2010年8月5日木曜日

語らいの場として。

ギャラリーには色々な人が来られます。現在行っている木戸孝子写真展も先の”Sha-gaku”も、在仙であったり、仙台近郊の方の展示ですので、お知り合いが来られる場合が多く、これまでの企画展とは客層に変化が見られます。ざっくりと7割がたは自分でも写真を撮っている方、以前から来ていただいている方も5割程度で、写真展なるものを始めて見に来られる方も増えています。


僕は占い師でもなく、予知能力もありませんから、一目見ただけでその人がどんな職業であるとか、自身で写真を撮られているかまでは分かりませんし、話の内容から推察するわけです。それでも、よほどのことが無い限り、こちらから職業や年齢を聞くことはありません。主に展示している作品の内容やアート写真を取り巻く環境やその他アート全般に関する話を、正直すぎるなと思えるほど、あけすけに話してしまっています。その為、自分でも余計なことを行ってしまったのではないかと、反省することはたびたびあります。

昨日も作家のお知り合いの市会議員が見えられて(話の最後で名刺をいただき分かったのですが)、少し話をしていたのですが、仙台の文化環境や状況をあからさまに話してしまいました。いやはや、大変失礼なことをしてしまった感じで、名刺を拝見した時に、至極恐縮してしまいました(今更遅いっ!!)。

また、閉廊間近に、以前中村ノブオ写真展を見に来てくれた当時高校生で、現在はお隣の山形の専門学校に行っている女性がみえられました。昨日山形へ戻る前に、寄ってくれたのです。一度来ていただいて、連絡先を教えていただいた方や話をした方の顔はおおよそ覚えているのですが、名前までは覚えきっていません。失礼だとは思いつつ、ついつい名前も聞かずに長い時間話をしてしまいました。

親子以上に離れた年齢なのですが、そんな感じはしません。もっともそれは僕がそう感じているだけで、相手にしてみればそうではと思います。でもね、仙台で買い物をして、そのまま戻ればいいところを、わざわざこの暑い中訪れて来てくれたのには、もちろん作品を見たかったことが一番でしょうが、それだけでも無いと勘違いしてもいいですよね。(変な意味での勘違いではありませんが)

結局、終電近くまでいてくれて、僕ひとりが話をしていたように思います。もっと話を聞かなくちゃいけないと反省しつつ、名前を思い出し、お礼のメールをしました。しばらくして返信があり、電車には間に合ったようです。ほっと、一安心です。

毎日どんなお客さんが来るのかを楽しみにしています。もし、お客さんさえ気が向けば、いろんな話が出来ればと思っています。ギャラリーって、本当はそんな場ではないような気もするのですが、それでも良いのではと素直に思います。

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