2011年6月14日火曜日

“relation”・・・繋がり

Northeast Photographers “relation”in Miyagiは、おかげさまで雑誌等でも紹介されています。今月発売中のS-Style、先週発行された河北ウィークリー、そして先週河北新報社さんからも取材を受けましたので、たぶん夕刊に取り上げられるのではないかと思います。ホント有り難いと感じます。もしどこかで目にされたなら、是非とも作品を見に来ていただきたいと願っています。


毎日テレビを始めとするメディアから、絆とか繋がりという言葉を耳にします。本写真展にも“relation”繋がりという言葉が入っています。誰しもがひとりでは生きていけないと知ってはいるけど、いつもそれを意識しているかといえばそうではありません。辛くなったり、苦しくなったり、それとは逆に楽しく、幸せな気持ちになった時なんかにそれを意識するのではないかと思います。ひとり孤独に陥った時、家族や気の合う仲間と楽しい時間が過ごしているその時に、目には見えないその存在が心や頭の中に投影されるのではと。

一方で自立というように、自分ひとりで立つ、生活基盤を持ち、生きていくことを世の中は要求します。そこには、先ずは自分の力が必要になってくるのですが、誰しも始めから備わっているわけではありません。後押ししたり、支援したり、暖かい目を持って見守ってくれる人やモノが必ずあります。

幼い子が自力で立ち上がり、やがて言葉を覚え、一番近くにいる親との関係性の中、様々な経験を通して、自分の考えを持っていく過程にしても、ひとりでは何も進まないし、自然に任せてと親自身が考え、実際そうしている人は少ないように思います。やはり、何らかの関わりや影響を与えながら、繋がりを持って接しているわけで、その事は身内だけに限ることではありません。

そして、個人的には、その繋がりや絆という言葉は、何か、今この状況に到ったから、盛んに声高に繰り返されるようにも見えてしまうけど、一種のプロパガンダのようになってはいけないものだと思っています。心からそう思える、思わせてくれる環境や自身の気持ちがあってこその言葉であって、そこから自立へと繋がっていくのですから。

だから、この写真展は大げさに言うと、写真という限定されたものではあっても、地域の繋がりを意識して、そこからそれぞれが自立へと向かっていってほしいとの願いも含まれているのです。

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