2011年4月8日金曜日

いつものように

昨夜11時32分に震度6強の余震が起こりました。自室でソファーに横になっていたのですが、すぐに飛び起きてテレビを押さえていました。先月11日の大震災の際は、ギャラリーにいて、尋常ではない揺れに何も出来ない状態でしたが、昨夜のそれは規模は小さいにもかかわらず、上の階であったので、同じような揺れの感じを受けました。


幸いライフラインは止まることなく(ガスは一時的に止まりましたが、リセットし直してつきました)、エレベーターが動かなくなった程度で済みました。ようやく、ガスが復旧し始めたばかりで一安心していたところでしたから、また止まってしまうのかと思いましたから、幸運だったと言えます。

polkaはすぐそばにいたのですが、地震の最中は身じろぎもしませんでした。収まると同時に立ちあがり、部屋中をウロウロとし始め、いたるところで上を見上げ始めました。それは、自分の居場所をひとつひとつ確認し、今起きたことが何なのかを調べているようにも見えました。

テレビでは各所での停電の様子や被害状況が映し出されていました。それでも何より怖いと感じたのは津波警報の発令でした。また同じようなことが起こらなければ良いのだがとの思いがずっと頭から離れません。1時間を過ぎた時点でそれが解除された時は、当事者ではないにせよ、いくらか安堵している自分がいました。

専門家や気象庁はまだ同程度の余震の可能性があると話しています。そんな話を聞いていると、いつまでこんな状態が続くのだろうかと、暗い気持ちになってしまいます。そんな気持ちのまま、階段をとぼとぼと降り、ギャラリーの様子を見に行きました。

ギャラリーの扉を開けると、何も変わっていません。地震なんか知らないよとでも言っているように作品たちは壁に全て残っています。ある程度、予想はしていましたが、思わずほぉーと声を上げてしまいました。

驚きというよりは、変わらないことへの安堵感で、そうなったのだと思います。

それから、変わらず続けていきたいとの思いが強く、湧きあがってきました。そして、少しでもこの場で感動や安らぎ、落ち着きのある心を取り戻してくれたなら。


このブログを読んで下さっている数少ない方々にこの場でお願いします。

是非とも、写真を展示、発表することで、多くの方に復興への可能性を見せて欲しいのです。その為のサポートは惜しみなく行います。

地震以来、こんな時に何やっているのだという声が僕の頭の中でずっと渦巻き、もっとやることがあるのでないかと急かされている感じがしています。でも、僕が今出来ることは・・・ギャラリーを続けることなのだろうなと。


今日も一日が始まります。

いつものように。

0 件のコメント:

コメントを投稿