2011年1月23日日曜日

新鮮な発見

今日は展示が重なります。午後から3名が来られて、それぞれのサポートを行う予定です。Sha-gakuの場合は、事前に参加者の展示作品を全て見ないことと、実際の展示レイアウトもその時点で決まっていない場合があるので、その場で悩む方がいらっしゃいますし、僕もその時に考えることがあります。


本来から言うと、展示を行うに当たり、作品自体のセレクションが大変重要なものになります。そこから、実際の展示を考えるわけです。ただ、壁に取り付ければ何とかなるものもあるにはありますが、そう簡単にはいかないものです。構成や流れも大切な要素のひとつなのです。

限られたスペース、壁面に展示を行い、世界観も含めて表現することは、実はとても難しいことです。作品が少なく、展示経験もあまりないので、最初は一面だけでと話されることが間々ありますが、そういう方は得てして、自身の作品を深く見ていない場合が多く、あまりお勧め出来るものではありません。

小説の種類に短編と長編があるように、展示にもそのようなものがあるからです。決して、小品や大作といった形としてのものではなく、展示コンセプト(意図)というべきものです。その辺りの解釈を間違えてしまうと、せっかくの作品が台無しになってしまいます。また、展示する側は常に見る側の意識も考えなければなりませんし、かと言ってあまり考えすぎるとコマーシャルにしかなりませんから、両方へのバランス感覚が必要となるわけです。

これには方法論といったリテラシーが必要とはなるのですが、もっとも重要なのは経験だと思います。今日来られる方の中には展示経験のある方もいらっしゃいます。僕もあまりしゃしゃりでようとは考えていません。自発的に考え、行動しない限り、身につかないものですからね。

それにしても、いつも変らぬように展示しているつもりですが、その時々で新鮮な発見はあるものです。これまで気づかなかったことが、目の前にパッと拡がることさえあります。今日はどんな驚きや感慨を受けられるかと、とてもドキドキとしているのです。

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