2012年10月25日木曜日

退屈極まりない日常にこそ、ドラマがあるのです。


何も起こらない、いつもと同じ穏やかな時間だけが過ぎていく。

そんな静かな毎日の中にこそ、ドラマがあるのだと思います。

淡々とやり過ごしているだけの日々を、凡庸で単調と捉え、僕たちはあまりに多くのことを望んでいるがゆえに、満たされていないと勘違いしているだけなのです。いつの間にか季節は移り、自然はその摂理に従って生きています。それらと同じように僕たちも生きているはずなのです。本来は。

効率や利便性といった、人が考え、作り上げたものには際限が無いように感じます。何十年前に夢のようだと言われていたモノの多くは、現在その姿を変えながら、人々の暮らしの中に入り込み、当たり前のような振る舞いをしています。それらに対して、僕たちは何も疑問を感じないまま、自らも進化しているかのように素直に受け入れているようです。

普段の暮らしの中にある美しさやいとおしさ、或いは反対に醜悪で汚いものも含めて、見えるモノ全ては互いに影響しながら、時間の流れに押されつつ、共存しあっています。前に進むしかなく、そしてそこから先に何があるのかさえ分からないまま、流されている船の乗務員となった僕たちは、単純に受け入れるしかないのかもしれません。

本当は何も変わりはしないことを知りながらも・・・。

だからこそ、退屈極まりない日常にこそ、ドラマがあるのです。
 
そして、アートはそれらを改めて意識させる役割を持ってもいるのです。
 

 

エリック・チャン写真展  光と歳月

20121014日(日)-114日(日)                                       
13001900、月曜日、10/17(水)、23日(火)休み 入場料 \300
期間中何度でも入場出来るパスポート制です。
 
○一日前のクロージング・パーティー "the day before closing party"
日時 11月3日(土)18:00 - 20:00
場所 カロス・ギャラリー
参加費 ¥800(初めて来られる方は、入場料¥300は別にお支払いただきます)
予約不要

会期、休業日を変更しています。ご注意ください。

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