2009年10月23日金曜日

バーチャルな世界

今朝のニュースで「デジタルコンテンツ Expo 2009」の一部が放映されていました。
今週25日まで東京都の日本科学未来館と東京国際交流館で開催されている「デジタルコンテンツ Expo 2009」は、ゲームや映画、Webコンテンツなどの展示や講演、シンポジウム、映像上映などからなる総合博覧会だそうです。

3次元化技術については、仕事上1995年頃から接してきたこともあり、いくつかの展示会やセミナーを受けたりしていましたが、その当時はまだ形状化の容易さや操作性といった技術者レベルの内容でした。それから、ハードの進化とともに、処理能力が飛躍的に増大したことも重なり、一般にもバーチャル・リアリティーなる仮想現実の世界が認知されるようになりました。

現在では、学術的というよりはむしろ普段の暮らしの中での活用が重要視されているような気がします。とりわけ、娯楽である映像やゲームでは、良く耳にするようになりました。テレビや映画での3D映像については、もうじき一般に発売され、家庭でも見られるようになりますし、ゲームもしかりで、Wiiのような体感型ソフトが次々と現れています。

「デジタルコンテンツ Expo 2009」は、大きく分けると次世代コンテンツ技術展2009(ConTEX)、 ASIAGRAPH 2009 in Tokyo 、国際3D Fair 2009 in Tokyo となっています。放送では、次世代コンテンツ技術展2009(ConTEX)に展示されているいくつかが紹介されていました。

ここでは、おもに大学が行っている技術研究の成果を目で見て、実際に触れ、体感出来ます。大学での研究というと僕なんかはすぐ基礎研究を思いついてしまいますが、今では民間と協力しながら、実用化へのプロセスがより密接になってきました。

その中でインターフェースでおもしろかったのが、東京工業大学と電気通信大学が出展した“Haptic Ring”でした。モニターに小熊が表示されているのですが、これを映像として映った自分の手で撫でると、小熊が反応するという展示です。言葉で表すとなかなか分かりずらいのですが、画面上のバーチャルの小熊がまるで目や触覚があるかのように、手の動きを感知し、同時にひとさし指につけられたリングによって、触れている人自身もその触感を得ることが出来るようです。

今までは、視覚、聴覚の部分が多く取り上げられていましたが、この例にもあるようによりリアルに触覚や嗅覚といった五感に迫ったものが取り上げられるのでしょうね。ネット上に現われる物に触れて確かめたり、においをかいだり出来る世の中が近々来るかも知れません。

その時は、「ミッション・インポッシブル」みたいな感じになるのかな。でもにおいはどうなんだろう。夜中、部屋中にいやなにおいが充満している状況を想像すると、今はにおいはいいかなと思ったりします。

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