2011年4月9日土曜日

特別

昨日早朝からゴルフの祭典と言うべき「マスターズ」の放送が始まりました。約1か月に渡り、震災の報道を繰り返し見ていたこともあって、きれいに整備されたコースや緑の色彩がとても新鮮に感じられました。


今日が2日目、予選通過がかかる日でした。今回の大会には日本人選手が4名参加しています。ご存じのように、「マスターズ」はオープンの大会ではありませんから、規約に沿って選ばれた選手のみが招待されるわけで、自分から出場をエントリー出来ません。実績や実力で選ばれた選手のみで行われる世界規模の特別な大会です。

今日予選を突破出来た日本人選手は、過去2度の挑戦で予選を通過出来なかった石川遼選手と日本人初のアマチュア選手として招待された東北福祉大2年の松山英樹選手でした。いずれも19歳の若者です。石川選手は既にプロとしての実績は充分な程で誰もが知っている選手ですが、松山秀樹選手はアジアアマチュア選手権で優勝し、マスターズへの出場切符を手に入れました。

画面からは、2人とも物おじせず、堂々とプレーしていた様子が伝わってきました。また、充分にそれぞれの個性が出たプレーぶりは、見る側に気持ちよさや心地よさすら感じさせてくれます。残りの2日間にどんなプレーを見せてくれるのかの期待感と共に、大きな可能性を見せてくれたように思います。

テレビを見ている多くの人は、この若者2人は特別なんだよねと思うことでしょう。実際、僕もそう思うし、誰もが出来ることかと言えばそうではありません。しかしながら、必ずそんな自分の姿を想像しながら、毎日のトレーニングや今までの大会に臨んでいたようには思えるのです。そして、徐々に備えられた実力に運も味方して、選ばれるに至ったのです。

他の選手も含め、彼らは多くの人々に自分のプレー(行動)によって、感動や希望といったものを見せてくれます。本当は、自身の本位とは違った形なのかもしれません。だから、そういう意味でも選ばれた特別な人間なわけです。

でも、始まりは皆同じです。そして、決して多くの人々ではなくても(たったひとりであっても)、人それぞれに大切で特別な存在であるはずなのです。


可能性は誰にでもあるわけで、むしろそれを阻害したり、閉ざしてしまっているのが、自分自身であったりします。忘れちゃいけないのは、生きていられる時間には限りがあるということ。

それも皆同じ。


繰り返される日常に埋没してしまわないように・・・。

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