2011年3月20日日曜日

頑張ろう-7

仙台中心部は少しは落ち着きを取り戻してきたようです。ライフラインが回復していない地域はまだまだありますが、ひとりひとりが節度を持って生活しています。ギャラリーのすぐそばにあるCOOPにも、昨日までの長蛇の列は見られなくなり、各自が最低限必要なものだけを買い、今日は休息に当てているのかもしれません。


地震後の1週間には、その人自身の隠された日常を垣間見た思いがします。普段は何も言わずに明るくふるまっている方々でも、それぞれの事情を抱え込みながら生きているのだということです。

自身が持病を持っていたり、同居するものに体の不自由な方がおられたり、身寄りもなく生活をされていたりと、普段はこれぽっちも口に出さないことが表れてきます。それだけあらゆる面で切迫しているのだと思います。

僕はそんな事情を耳にするたび、何も出来ない自分が情けなくなります。どれほど励まそうとしても、それは実際の問題を解決してくれるわけではなく、ひとつの言葉よりも一滴の水の方が彼らを救うのだと思えてしまいます。

だからといって、仕方ないとは言いたくはありません。やはり、自分が出来ることをやっていくしかなく、その中で笑顔を取り戻せる、心が安らぐ瞬間を感じてもらえればと今は考えようと思います。

昨日、”Love and Joy”へ参加したいとギャラリーを訪れてくれた女性がいました。有り難いことです。彼女は昼夜2か所で働いていて、その間の少ない時間の中、写真を撮っていたと言います。今回の震災で1か所が就業不可になり、時間が出来たことをポジティブに捉え、今すぐにでも自身の伝えたいことを表現したいと、明るく話されました。

ホント、元気づけられました。

今夜もしくは明日に、”Photo Showcase”の展示変えをします。そんなことをしても仕方ないじゃないと言われそうですが、以前から告知したものですし、参加者の意向でもあるし、可能でもあるから、そうするだけです。

気分転換に、ちょっと暖まっていきたい人は、買い出しのついでに休んでいって下さい。



今日も、頑張っていきましょう。

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