2010年9月13日月曜日

”Story vol.2” 今週一杯です。

早いもので、”Story vol.2”も今週一杯になりました。”Sha-gaku”から”Story”へ続く流れの中で、僕は仙台を含む東北圏の写真家をピックアップしたいと思っていました。これは、ギャラリーを開設した当初から考えていたことで、大げさに言えばこれまで慣習のように思われてきた中央依存の文化環境や発信といったものが、地域からでも、個人としても可能じゃないのという夢のような始まりにしたいと思ったからです。


“Sha-gaku”で5名、”Story”で4名、小出さんが重複していますので、8名の参加してくれた者の方には本当に感謝しています。おそらく、皆さんは少ないよねと思われるかもしれませんが、写真を撮られる方の多くは、いやほとんどの方は、自身の楽しみや記録としての使われ方をしています。したがって、それを作品化し、テーマを持って発表まで考えている方は少ないものです。

ギャラリーに訪れ、展示・発表されている作品を見、それに刺激を受け、いつしか僕も、私もこのような形で発表出来ればと考える方は実際いらっしゃいます。手前味噌になりますが、ここで発表される作品は、質的にもレベルは高いし、それぞれの個性も前面に出ていると思っています。でも、そんな作品を見て、自分のレベルではまだまだと腰を引いてしまうか、あるいは大したものではないと思うかは見る側の自由です。その辺りも参加者の少なさの原因の一つであるとは思っています。

また、地域において最優先されるものは、コミュニティーだと感じています。つまり、何か事を起こす場合、個人としてではなく、あるかたまりとして、その相互関係から結果を導き出すことを良しとしている傾向にあるということです。それはそれでとても良いことだし、僕自身も否定はしません。

それでも、パーソナルなアートとしてモノを創造することは、結局は個に依存されるものだとも考えていて、それが集合することで、相乗効果として更に良いものになっていくように思うのです。つまりは順番が問題だということですね。

是非とも、ギャラリーへ来ていただいて、そんな部分も感じてもらいたいと思います。

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