2011年6月16日木曜日

他人の目

現在、次回の準備の追い込みをしている最中で、昨日も参加者のひとりがギャラリーへ見えられました。”Love and Joy”は、タイトルそのままがテーマみたいなもので、対象や撮影・プリントに関わるものについて制限はありません。これまでも大きなテーマはあっても、その詳細は表現する方々の自由にしています。解釈は人それぞれですし、あまり焦点を絞りすぎても、表現に制約を与えかねないのでそうしているわけです。


これは、参加される方々同士の比較とか、優劣といったものをまったく意識していないこととも繋がっています。僕自身、人並みだとか、横並び、或いはレベルや順位ということ自体、あまり好きではなく、そんなことは度外視して、もっと自由な個々の表現の場であって欲しいと思っているからです。

そうは言っても、やはり他人は気になるものです。他人とは、参加する他のメンバーと見て評価されるお客さんを意味します。人間自分にとって嫌なことは聞きたくもないし、同じ写真を撮っている者として、表現力とか技術的な差のようなものは自然に分かりますからね。時にそれを意識しすぎて、本来の自分を出せないことは良くある話です。

本来は、自分が伝えたいことを明確に持っているのならそれで良いわけで、それらを形として表わすにはどうするかを考えさえすれば、他人の目を意識する必要はないと思っています。評価は常に曖昧で気分屋ですから、惑わされたり、踊らされたりすることはないのです。

僕はそれらを気にすることなく、自分自身の表現が出来るようにちょっと手助けしているだけとも言えます。そして、そんな他人の目よりも、もう一人の自分の目を意識し、自身を見定められるように促しているのです。

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