2010年1月8日金曜日

アリス=紗良・オット

アリス=紗良・オット


先週TBS系列「情熱大陸」でピックアップされた弱冠21歳、新進気鋭の女性ピアニストです。名前から察せられるように、ドイツ人の父親と日本人の母親のもとに生まれ、現在もドイツを本拠地とし、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学の特別奨学生として学生生活も送っているようです。

公式サイトのプロフィールによると、4歳でピアノを始め、5歳の時に初めてのコンサートで入賞、その後ヨーロッパを中心に数々のコンクールでの優勝、数年前からは日本でもコンサートも行い、2008年にニューヨークデビューをしています。

その中でも、2008年にドイツ・グラモフォンからCDアルバムをリリースしたことは、特筆すべきことだと思います。ドイツ・グラモフォンと言えば、世界でもっとも長い歴史を持つクラシックのレコードレーベルで知られていますが、番組の中でも、彼女と契約することはひとつのギャンブルであったというような事を話していました。その言葉は、実力や実績がある程度あっても、その人物にプロとしての資質やオリジナリティー、何より人を魅了するような何かが伴わなければ契約は出来ないことを物語っています。

番組での彼女の表情は、同じ年頃の女性とは少し何かが違って見えました。それは威風堂々というか、音楽で生きていくことへの自信や覚悟から得られたものが、ごく自然に表れているような感じです。日常の生活の中で、妹と交わされる会話では普通の女性と同じだよと思えなくもないのですが、僕にはそれでも何かが違って見えます。

日本でも今後更に注目されていくことは、間違いないような気がします。今年はショパンの生誕200年に当たる年のようですし、メディアが取り上げる機会が多くなると思いますから、またどこかでクローズ・アップされるかもしれませんね。

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