2011年3月23日水曜日

子供らの笑顔~頑張ろう-10

僕の実家はギャラリーから自転車で5分程の距離にあるマンションです。この地域でも古い時期に建てられたものですから、今回の震災でも大きな損傷を受けています。当日は玄関の扉が軒並み開かなくなったりして、部屋にも入れない方がいらっしゃいましたが、今はだいぶ落ち着いてきました。


そのマンションの一階の3分の2が保育園になっていて、昨日から園児の受け入れが復活しました。ガラス越しに子供らの姿や声が見え聞こえてくるのですが、彼らの無邪気で屈託のない笑顔を見ていると、心が安らぎます。

幼いながらも今回の震災は理解しているはずで、たびたび起こる余震に不安になり、知らず知らずのうちにストレスも溜まっているのだと思います。それでも、彼らには将来を不安視している様子は見られません。幼いがゆえの無知さと言ってしまえばそれまでですが、決してそれだけではない力強ささえ感じます。

むしろ、将来に不安を抱え、これから先が見えないと感じているのは、僕のような大人なのです。僕らはこれまでに様々な経験や学習をしていますから、将来を予想することに長けているし、実際そういった予想が自らの不安を一層煽ってもいます。

子供らにとって大事なのは、今であって、先ではないから、あんなにもとびきりの笑顔を見せてくれるわけです。笑顔は知らない人々を元気づけてくれるものです。そんな彼らの笑顔に大人は答えていかなければならないのです。

今、僕は少しでも笑顔になれる写真を見たいのかもしれません。アートとか主義・思想とかそんなことを飛び越えてしまった何物かを求めているのですね。そして、まだ本当に漠然としているのですが、多くの人に伝え、お見せしていけないかと考えています。しかも、ここにいる身近な人々と一緒に。

提案・意見はいつでもお受けします。



今日も頑張っていきましょう。

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