2010年3月24日水曜日

停電の朝

今朝朝早くというかまだ夜も明けきらない午前4時にビルが停電しました。と言っても、突然では無く、点検の為あらかじめ決められていたものです。昨夜はギャラリーの戸締りをしてから、エレベーターに乗ろうとした時にそのことを思い出し、またギャラリーへ戻り、突発的に電気が切れるとまずいと思われる機器の電源を落としました。


先ずはPCとそれからよく分からないのでクレジット端末と、とりあえず2つだけの電源を切りました。ギャラリーの中には、外との繋がりや時間的な関係を持っている機器はほとんどありません。電話、FAXはありますが、停電になっても大丈夫だろうと思い、そのままにしていました。

自宅の方は、これまた電源を落とすものもないので、そのままにしていつものように寝てしまいました。特に早く寝たつもりは無かったのですが、停電直前に目が覚めたようです。隣にある目覚まし時計を見ると、3:50を示していました。部屋にある小さな常夜灯は、オレンジ色に光っています。

横になったままぼんやりとその明かりを眺めていましたが、やがてブチッという音とともに部屋中が真っ暗になりました。polkaは布団にもぐり込んでいるらしく、おとなしく寝ているようです。やがて、窓の外からは普段とは違った騒音のようなものが聞こえてきました。どうやら点検作業が始まったようです。

うつらうつらとその物音を聞きながら、カーテン越しに近くのビルを見てみると、ところどころに明かりがあります。もうすでに朝の始まりなのか、それとも夜の続きなのかは分かりませんが、明かりにはそれだけで暖かさや生活の営みを感じさせます。

点検時間は1時間の予定でしたが、多分30分程度で終了したようです。プチッという音とともに息を吹き返したかのように、部屋の明かりが付き、冷蔵庫の鈍い音や電話のスイッチ音が聞こえ始めました。動き始めた機器に生はないのですが、何故かあぁ動き始めた、無事生き返ったような、そんな不思議な雰囲気に捉われます。

やがて、僕は安心したように、いつの間にか眠りについたのでした。

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