2010年4月20日火曜日

立ち止まってはいられません。

昨夜のニュースステーションで、8月に開催されるパンパシフィック選手権の競泳女子日本代表復帰を果たした「ハギトモ」こと萩原智子選手に、松岡修造さんがインタビューしていた映像を偶然見ました。


萩原智子選手は、昨年5年振りに現役復帰を表明し、再び競泳選手として2012年ロンドンオリンピックを目指しています。年齢は30歳と、普通に考えれば、競泳選手として復帰するには遅すぎるし、無謀な挑戦のように思えます。そんな彼女が先の全日本選手権の結果、見事日本代表の椅子を手に入れたわけです。

松岡さんは、復帰してからこれまでの自己ベスト記録を抜いたことについて、何故速く泳げるようになったのかと問いかけます。

「色々な人を取材したから」

萩原選手は実に意外な事を口にしました。

2004年に現役引退後、その美貌もあり、スポーツコメンテーターとしてテレビやラジオに出演していました。その中で、さまざまなスポーツ選手を取材していた時に、その選手らの長所や考えに触れ、自身の欠点や足りない部分を客観的に見ることが出来たとのことでした。その経験を生かし、同じ自由形の第一人者との競泳ビデオを見ながら、自分自身で変えなければならないことを具体的に知り、逆にまだまだ記録が伸びることを確信したようです。

まぁ、それからのトレーニングは、普通ではなかったと思いますが、インタビューでの歯切れのいい回答ぶりといい、実に見事ですね。おそらく、過去の結果に満足しきれなかったこと、そしてまだいけるとの思いがあったからこその現役復帰でしょうが、その目的意識やモチベーションの高さにはある種の畏怖すら感じます。

昨日昼間に行った私的な催しに参加下さった若い女性の方に、決して上から目線ではなく、目的意識と機会・きっかけは大事ですよと話したのですが、まさにそれを実践し見せてくれているのが萩原選手だねと感じました。昼の話では、一般論として、時期は若ければ若い方がいいと話したのですが、この映像を見ていて、年齢は関係ないなと僕自身の本音の部分を確認した思いがしました。

立ち止まってはいられませんね。

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