2010年7月31日土曜日

常識・・・。

熱中症による死亡者が全国で200名を超えたと言います。ということは熱中症に罹った人はその数十倍?にも及ぶわけで、いかに猛暑であることが分かりますが、同時に人々の暑さに対する経験値も原因なのかなとも思います。


亡くなった方の9割が、65歳以上だと言います。ひとり暮らしでどうしようも無かった人を除いても、非常に多い数値に感じます。家の中で日差しを浴びなければ大丈夫だろうと思っていた人もいるのでしょうね。また、以前から冷房はあまり体に良くないとの考えもあったのかもしれません。

僕たちはその時々の常識に捉われながら生きているものです。これは世間がそうだからとか人と同じようにという考えが先にあります。特に日本人は「和」を尊ぶ精神が昔からありますので、ちょっと人と変わった行動や言動には敏感になってしまう傾向にあります。

ところが常識なんてものは、いつでも覆されるものなのです。これは、今までの歴史が証明しています。一例として、戦前と戦後の日本人の在り方を見れば、良く分かることです。今はこれが常識であっても、明日は違っているかもしれないのです。

熱中症の話から何か関係の無いことを言っているようですが、これもひとつの例えであって、実はこれまで常識と思われてきたことが、実は違っているなんてことはたくさんあるよと言いたいのです。

アートはよく真理を追い、それを表現するものと言われますが、これも世間一般での常識や考えは常に移ろいゆくものだからなのです。僕自身、変わらないもの、変わってはいけないもの、それが常識と言われているものにも、出来るだけそう思いこまずに判断し、行動にうつしたいと思っていますが、その辺りは実際とても難しいものです。

まぁ、結局は自分自身によってくるわけで、そこから先にあるものが見えるか見えないかも自分次第だということです。だから、常識だと言われていても一応は疑ってかかった方が良いのかもしれないなと思うわけです。

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