2011年10月23日日曜日

展示までには・・・。

昨日は停電騒ぎがあったりして、さて今日はと思っているのですが、何事もなく一日が過ぎていくような気がします。日曜日の朝らしく、通りを行きかう車もやや少なく、歩いている人もあまりいません。普段の一日ですね。


次回の展示準備もほぼ終わり、あとは作品搬入を待つばかりです。以前に話していると思いますが、作品搬入前に壁に金具を打ちつけていますから、それらに一点ずつ掛けていけば展示は終了します。最終的には、実際の並びや流れを見ながら構成を調整するのですが、それほど時間は掛かりません。

その場で出来ることはホントに限られたものですから、やはり段取りが大切なわけです。実際、展示の構成は作品を生かしも殺しもします。作品は既にあるのですから、サイズや額装仕様を含め、並行して検討しなくてはいけません。

自宅等で小さい写真を並べながら、実際の壁面をイメージすることは、展示経験の少ない人にとっては、難しいことだと思います。でも、検討する内容は、与えられた空間、壁面に、ある形のものを並べていくだけです。しかもそれほど莫大な広さを持っていることは少ないわけで、数メートルの範囲内のことですから、おのずと決まってくるのではと思われるかもしれません。

それでも、額装の仕方やサイズによって大きく見え方は変わりますし、作品が持つ世界観を具体的な形として表現するにはと頭を悩ますのです。しかも、サイズに関わる具体的な数値というものは、普段の生活から影響を与えられます。センチよりもインチの方がピンとくる人もいますし、メートルよりもミリの方が分かりやすい人もいるのですが、案外漠然と大きさを捉えている人の方が多いように思えます。

自己表現の場としての展示会は、商品紹介でも品評会でもないので、ただ並べておけば良いと考えている人はいないのが普通で、もしそうであるなら発表する必要はありません。よくある定例の発表会のようなものでも、そのような意思が個々にあるのなら、それなりに何かを感じられるものです。

作品を発表する行為には、作品そのものはもちろん、あらゆるところに自身のメッセージが形づけられなければならないという意識が内包されていなければ、意味がないということなのです。

だから、何度となく悩み、自分なりの結論を見出す作業が必要になるのです。



○福島隆嗣写真展 「恐ろしいことを考え続けるための都市実践」

 2011年10月30日(日)~2011年11月20日(日)

 13:00~19:00、月曜日休み、入場料 \300

 期間中何度でも入場出来るパスポート制です。

http://kalos-gallery.com/exhibition/next_exhibition.html

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