2010年4月6日火曜日

覚悟って・・・。

昨日ネットで見て、もっとも印象に残った言葉です。


「感動を創(つく)るものは走らなければならず、感動を得るだけなら座しても可能だ。走るか、座るか覚悟を決めなさい。おれたちは此処(ここ)にいてずっと走ってる。行ってらっしゃい」。

多くの人はすでに知っていると思いますが、脚本家で演出家の倉本聰さんが26年間もの長い期間主宰してきた「富良野塾」を閉塾するに当たり、4月4日の閉塾式で最後の25期生16人を送り出した時の言葉です。

倉本さんと言えば、「北の国から」が誰しも思い浮かぶと思いますが、僕も「前略おふくろ様」から好きな作家でした。当時はテレビの場合、脚本家や演出家は目立たぬ裏方であり、あまり表に出ることが少なかったのですが、そんなテレビ界ではすごく稀に世に知られた方です。それ以前では、山田太一さんぐらいだったように思います。

インタビュー番組での倉本さんは、その自信のありようが、少し上から目線のように感じて、僕はあまり好きでは無かったのですが、創られる作品はいつもすごいなと思っていました。それに26年もの間、私財を投じて、若手育成の場を提供し続けていたことに、本当に感服もしていました。

上の言葉には、個人の問題というか、最終的には周りではなく、その人自身のありようが一番重要で、そんな思いがある人とは一緒に事を起こす準備はしているよ、と言っているようで、素直に感動してしまいました。

これは、何も芝居に限った事では無く、普段の日常の生活の中にも言えることだと思います。評論家然として周りを眺め、面白可笑しく生きていくことを選ぶか、その中に入り周りに感動を与える生き方をするかでは、まるで違う生き方をしなければなりません。

それが、覚悟なんでしょうね。

0 件のコメント:

コメントを投稿