の日差しを受けるまでの通過点だからと言い聞かせ、やがてそうなったとしても、今度は暑い、暑いと言うのだろうし、空の上ではそんな文句など聞いちゃいられないと思っているに違いありません。


雨が降ろうが槍が降ろうがと言うけれど、誰しも晴れの方が良いに決まっています。もちろんこれは気持ちの問題で、実際のお天気のことを言っているのではありませんし、お天気さえ良ければそれでいいわけではありません。雨の日であっても、それはそれで、気持ちの良いことはあるはずです。

作品を作ること、広くはモノづくりにおいても同じことが言えます。自分の思い描いた通りに完璧に出来ることって、まずあり得ませんし、自分以外の何か分からないプラスαによって、ようやく満足に近い形が生まれるような気がします。それって、常に晴れで気持ち良いだけでは現れてこないものなのだと思うのです。

制作には常にそこに到るまでの苦労が付きまとい、また偶然がその壁を破るきっかけにもなったりするので、一概に自分の技術や経験だけで測れないものです。それでも、そのプラスαは、どれほどひとつのことに向きあえているかによって、大きさや重さが変わってくるように思います。

たとえ今日がどっぷりと雨降りの気分であったとしても、絶えず向き合い、考え、そして少しでも良くしようと思い、トライしてさえいれば、そこでは気づかなくてもどこかで何かが変わってくるはずです。重要なのは、実際にトライすること、頭の中の想像を創造に変えること。

だからこそ、雨の日も必要なのです。

自然は、まさに自然の内にその事を僕たちに示しているのです。

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