2009年7月13日月曜日

全米女子オープンゴルフ コリアン・パワー

今朝も早くから、全米女子オープンゴルフを見てしまいました。

72ホール目で約6mのバーディパットを入れ、劇的な優勝を遂げたのは、韓国のジ・ウンヒ選手でした。優勝スコアがイーブンと言う、とてもタフな消耗戦だったように思います。

それにしても、韓国選手は非常に強いですね。昨年に続き2年連続で韓国勢の優勝です。また、トップテンの約半数が韓国勢だったと思います。

1998年にアメリカツアー1年目の朴・セリ選手が全米女子オープンを制してから、俄然韓国内でゴルフブームに火がついたようです。いつか朴・セリのような選手になり、アメリカでの成功を夢みながら、家族ぐるみで自分の娘にゴルフを始めさる親が急増したそうです。

そうした、ジュニア時代からの厳しい環境が、今の韓国勢の活躍に繋がっていると言えます。韓国には大きな国内ツアーが無いことも一因に挙げられますが、若い自国の選手が世界的に活躍している姿を見て、自分にも出来ると現実的に思っていることが一番でしょう。

ただそのようにして、有無を言わさず練習を行い、プロゴルファーとして生きることを幼いころから強いられる子供の気持ちを考えると、ちょっと複雑な思いです。もちろん多くの子どもはプロゴルファーになることを夢みて、一生懸命練習しているのでしょうが。

朴・セリ選手も2005年には不調に陥り、2006年の全米女子プロ選手権優勝までは名前が出て来ない時期がありました。自身でも燃え尽き症候群だったと分析しているそうです。20歳でメジャータイトルを獲得し、約5年で燃え尽きてしまうなんて何かとても悲しいですね。まあそれも一流選手だから言えることだと思います。

来年以降、アメリカツアーが減ると言われています。その為、多くの韓国選手が日本ツアーに参戦し、いつの間にか優勝者から日本人の名前が無くなったなんてこともあるかもしれません。それも競争原理の中では仕方の無いことですね。

家族を背負い、成功を義務付けられた韓国若手選手のハングリー精神には頭が下がりますが、少しほろ苦い部分を感じます。

成功イコール幸せであることが一番良いことだと思っていますが、かならずしも幸せイコール成功でなくても良いような気もします。

やはり、楽天的ですかね。

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