2011年7月2日土曜日

いよいよ展示の始まり

Love and Joy開幕までちょうど1週間になりました。ようやく今日から実際の展示作業が始まります。今回もそうですが、展示方法がみな違っています。ギャラリーと言うと、立派な額を使用して、マットをしつらえて整然と並べるスタイルを思い起こすと思います。


実際、前回のNortheast Photographersではそのような形で行っています。

出品する参加者の意向が第一なのですが、僕は見る側の立場として、作品の世界観や趣旨から展示方法をアドバイスする傾向にあります。もちろん人間ですから、実際好き嫌いはありますし、どの作品についてもリベラルであるかといえば、そうではないと思っています。

そこでもっとも重要になるのが、コミュニケーションです。参加者の人となりや作品制作の姿勢、思いを理解することが、作品はもとよりその人自身を素直な眼で見られることになるからです。だから、僕はその時々で感じたこと、その後考えに到ったことを、人格を損なわないかぎりにおいて、率直に話すようにしています。

反応はさまざまです。これまで人からそんなことを言われたことはないでしょうし、自分自身でも気付かないこともあるし、そんなことないよと思うかもしれません。おそらく、始めはとても困惑するのでしょうね。経験的に何度かそれを繰り返していくうちに、やがてほとんどの方は自分の言葉で持って話をしてくれるようになります。

いわゆる共通認識がそこで初めて生まれるわけです。それから、その共通認識から、お互いが感じる疑問や違和感、不安なんかを出来るだけ取り除く作業に移行します。そうしていく内に、少しずつお互いが中心に近付いてくるようになります。

そこまでになると、作品制作という内向きのベクトルがやや見せることを意識し始めます。展示に関する具体的なアドバイスはその時に行います。セレクションも含めてですね。

さて、今回はどのような展示が見られるでしょうか。

想像が具体化する瞬間、それは参加者にしか味わえない感覚です。

僕はいつもその一端が、見る側にも伝わってくれればいいよなと思っているのです。

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