2010年3月26日金曜日

新しい出発

昨日はこちらでは、大学の卒業式が行われたようです。全国的にそうなんでしょうが、新たな出発の季節なわけです。


僕も大学を卒業し東京に出たのですが、就職した会社では、新人は誰しも現場での仕事が始まりでした。仕事の面白みを感じる前に、仕事を覚え、早く慣れることが一番なので、多少の不満は有っても、そういうものだと思いながらやっていたように思います。

工場は3交代で稼働していたので、シフトで夜勤も経験しました。その頃は、今のように週休2日なんて習慣はなく、休みは日曜だけの会社が多かったと思います。朝、昼、夜とシフトで勤務を行うと、いわゆる普通の時間帯で仕事をしているわけではないので、制約もありますが、結構余裕も出来ました。夜勤の次の週は昼3:00始業の勤務になるのですが、その間2日半の休みがありました。(逆に朝から夜勤になる場合は、1日と短かったのですが。)

なので、寝る間を惜しんでというか、夜勤が終わった朝から、映画館へ出かけていました。大学の頃は、大の映画好きであったのに、見たい映画も来ない場合が多く、悔しい思いをしていました。キネマ旬報を毎月読みながら、岩波ホールで映画を見ることが、先ず東京に行ってやることのひとつになっていました。

まぁ、その思いはほどなく達せられたのですが、今思えばよくもこれほどと思えるほど見に行っていたものです。それから、1年後、職場が技術部門に移った事もあり、時間に余裕も無くなったのですが、それでも月に3本程度は見ていました。やがて、週休2日制になり、余裕が出来るかと思いきや、逆に休みがあまり取れない程仕事を任せられるようになり、以前より忙しい毎日になっていました。その分、仕事の楽しさも分かり始めましたが。

これから社会に出て、就職し、自分の仕事を全うしようとする人たちのほとんどは、しばらくは非常に忙しい毎日を過ごすことでしょう。仕事イコール人生という生き方は、今の時代にそぐわないのかもしれませんが、そんな時期が有ってこそ、自分の生き方が見えてくるとも思います。

失敗や経験はその人をタフにしていくものです。もちろん周りの環境が有ってのことですが。自分自身に前向きにそして出来るだけ外に向かって自分を出していってほしいなと、素直に思います。

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