2010年9月5日日曜日

今観てみたい映画

「やぎの冒険」


沖縄の中学生、14歳の仲村颯悟(なかむら・りゅうご)さんが初めて監督した長編映画です。今朝のNHKのテレビ番組で偶然知った映画です。番組の中でも、少しだけ映像が映っていましたが、僕が何より驚いたのは、14歳の仲村さんがインタビューで答える言葉に、全く曇りが無く明解であったことです。

小学生の頃から、ホームビデオで自主映画を撮り続け、その数は30本を超えると言います。2009年、沖縄観光ドラマコンペティションで、本作の土台となる短編「やぎの散歩」の脚本が弱冠13歳にして選ばれ、今回の長編映画のメガホンをとるようになったとのことです。

これまでは、自主映画を仲間内で制作していたのですが、今回はまるで違います。当たり前ですが、周りにいるスタッフ約50名が全てプロで大人なんですね。彼自身、初めは撮影指示の出し方、言葉づかいとかコミュニケーションを取るのに苦労をしたと話していましたが、それは初監督をするどんな人でもそうだと思います。

物語は、沖縄で食べられている「ヤギ鍋」を通して、食べて生きる意味を考え、知ることで少年の成長を描きだしています。とても、普遍的なテーマでもある「生きる」ことを、彼なりの解釈で、映像化しているのだと思います。

また、彼は小学生の頃から、自分の思いや考えを言葉とし、それを映像にしてきたと話してもいます。これは、なかなか言えることではないですよね。そして、沖縄という自分の住んでいる場所へのこだわりから、生活感のある本当の沖縄を撮りたいとも話しています。

もう、しっかりと自分の中に核のようなものがあるのですね。

さて、この才能を活かすのも殺すのも周りの大人だなと、ちょっと不安にもなりました。彼自身、すごく真っ直ぐだから・・。

全国上映されるのか分からないのですが、沖縄では試写会も終え、9月18日から沖縄県内をロードショーするとのこと。公式サイトはこちらです。

http://yaginobouken.jp/index.html

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