気持ちの良い五月晴れがあまり見られないまま、5月が終わろうとしていますけど、昨日に引き続き、今日も日中は穏やかで、暖かくなりそうです。寺山修司宜しく、「書を捨てよ、町へ出よう」ではないけれど、文字通りにそんな気分になってきます。
写真を撮る人にとっては、カメラや他の写真に興味を持ったり、その知識だけを追いかけるのではなく、もっと自分自身で撮影しなければいけないよと言えるのかもしれませんが、これはとても表面的な捉え方に過ぎません。実際は、どちらも大事なことで、どちらも続けていかなければならないことです。
先の寺山修司にしても、大変な読書家であって、タイトル通りに書を捨てたわけではなく、実感を求めるべく外に出る行為をおこなってもなお、本を読むことも捨ててはいないのですね。それはもとより、彼自身が文筆でもって価値を創造しているわけですから、至極当たり前のことなのです。
これはどの世界にいても同じことで、特に新しい価値を創造したいと願い、実践している人々は、系統としての自らの立ち位置や先人の知識や知恵を理解し、それ以上のものをもがきながら追求しているのだと思います。倣っているだけでは、創造とは言えないからですね。
そうして作られたものをどれだけ客観視しえるかという所になってくるのですが、それには発表するしかないのだと僕は思っています。手放しで放り出す勇気が必要になってくるわけです。もちろん失敗もあるでしょう。悲しい思いをするかもしれません。
でも、そのひとつひとつが、全てあなた自身が生きて、創造している証でもあるのです。また、それらを理解するためにも、単純に書を捨てることは出来ないし、とは言え、ただそこだけにすがっていてもいけないものなのです。
○木戸孝子写真展 “The Ordinary Unseen – Tohoku –“
2012年5月12日(土)- 6月17日(日)
13:00~19:00、月曜日休み 入場料 \300
期間中何度でも入場出来るパスポート制です。
13:00~19:00、月曜日休み 入場料 \300
期間中何度でも入場出来るパスポート制です。
○関連する展示会
写真新世紀 仙台展2012 5月25日(金)- 30日(水)
会場:仙台メディアテーク 10:00 – 19:00 (最終日は17:00まで) 会期中無休
0 件のコメント:
コメントを投稿