2011年7月28日木曜日

「おひさま」

NHK連続テレビ小説「おひさま」のメインテーマに歌詞がついたものが、現在YouTubeで限定配信しています。歌っているのは、平原綾香さんです。


現在、「おひさま」は、戦争が終わり、物が無かったり、質素ながらもそこで普通の生活を取り戻しつつある市井の人々が描かれているのだけど、主人公である陽子に子供が出来たことで、物語の核心に迫ってきた感じがします。


そこに来て、この歌詞ですね。ものすごくストレートさを感じさせます。

ドラマというのは、何も派手な演出や効果があって生まれるわけではなく、この世界に生まれ、生きているだけで充分ドラマになりうるものなのです。波乱万丈とか冒険活劇とか、人はそんな人生を面白がり、感心させられたりすることはあるのですが、実際自分がそうでありたいとはあまり思わないものです。

普通に自分が望むように生きていきたいと考えているはずです。でも、そんな日常の流れの中で、自分が望む姿にはなかなかなってくれません。それを憂い、不平不満を言いながら生きている人がほとんどじゃないかと思います。(僕も含め)

それでも、どこかに自分自身が大切にしている、拠り所とも言えるものがあれば、何とかやっていけると思ってもいます。人がそうだからとか、世間はこうだからということを抜きにして、自分自身だけの大切な場所や行いそのものです。形にならないものでもいいのです。

たとえそれが、他の人にとってはとてもちっぽけで、そんなことと思われたとしても、ですね。自分が自分である為に、その人の一生があり、ただそうしていることで、図らずも身近な誰かや知らぬ誰かに、例えば幸せな気持ちとかを与えられていたとしたら、それはもうドラマなのです。

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