2010年7月15日木曜日

両手を自由にして

今日も雨です。テレビでは連日豪雨の様子が流れています。こちらでは、それほどまでの降り方ではないのですが、やはり毎日のように続くと気分が滅入ってきます。僕自身、傘を差すことというか手に何かを持っていることがあまり好きではないので、空から何かが降っているのを見るとそれだけで外出する気が失せてしまいます。


この何年かは、普段持ち歩くバッグにしても、トートかショルダーで、いつも肩に掛けるスタイルです。出来るだけ両手を開けて、行動するようにしているわけです。いわゆるビジネスマンが持つようなブリーフケースタイプのものは、ほとんど持ち歩かないようになりました。社会人になりたての頃は、ブリーフケースを持ち歩いていたとの記憶があるのですが、いつの頃からかこんな状態になっていました。

きっかけはと考えると、今から20年程前にノートPCを購入した時点からだったように思います。ノートPCの中でも最軽量のA4タイプのものでしたが、重量は2.6kg、バッテリーも2時間程度しか持たないものでしたので、ACアダプターを常備していないと、日中の仕事には使えないものでした。その為、他の書類なんかも合わせて、3kgをゆうに超える荷物を持ち歩いていたわけです。こうなると、薄手のブリーフケースでは入りようもなく、自然とショルダータイプの大容量バッグになっていきました。

しかもその頃は、会社自体のインフラはおろかPCも無い時代でした。その為、毎日が出張のような感じで出社していたので、周りからも珍しがられたものでした。今はもうそんなことを思う人もいませんし、PCでというよりスマートフォンでも事足りるのかもしれません。

今はと言えば、資料関連を持ち歩く時はA4サイズがゆったり入るショルダーですが、そうでない時は、小物が入るだけの小振りのものになってしまいました。特にPCを持ち歩くことも無く、コンデジ1台が追加されるかどうかだけです。むしろ、手ぶらで出る機会の方が多くなったように感じます。

この話とは関連があるかですが、普通、年を経るにしたがって、世間とのつながりから様々なしがらみなんかが増え、自分自身を制限してしまうケースがあります。それでも、時として、逆に自身の価値観の中で、無駄をそぎ落とし、見ていても潔いなと感じる人もいます。おそらくは、持ち歩くものについても同じことが言えるような気がします。

気がつけば、先ずは両手を自由にし、そこから気持ちも身軽に出来ればと、自然に考えているのかもしれませんね。

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