2011年3月3日木曜日

ワークショップ

6月予定の”Love and Joy(仮)”は、基本Club Blossomを主体として行う企画で、大きなテーマとして人を元気づける、笑顔にするものとしています。現在、3名の男女が初回のワークショップを終え、自分の写真や伝えたいメッセージ、テーマに向き合おうと悩んでいます。


大きなテーマはあるわけですから、これまで撮影をしていたものを見直して、それらしいものをピックアップしてまとめれば出来ると思われがちですが、それは大きな間違いです。簡単に言ってしまうと、感覚や気分、イメージの良さといった漠然とした要素によって選択された写真が、例え何かまとまりがあるように見えたとしても、果たしてそこから本当の自分の思いや考えが表現出来ているかというとそうではないからです。

今、彼らはこのもっとも重要な部分を自分自身、写真そのものに問いかけ、引き出す作業をしています。ここで、小さな核を見つけ、それらに自分が納得出来るかどうかが鍵になってきます。そして、ここがもっとも苦労する部分なわけです。

僕はそれを行っている彼らに対して何をしてあげられるかと言うと、正直ほとんど何も出来ないと思っています。じゃぁ、ワークショップのような形で行っても意味がないのではと思われるかもしれません。

現段階での会話の比率は圧倒的に僕の方が多く、彼らは言葉少なめです。悩み、見つめ、さらには今まで考えていなかったさまざまなことが頭を巡り、混乱し、不安だからです。、僕自身は想定しうる事柄についてのアプローチの仕方や考える上での方法論を話しているだけです。決して、こうだと決めつけないことが前提です。(時と場合があるのですが)

これは学校ではありません。キャリアにも生活の知恵にもなりません。それを承知で、彼らは真摯に考え、困惑の表情を僕の前で浮かべます。これを見て楽しんでいる程、僕はサディスティックな人間ではありません。同じように僕も不安なのですが、それを表情や言葉、態度として表わすことを良しとはしません。

作品は彼らが作りだすものだし、そこに僕の意図は入り込めません。しかしながら、それらを形づけ、発表する手助けやサポートは出来ます。ただそこにはコミュニケーションが絶対的に必要で、僕もこのやり取りを通して、彼らからさまざまな内容を学んでいるのだと思います。

だからこそ、素直な気持ちで、ガンバレとエールを送りたいのです。

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