2010年6月9日水曜日

写真展としてのまとまり

昨日は7月に”Story vol.1”企画として開催予定の作家、木戸さんが打合せを兼ねてギャラリーの訪れてくれたのですが、今回展示されている作品群を一通り見た後に、全体の印象として、とてもまとまっていますねと言われました。その一言はとても嬉しかったです。


参加者それぞれは、互いの作品は一般の人と同様に”Sha-gaku” Special Siteでしか見ていないし、点数すら、展示方法すら知らないわけで、本当にまとまりが付くのかと不安視していたのではないかと思います。まぁ、自身の展示のことに集中していて、他の人がどんなものであるかはあまり考えなかったかもしれませんが。

なので、唯一、僕だけが頭の中で展示前から全体像を描いていたことになります。それは、この企画を立ち上げた者として当然と言えば当然なのですが、それでも最初からそれを意識しながら行っていたわけではありません。”Sha-gaku”の趣旨である壁面への自由な表現と言うことを考慮すれば、全体のバランスはあまり関係ないことで、むしろ破天荒な、突拍子もない構成になっても不思議はないのです。

参加している5名の作品を最初の打合せで見させてもらい、ある程度の展示方法を聞かせてもらった時点から、実は全体の構成へのアプローチはかけていました。それは結果責任としての僕の立場を自分自身が充分に理解していたからです。それでも、ここまで違和感なく、まとまりが付くとは考えてはいませんでしたが・・・。

自画自賛をしているような言い回しで、すごく居心地が悪い感じがしてきたので、これはこれで終わりとしますが、結局のところ多くの人に見て欲しいなというのが今の僕の本音なんですね。何しろ、一度に違った個性の写真作品を約150点も見られる場所は、ここしかありませんから。

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