2011年3月27日日曜日

繋がり~頑張ろう-14

ギャラリーに寝泊まりするようになって半月が経ちました。いつもギャラリーは非日常の空間と話していますが、今や僕にとっては日常の空間になってしまいました。日に2度程自室へと戻り、polkaへの食事と様子をうかがいに行きますが、9割以上はギャラリーにいるわけです。それでも、家を失った方、家に戻れない方々は、100%そういった状態ですから、僕はまだましな方だと思っています。


普段、僕を始め、多くの人は日常の中に少なからず不平、不満を抱えながら生活を送っているのですが、今はその日常に戻ることが最重要になっています。しかしながら、県内で現在避難所におられる方は、約9万人と言われています。その中には家を流されてしまい、戻る場所すらない人が数多くいます。県外への避難、仮説住宅への入居等が急務となっていて、行政、政府はその動きを活発化させています。

おそらくは泣く泣く、或いは仕方なく移住を決める人がたくさんいるのだと思います。なぜなら、僕は震災後に改めてコミュニティーの強さを感じているからです。非常時だからそうなんだと思われるかもしれませんが、30年近く東京で生活をしてきた僕ですら、その恩恵を受けながらいることを感じています。

大きな暴動やパニックもなく、皆で分け合い、助け合いながら生きている源って、その土地に対する愛情があってこそですし、さまざまなコミュニティーという同胞意識の強さがあるからのように思えます。そうでなければ、安全、安心が確保された場所へ移動することになんら不安を感じるはずもなく、大抵の人々はそれに従うはずです。

それでもそう簡単に割り切れない理由は、コミュニティーという姿が見えづらいものを構成しているものが、この土地にいる人々の心や気持ちの繋がり以外の何物でもないからです。それって、ある意味オープンな環境を阻害する要素にもなりかねないのですが、逆に大きな活力を生むとも思っていて、きっと復興への足掛かりとして大切なものになるのでしょう。

代償はあまりに大きく、復興への障害や壁は幾重もあります。

それでも想いはひとつのような気がします。

自分を取り戻すこと、そして周りの人々を思いやること。

僕もそこから始めます。



決して無理せず、頑張りましょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿