さて、それとは別に最近良く聴いているアルバムがこれです。
ドリカム、吉田美和さんのソロ・アルバム「beauty and harmony」です。1995年に当時ニューヨーク・LAで活躍していたマイケル・ブレッカー(以前紹介しています)やデイヴィッド・T・ウォーカーらとの豪華共演で出来たものです。タイトルは、自身の名前を英訳したものですね。バラードには定評のある彼女の声を聴くだけで、充分心地よく元気になるのですが、それに加えて僕の大好きなミュージシャンが奏でている音が、たとえ短いフレーズであっても分かってしまうので、とても楽しいのです。
アーティストには個性が必要だと、僕的には思っています。長年同じような作風や曲想で制作され、ある意味マンネリ化しているような感じに思えても、実はそれを続け、一目見た時、耳にした時に、あぁ、この人だなとかこの色だなとかで、アーティストを連想、確信出来ることは、すごいことだなと思うわけです。
もちろん、常に変化を求め、創造の可能性なりを探っていくタイプを否定するわけではありません。実はそんなタイプのアーティストもとても好きなのです。ただ、同様な作風、テーマ性であれ、長く継続して発表し、しかもそれが一定以上のレベルを保持していることは並大抵のことではないはずです。そこには、アーティストとしての確固たる覚悟のようなものを感じます。
常に絶対的評価に身を晒し、自分の内面に問いかけながら制作をしている姿は、何か修行僧のそれに似ているのかもしれません。表だって、そんな素振りは見せませんが・・・。
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