2009年12月3日木曜日

燐光群公演「ハシムラ東郷」

2,3日前の新聞に、舞台公演の記事が載っていました。


燐光群公演「ハシムラ東郷」エル・パーク仙台 12月8日、9日

このところ公演情報なんかはずっとご無沙汰で全く知らなかったのですが、へぇ、仙台公演があるんだといった感じで記事を読んでいました。

燐光群はわりと好きな劇団の1つです。主宰の坂手洋二さんの戯曲に惹かれて、毎回のように下北沢まで観に行っていました。と言っても、古くから知っていたわけではなくて、「ダルマさんがころんだ」を、スズナリの前から3番目の席で観たのが初めてでした。

最初の印象は、一言でいうとずいぶん説明が多い芝居だなでした。とてもメッセージ性が強く、ややもすればそれだけで拒否反応が出てしまい、芝居自体に没頭出来ない感覚になってしまいます。それでも、何回か観ていくうちに、坂手さんが描いている世界観や言葉の一つ一つの重さのようなものに感心させられ、そして表現というものの多様性に驚かされ、いつのまにか良く観るようになっていました。

燐光群は、スズナリを始め、比較的小さめの劇場で公演を行っていますので、最前列なんかの席になると、本当に役者が目の前で演じている姿が見られます。役者の息遣いまで感じられた上に、いわゆる小劇場での舞台設営のうまさも見ることが出来ます。

今回の公演は、目立った客演もないようですし、燐光群、劇団公演の新作として見られるのではないでしょうか。あるいはアトリエ公演のような雰囲気もあるかもしれません。クレジットを見ると、美術は島次郎さんがしているようです。坂手さん同様絵画から入った人ですので、2人のこだわりがどのような形で見れるのかも楽しみの一つですね。

残念ながら、僕は仕事で観に行けませんが、料金も非常に安い設定になっていますので、是非多くの人に観てほしい舞台です。

100年前にアメリカでもっとも有名であったコラムニスト、ハシムラ東郷と現在とがどんな形で繋がってくるのか、はたまた、坂手さんの決してシニカルではない眼で見つめた日本とアメリカの現在に至る関係を垣間見られるのではないかと思います。

公演情報は燐光群HPからどうぞ。

http://www.alles.or.jp/~rinkogun/
 
 

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