2010年1月28日木曜日

ちょうど一年…異邦人のような感覚

仙台に引っ越して来てから、ちょうど1年になります。


1年前の今日は、朝5時に起きて、polkaをキャリアーへ入れるために格闘していたことを思い出します。夕方過ぎに引っ越しを終え、飛行機での長旅を終え、新居へと連れてこられたpolkaが示したおどおどとした表情やその後ひとところに隠れてじっとしていた事がはるか昔のことのような感じがします。

その日も今日と同じように北国といった感覚の寒さではなかったように思います。まぁ、仙台は東京から新幹線で2時間ですし、もはや泊まりがけで仕事に来なければならない場所でもなくなりましたので、少し北にある地方都市ぐらいが一般的なのかもしれません。それでも、300kmの距離感と体感としての温度差は、はるか遠い北の場所まで連れてこられた(自分から来たわけですが…)ような気分を、polka以上に感じていたような気がします。

これは決して仙台が好き、嫌いということではありません。実際、僕もこの土地で生まれ育ってきた人間ですから、やはり帰るべき場所との思いは、東京で生活していても常に感じていました。

ただ、離れていた約30年という月日は計り知れないもので、いまだどこかで異邦人のような感覚に捉われる時があります。もちろんギャラリーをオープンしてから出会った人々は幸いなことに皆さん良い方で、その都度大きな力を与えてもらったり、感動を共有出来たり、これまで経験することがなかったさまざまな思いを感じることが出来ました。

次第にそんな感覚も無くなるようになるかは分かりませんが、ひとつだけ分かったことがあります。それは、ごくごく当たり前のことです。
場所がどこであれ、結局人とのつながりの中でしか人は生きていけないということです。しかも、その手段や方法はいくつもあり、自分自身で取捨選択していかなければなりません。

僕の中での基準のようなものは、この事が自分の気持ちと直接繋がっているかどうか、です。
心や気持ちの無いコミュニケーションは、自己表現ではなく単なる発表や押しつけでしかないものです。

もし、そういうコミュニケーションをごく自然に交わすことが出来るようになれば、少しは異邦人から脱皮出来るのかもしれませんね。

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