2011年3月8日火曜日

真意は常に作品自身にあるものだから。

”Gallery Collection & Photo Showcase”は1週目を終えました。今回の企画の特長として、期間中展示変えがあることです。江口さんの個展「Beyond」からの抜粋展示は、1週置き、新作及び小出さんの作品についても中日を境に変える予定にしています。


江口さんの「Beyond」の1週目はこんな感じでした。


ギャラリー全体を使った個展とは違い、わずか1.5mでの展示ですから、奥深さは伝えきれないと思いますが、1週ごとにコンセプトを変え、トータルで見てもらえると、理解出来るようにしているつもりです。

2週目と一部小出さんの作品展示がこれ。


展示ってとても面白いものでもあり、怖いものでもあります。作品自体を飾り、構成するだけですが、見た目は重要な要素ですから。作品を生かすことも殺すことも自在に出来ます。


僕自身一番考えることは、奇抜で華美なだけの演出は避けることです。作品世界を理解し、出来るだけそれ自体損なわないものにしなければなりません。いつも、作品がもっとも語っている純な部分を見る側に理解してもらえるようにしたいと思っています。

あからさまにではなく、自然な印象として、受け入れられることが第一です。そこに創意、工夫、ノウハウが隠されています。何か難しそうに感じるかもしれませんが、作品をジッと見つめていると、それ自体が語りかけてくる錯覚を受ける時があります。そう、もちろん錯覚です。

そして、錯覚が思いすごしにならないようにするのも僕の役割だと思っているわけで、必ずもう一人の自分が隣にいるように感じます。でもその状態はよくある天使と悪魔の関係ではありません。だから、常識から言ってとか、誘惑に駆られてとかで、判断するわけではありません。

真意は常に作品自身にあるものだから、見誤らないように立ち止まれというべき自分がいる感じです。迷ったら、作品をもっと良く見ろよと言われているのですね。



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