2010年6月26日土曜日

最後の週末

“Sha-gaku”最後の週末です。いつもの企画展は、ほぼ2カ月の会期でしたので、あっと言う間に終わってしまう感覚があります。このまま終わってしまうのが、惜しいですね。何度も話しているようですが、”Sha-gaku”に参加して下さったメンバーは、どなたも個人的に知り合いではありません。それぞれが、それぞれの作品を持ちこみ、自分の表現を展示と言う形を通して、自分自身の現在ある姿を表わしているように思います。


全員他に仕事を持ち、忙しい毎日の中、プリントや額装、ポートフォリオ作成を行っています。おそらくは、この3カ月の間で、展示のことを考えなかった日は無いのではないかと思います。今回初めて使用するプリント用紙であったり、自ら額やマットを手配し、作業を行っているわけですから、時に不安を覚えることもあったのだろうと想像します。

それと、“壁一面ずつの自由な表現”が原則でしたし、僕が作品自体の見解を示すわけではないので、プロデュースなんてことはあまり考えていませんでした。もっと、作品同士の個性で、壁と壁が喧嘩し合ったり、何か枠から外れてしまっているようなものがあっても、それはそれで良いと思っていました。また、これはグループ展ではなく、壁面ごとの個展ですと、謳っているように、僕としては強く個を意識しています。この企画を行うことを考え始めた時に、ここだけは崩したくない部分ではありました。

偉そうなことは言えませんが、人ってそれぞれ違うわけだし、その違った部分を認め合うことから物事が始まるような思いを、ずっと持っています。許容というか寛容というか、そんなことかな・・・。自分自身の枠や世界だけに捉われることは、自分の自由度や価値観を狭めてしまうだけですしね。もちろん自分があっての話ですが。

話がずれそうですので、この辺で止めますが、”Sha-gaku”のメンバーは自らの個性を充分に発揮してくれています。見逃すと損をしますよ。

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