2010年1月7日木曜日

展示作業真っ最中!

昨日午後、作品が届けられました。梱包を解き、個々に収められた作品を箱から取り出す時はいつもわくわくと心躍ります。今回の作品は、いわゆる大判と言われるものが1点のみです。その他は半切やインチ判といった比較的小さなものになります。それでも、作品点数にすれば、41点に及びますので、展示作業は時間が取られてしまいます。


僕の場合、実際の展示は、先ず全体のテーマに沿った配置と流れを考え、大部屋を何分割かする感じでイメージします。そのイメージを思い浮かべながら、梱包された一点一点のイメージを確認し、大きさや枚数を見ながら、大まかな展示場所に置いていきます。

そんな作業と並行して、照明との関係やベンチシート等の備品の位置を考えています。これまでの過去3回の写真展では備品の位置は違っていました。それは家庭で部屋に調度品を置く場所を考えることと一緒で、優先は邪魔にならないこと(見る人と作品に対して)、アクセントとして突出しないことなどです。

一通り壁に作品を立てかけた後、少し休憩してから、初めて見るお客さんのようにゆっくりとギャラリー内を歩き回ります。その時は作品の順番や大小サイズ違いの作品に移る際の違和感、そして、自然に歩み見た時のリズムのようなものを確認しているように思います。他人事のような表現ですが、見るのはあくまで僕では無いので、ある程度客観視した自分がいるからです。その中で、写真展全体の構成や見せ方、居心地良さといったものを表現しているわけでもあります。

ほぼこれでいこうと決めてからは、いよいよ壁にくぎ打ちを行います。メジャーと水準器を使用しながら、躊躇なく打ち込んでは作品を展示し、他とのバランスを取っていく作業がひたすら続きます。昨日は約半分が終了しましたので、展示自体は今日で終了の予定です。その後キャプション作成、取りつけ、照明の調整等がありますが、会期には充分間に合うと思います。

それにしても、今回の作品群はとても密度が濃いというか、写真本来の力が突出し、ビンビンと迫ってくる印象を受けます。これは作品の大きさにはまるで依存しないものです。

皆さんもきっと感じられると思います。是非、お楽しみにしていて下さい。

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