2010年3月6日土曜日

津波・・・その後。

今週、チリ大地震の影響で太平洋沿岸全域に津波が発生し、宮城でも大津波警報というこれまで聞いたことも無かった警報が出されました。警報で出されていた予想の波高さにならずに済んだのですが、養殖業者にはかなりの被害をもたらし、沿岸の民家等には浸水したところもありました。


今朝のニュースを見ると、避難警報が出された地域の住民で、実際に避難場所へ移動した方は全体の約6%であったようです。日本のほぼ裏側から迫りくる波を、ほとんどの人は本当に日本の裏側の出来事のように感じていたのかもしれません。

地震については、間近でその被害を受けたり、見たりしているので、もし確実に起きることが分かり、まだ避難する時間がある場合は、多くの人は逃げるのではないかと思います。そんな地震大国であり、四方を海で囲まれているにも関わらず、津波に関しては何か他人事のように思えてしまうのは、僕だけではなかったわけです。

警報は一日中テレビ画面上に流れ、いつでも見られる状況にありましたが、今まさに目の前で起きているという実感がないので、何か傍観者のひとりのように思えて仕方ありませんでした。いたずらに危険を煽るような報道や警告は人々に一層の不安感を与えてしまいますし、その辺の匙加減というか、伝達方法のむずかしさも感じました。

いずれにせよ犠牲者が出なかったのが幸いでしたが、対岸の火事のようなつもりでいると、いつかしっぺ返しを受けるような気もします。人は自分自身に起きた痛手や傷を容易に忘れることはありませんが、そうではないものにはひどく鈍感に出来ていると思っています。(そうでないと現実として生きていけなくなる)

なので、あえて自ら積極的に感じようとし、行動することを忘れてはいけないなとも、改めて感じたのです。

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