2011年7月8日金曜日

僕の特権

今日で”Love and Joy”の展示が終了する予定です。4名中、3名は終了しているので、残りの1人の作品を午後から一気に展示します。レイアウトは既に決まっていて、釘打ちも済ませているので、額に金具を付け、所定の場所に取り付けて、作品の並びと全体の印象を見て、問題がなければ終わりです。


展示の下準備として、模型を作ってシュミレーションしたりすることは、大きな展示会では良く行いますが、うちは個人の弱小ギャラリーですから、そこまでは出来ません。それでも、展示経験の少ない方にとって、壁の大きさは予想していても案外理解していない場合の方が多いのと、事前に展示状況を見せないとなかなかピンとこないので、CADでひとりひとりに対して図面を起こします。CADと言っても、大げさなものではありません。フリーのソフトですから、それなりの制限はありますが、位置や大きさを理解するには充分です。

そのレイアウト草案をある程度出展する予定の作品が固まった頃、作品性や世界観を考慮しながら、僕の方から提示するケースがほとんどです。でも、これはあくまでも僕なりの考えなので、参考として捉えてもらっています。その上で一部修正をしたもので、最終的にレイアウトを決定するわけです。

展示にも理由があります。ただ並べれば良いものではありません。気分で構成を決めるべきでもありません。そこいらをなおざりにしてしまうと、作品自体は良くても、何かぼんやりとハッキリしないものになってしまいます。また、その逆もありますから、CAD上で何度か修正を繰り返し、並びや大きさを検討するわけです。

決まってしまえば、後は比較的楽に作業は進みます。展示位置はすぐに出ますから、ポイントを決め、釘打ちしていけば良いのです。ほとんどの場合、作品持ち込みの前に釘打ちを済ませてしまいますから、作品点数が10点程度であれば、持ち込んでから数分で終了してしまいます。あっけない程、簡単に終わってしまいます。

今日は、額装作業もあるから、数分では終わらないと思いますが、ほどなく終了し、全貌が見えるはずです。

想像が形となって現れるわけです。

その瞬間に一番最初に立ち会えること、それは僕の特権でもあるのです。

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