2010年9月20日月曜日

”Story vol.2”が終了して・・・。

”Story vol.2”が昨日無事終了しました。今年の異常気象は集客にも影響を与えると懸念していたのですが、通常とほぼ変わらぬ程度で、来ていただいたお客さんには感謝の一言しかありません。欲を言えば、写真を撮らない一般の方に、写真の魅力をもっと知っていただきたいのですが、それはもう少し先に取っておきます。


プロとアマチュアの話を以前載せましたが、今回の参加者は職業として写真と関わりの無い従来からの言い方をすれば、アマチュアの方々です。それでも、それぞれが自分の視線で独自の表現をしています。そして、伝えたいことや思いのようなものを、自分自身を見つめながら、展示・発表に到っています。見る側に対しての、問いかけでもあるわけです。

僕自身は、そういった方々との出会いを通して、展示する場を提供させてもらい、出来る限りその意向に沿ったやり方でサポートするだけです。今回見に来ていただいたお客さんの中には、現在募集中の”Sha-gaku”やClub Blossomに興味を示し、参加を検討されている方もいます。ただ、現実として展示まで行い、発表を通して自分を表現しようと決断される方はとても少ないものです。

それは、僕自身もとてもよく分かります。展示までに要する労力(作品制作の困難さ)や費用の面での負担は、はたして自身の発表するという行為に見合ったものであるかの判断が付きづらいこと、また、その行為によって自己の充実感が得られるものかとの不安があるからです。ですから、一歩前に踏み出すかどうかの判断は、そういった懸念や不安を押しやる程のモチベーションやエモーションが自分の中にあるかが、ひとつのポイントになります。

でもね、僕はこうも思います。絵画や版画といった他のアートでは、それを制作し、作品として揃える為には多くの経験や技術を必要とします。その一方で、カメラは携帯にも付いているように、日常的に誰でも使用し、撮れてしまうものです。それ程身近なもので、アート足りえるものが生み出せるかというと、自信を持って、あり得ると断言出来ますし、そのことは実際歴史が証明しているものだとも思っています。

それって、むしろすごい可能性があることだと思うんですね。どんな人でも、シャッターを押した瞬間に、アート足りえるものが出来てしまうとも言えるのですから。考えることは重要で、大切なことです。それなくしては意味を持たないこともあります。

でもね、そんなことよりも、まずは自分に問いかけてみて下さい。自分が何かの理由でカメラを手にし、そこからあるものを表現し、周りの世界との関係性を持ちながら、形あるものとしてそれを残し、伝えてみたいとの気持ちがあるのなら、実行に移すべきです。

僕はそんな人たちをこれからも応援していきたいと思っています。

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