2011年6月24日金曜日

シグナル

いやぁ、蒸し暑いです。


外はすでに30℃近くまで気温が上がっているらしく、おまけにいつ雨が落ちてきてもおかしくない状態だから、湿気がじっとりと肌に絡みつく感じです。

今日は、除湿機を稼働しなくてはいけないですね。もしかしたら、エアコンもドライで動かさないといけないかもしれません。ギャラリーは半地下で湿気がこもりやすいのが困りものですが、気温は低めになっているから、除湿だけでかなり環境は改善します。除湿機の周りが2~3℃ぐらい上がってしまうのですが、湿度よりはまだましです。

大きな美術館のように空調完備まではしていないのが現状ですから、少しでも作品にダメージを与えないことが重要です。以前から、照明(スポット)は、お客さんがいらっしゃる時にだけ付けているようにしています。これは節電を意識してというより、作品保護の観点からそうしています。

今回の展示は、額装をした状態のものですし、会期も1カ月程度ですので、それほどまでに気を使うこともないのですが、壁に直接作品を貼り付けたり、作品表面が裸で出ている場合は要注意です。基本、写真作品は紙で出来ていますから、紫外線といった光や湿度、温度変化には影響されてしまうものですから。

しかも、人と違って我慢することなく、かと言って急激に変わるわけではなく、徐々に反応しますから、気がついた時には手遅れなんてことも考えられます。ときおり、少しでも言葉でもって不平、不満を言ってくれたらどれほど助かるのにと思ってしまいます。

人も口に出して文句を言ったり、辛さを語ったりすることはあまりしないもので、やはり周りで見ている人が必要なんだけど、それでもその表情や態度から何となく感じるものです。シグナルのようなものを、どこかで発しているものです。

でも、周りにその余裕すらないと、そのシグナルはどこかへ消えていってしまします。そうして次第にそれが本人にとって当たり前に感じられると、シグナルは外から内へとかわってしまいます。

人はいろいろな形で他人と接し、自分を表現し、何かを伝えようとする生き物だと思っているのですが、人それぞれ形は違うものです。きちんと額装されているものもあれば、直接裸のまま現れていることもあります。

受け取る側の扱いによっては、発するシグナルが内側に向かってしまうこともありますから、そうならないようにしたいとはいつも考えています。

急に変ってしまったと思うのは自分だけで、その人自身は徐々に変化しているものですし、

それこそ、手遅れにならないようにしなければいけないですから。

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